[深掘り]世界を壊すトランプ関税
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
単なる不況に非ず…破壊規模は「台風か気候変動か?」
[深掘り]世界を壊すトランプ関税(2)米国の自爆と中国の思惑
トランプ政権が発表した関税政策は、世界を大きな混乱に落とし込んでいる。はたして、トランプ大統領の「動機」や「思考」の淵源とはいかなるものなのか。そして世界はどうなってしまうのか。

島田晴雄先生には、テンミニッツTVで2025年4月10日から配信スタートした《世界を混乱させるトランプ関税攻勢の狙い》講義をお話しいただいているが、さらに深掘りの講義を緊急講義として配信する。
第2話では、戦後秩序がいかに構想されたかを振り返りつつ、その破壊が及ぼす影響の大きさ、トランプ政権の政策の是非、中国の動向、さらに日本としてやるべきことを考えていく。

※この講義は緊急配信のため、講義テキストとして島田先生のレジュメを添付します。講義内容と異同もありますので、ご了承ください。
時間:22分26秒
収録日:2025年4月15日
追加日:2025年4月26日
≪全文≫
※今回の講義では、下記レジュメの内容をベースとしつつ、自由な話が展開されます。そのため第1話、第2話ともに同じレジュメを本文テキストとして掲出します。

Ⅰ. 4月2日は「開放記念日」

◆トランプ大統領は、彼が「相互関税の実施」を宣言した4月2日を「開放記念日」と名付けて歴史に永遠に記録される日と自らを称賛しました。なぜ、この日が「開放の日」なのか、同日の彼の演説から引用して理解することにしましょう。

・「25年4月2日は、米国の運命が取り戻された日、そして米国を再び豊かにし始めた日として永遠に記憶されるだろう」「何十年もの間、米国は各国から略奪されてきたが、それはもう起こらない。相互関税によって何兆ドルもの税金を減らし、国の借金を返済するために使う」

・「何十年もの間、米国は貿易障壁を減らしてきたが、他の国々は米国からの輸入品に巨額の関税を課し、米国の産業を破壊した。最悪なのは、韓国や日本などの非関税障壁だ。トヨタ自動車は米国で国外製の多くの車を販売しているが、GMやフォードの自動車はほとんど売れない」

・私たちの友人である日本はコメの輸入を望んでいないからだ。そのような恐ろしい不均衡が米国の産業基盤を荒廃させ、米国の国家安全保障を危険に晒している。
 
・私たちはコンピューター、電話、TV、電子機器のほぼ全てを輸入している。以前はこれらの分野を米国が支配していたが、これは米国にとって非常に大きな脅威であり、その理由から、明日から米国は他の国々に対して相互関税を実施する。

・もし各国が関税率をゼロにしたいのであれば、米国で製品を作ることだ。そして通貨を操作しないことだ。それは我々にとって非常に破壊的なものになりうる。関税は、米国に経済的損害を与える可能性があるものから米国を保護するものだ。関税はこれまでに見たこともないような成長を私たちにもたらすだろう。

・TPP(環太平洋パートナーシップ協定)は間違っていた。もし私がそれを終わらせなかったら大惨事になっていただろう。第一次政権での私の任期4年感はインフレはほとんどなかったがバイデン政権に移行した後、米国の歴史上もっとも高い水準に跳ね上がった。

・私たちはここ米国で、必要な車や船、半導体、飛行機、鉱物、医薬品を生産するつもりだ。私たちは米国の手で、米国のハートで、米国の鉄鋼で、かつてのように米国の誇りを持ち、未来...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
日本の財政政策の効果を評価する(1)「高齢化」による効果の低下
高齢化で財政政策の有効性が低下…財政乗数に与える影響
宮本弘曉
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(1)銀行がお金を生む仕組み
信用創造・預金創造とは?社会でお金が流通する仕組み
養田功一郎
日本人が知らないアメリカ政治のしくみ(1)アメリカの大統領権限
権限の少ないアメリカ大統領は政治をどう動かしているのか
曽根泰教
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎

人気の講義ランキングTOP10
新しい循環文明への道(1)採掘文明から循環文明へ
2026年頭所感~循環文明の「三つの柱」…いよいよ実現へ
小宮山宏
逆境に対峙する哲学(5)阿頼耶識・大慈大悲・大智
大慈大悲の教え――なぜ仏像は怖い顔をしているのか
津崎良典
折口信夫が語った日本文化の核心(1)「まれびと」と日本の「おもてなし」
「まれびと」とは何か?折口信夫が考えた日本文化の根源
上野誠
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(2)失敗の本質
『失敗の本質』初版から30年…同じ失敗を繰り返す日本組織
三谷宏治
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
『源氏物語』ともののあはれ(1)雅な『源氏物語』の再発見
『源氏物語』の謎…なぜ藤壺とのスキャンダルが話のコアに?
板東洋介
編集部ラジオ2025(33)2025年を振り返る
2025年のテンミニッツ・アカデミーを振り返る
テンミニッツ・アカデミー編集部
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(2)機械学習と大規模言語モデル
常識を初めて知った!?生成AIの大規模言語モデルとは
岡野原大輔
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦