藤森義明のGE流経営論
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
人材育成にかける投資額は日米で100倍違う!?
藤森義明のGE流経営論(3)リーダー教育の日米格差
経営ビジネス
藤森義明(株式会社LIXILグループ 元 取締役 代表執行役社長 兼 CEO /日本オラクル株式会社 取締役会長)
世界に名高い企業内リーダー育成機関を持つGE(ゼネラル・エレクトリック)。ジャック・ウェルチ時代の米GEでリーダーシップを学んだ株式会社LIXILグループ取締役代表執行役社長兼CEO・藤森義明氏が、人的・金銭的投資の重要性と、どうすればその効果が充分に発揮できるかを、日米を比較しつつ語る。(全4話中第3話目)
時間:12分39秒
収録日:2015年12月16日
追加日:2016年3月28日
≪全文≫

●GEで学んだ「人」の大切さ


── 藤森さんは、やはり昔から人間に関心があったのですか。

藤森 いいえ、GE(ゼネラル・エレクトリック社)に入って、人間に関心を持たなくてはいけないと思うようになりました。

── GEに入ってからですか。

藤森 そうです。GEに入ったのはやはり非常にいい経験でした。それまでは、正直言って、あまり人間というものに興味がありませんでした。高校、大学とスポーツをしていましたので、スポーツを通じて、ある程度人が大事だと思うようになってきました。ですが、例えば、その人がどういう力を持っているのかとか、どんな人に会っても三つの言葉で瞬時に表現できる判断力とは何かなど、そうした人への興味を本当に持つようになったのは、GEに入ってからです。

 GEという会社は、人をとても大事にします。人に関心を持たないとGEでは成功しないようなところが本当にあります。それほど人を大事にするのがGEという会社ではないかと思います。だから私は、そこで自分自身も変わっていきました。そして、常に人を意識するようになりました。

── 大きな影響力ですね。

藤森 はい。GEマネジメントスクールはすごいですよ。

── 藤森さんのときにはヨーロッパで実施されていたのですよね。

藤森 私は、GEがそのマネジメントスクールをグローバルに展開しようとした一期生なのです。コースは3段階あり、私は2段階目をヨーロッパで受けました。これも最初で一期生でした。そして、GEの役員になる手前、3段階目の一番高いレベルのコースは中国。これも外国に出て行って受けた一期生になります。そういう意味で、私はGEのグローバル化のいわば「最初の波」の中にいたことになるわけです。

── 研修スタイルから全部変えた大きな変わり目に当たる、そういう巡り合わせなのですね。

藤森 その通りです。

── それは貴重な出会いでしたね。

藤森 確かに私にとっては非常に貴重な出会いでした。GEに20何年も残るというのは非常に難しいことで、仲間はどんどんいなくなっていきます。マネジメントスクールでも、2段階目、3段階目とコースを進むにつれて、どんどん人がいなくなっていきました。GEでは、その競争の中でやっていかなくてはいけないのですが、しかし、そこでやってきた人たちは、外の会社に行っても、やはりすごい人になっ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
ウォーレン・バフェットの成功哲学(1)「世界一の投資家」の実像
世界一の投資家ウォーレン・バフェット…賢人と呼ばれる理由
桑原晃弥
イノベーションの本質を考える(1)イノベーションの定義
イノベーションの定義はパフォーマンスの次元が変わること
楠木建
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
重職心得箇条~管理職は何をなすべきか(1)時代に請われ、時代に応えた佐藤一斎
リーダーの心得…幕末の偉人たちを育てた佐藤一斎に学べ!
田口佳史
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2025(24)「理解する」とはどういうこと?
学力喪失と「人間の理解」の謎…今井むつみ先生に聞く
テンミニッツ・アカデミー編集部
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
今井むつみ
ショパンの音楽とポーランド(1)ショパンの生涯
ショパン…ピアノのことを知り尽くした作曲家の波乱の人生
江崎昌子
クーデターの条件~台湾を事例に考える(6)クーデターは「ラストリゾート」か
中国でクーデターは起こるのか?その可能性と時期を問う
上杉勇司
未来を知るための宇宙開発の歴史(13)発展する宇宙空間利用と進化する技術
最近の話題は宇宙生命学…生命の起源に迫る可能性
川口淳一郎
いま夏目漱石の前期三部作を読む(1)夏目漱石を読み直す意味
メンタルが苦しくなったら?…今、夏目漱石を読み直す意味
與那覇潤
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(3)戦狼外交の戦略と思惑
戦狼外交で国際秩序に挑戦…戦術的な微笑外交で見誤るな
垂秀夫
数学と音楽の不思議な関係(2)リズムと数の不思議と変拍子
童歌「あんたがたどこさ」は何拍子?変拍子の不思議な魅力
中島さち子
伊能忠敬に学ぶ「第二の人生」の生き方(1)少年時代
伊能忠敬に学ぶ、人生を高めて充実させる「工夫と覚悟」
童門冬二
続・日本人の「所得の謎」徹底分析(3)戦前から紐解く財政構造
日本も資産格差は案外大きい?…預金の偏在と世代格差
養田功一郎