2020世界の政治経済と日本
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
日本が国際社会から信頼される国になるためには何が必要か
2020世界の政治経済と日本(8)DXと日本の課題
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
バブル崩壊後、日本経済は大きく落ち込んでいったが、その間アメリカ、中国、インドは、他国からの人的知的刺激を受けて大きく発展していった。「失われた20年」を経験した日本も、他国から大いに学ぶ必要がある。また、周辺国が核武装を進めるなか、日本はどうすればいいか。国際社会から信頼される国になるためにも、情報力と外交力と国民の理解が求められる。(2020年1月23日開催島田塾会長講演「2020世界の政治経済と日本」より全8話中第8話)
時間:8分51秒
収録日:2020年1月23日
追加日:2020年5月18日
カテゴリー:
≪全文≫

●この30年間で他国はどのように発展してきたのか


 では、どのように対策していけば良いのか、というのが次の課題です。1980年代は日本の時代でした。アメリカのシリコンバレーには、インテルなどさまざまな会社がありましたが、どの会社も日本の半導体に勝てませんでした。日本の製品の品質は断然良かったのです。

 結局、インテルなどは方針を転換してデザインに特化しました。その方向で努力を続けるうちに、アメリカに外国人がたくさん入ってきました。例えばイーロン・マスクという人がいますが、彼は南アフリカの出身です。アップル創業者のスティーブ・ジョブスは、父親がシリア人です。彼らはアメリカ社会にとって、異質の人々です。彼らが、アメリカだけではなく、世界を相手にしてビジネスに打ち込みました。グーグルであれば、世界中に最高の情報を提供することを目指しています。フェイスブック創業者のザッカーバーグはアメリカ人ですが、世界中皆を友人としてつなぐという信念を持っています。アップルは世界最高のマシンをつくるといっています。全ての目標が世界にあるのです。そうした企業が起こした変化は、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」と呼ばれています。

 対して、最初、中国はコピー、つまり「まねる」だったと思いますが、そのうちに「まねぶ」になり、今では「まなぶ」になり、さらには追い越すになっています。ファーウェイなどは完全に追い越しています。今、中国はBATHと呼ばれる、バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイの企業が急速に発展しています。アメリカではGAFA、つまりグーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルです。これに最近もう一つNが入ってきました。これは、ネットフリックスです。これからは放送から映画まで全て、ネットフリックスが提供するようになるでしょう。

 そこから見ると、日本はもう3周遅れくらいに、大きく離されました。そのようなパラダイムチェンジがなければ、追いついていけません。人材も育てていません。例えばシリコンバレーはどうしてあれほど発展できたかというと、スタンフォード大学が果たした役割が大きいのです。スタンフォード大学は組織的に人材育成を行いました。ですから、日本も学べば同様にできないことはないはずです。

 実はインドがこれから発展してくると思います。インドに、バンガロールという都市があ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
クーデターの条件~台湾を事例に考える(1)クーデターとは何か
台湾でクーデターは起きるのか?想定シナリオとその可能性
上杉勇司
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
日本の財政政策の効果を評価する(1)「高齢化」による効果の低下
高齢化で財政政策の有効性が低下…財政乗数に与える影響
宮本弘曉
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎

人気の講義ランキングTOP10
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
聖徳太子「十七条憲法」を読む(1)十七条憲法を学ぶ現代的意義
聖徳太子の「和」は議論の重視…中華帝国への独立の気概
賴住光子
これから必要な人材と人材教育とは?(2)AI時代に必要とされる能力
AI時代に必要なのは「問いを立てる能力」…いかに育成するか
柳川範之
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(3)「現場の熱」こそ多角化の要点
新規事業を成功させるリーダーとは…上意下達はなぜダメか
水野道訓
これからの社会・経済の構造変化(1)民主主義と意思決定スピード
フラット化…日本のヒエラルキーや無謬性の原則は遅すぎる
柳川範之
こどもと学ぶ戦争と平和(1)私たちに必要な想像力と戦争体験
なぜ戦争が起こるのだろう…大切なのは想像力と生の声
小原雅博
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(6)政治と経済をつなぐ公共哲学
どのような経済レジームを選ぶか…倫理資本主義の可能性
齋藤純一
AI時代と人間の再定義(7)AIと倫理の問題と法整備の可能性
人間のほうがAIに寄ってしまう?…関係性と倫理のあり方
中島隆博
編集部ラジオ2026(2)「時代の大転換期の選挙」特集を解説!
「大転換期の選挙」の前に見ておきたい名講義を一挙紹介
テンミニッツ・アカデミー編集部
医療から考える国家安全保障上の脅威(5)日本の医療の問題点と提言
なぜ日本の医療はテロに対応できないのか?三つの理由
山口芳裕