藤森義明のGE流経営論
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
日本に必要なのは減点方式から加点方式への転換
藤森義明のGE流経営論(4)日本のリーダー育成のために
藤森義明(株式会社LIXILグループ 元 取締役 代表執行役社長 兼 CEO /日本オラクル株式会社 取締役会長)
リーダー育成に関して、アメリカ企業がやっていて、日本企業がやってこなかったことが二つある。一つは教育、もう一つは経験の機会だ。権限と責任を与えて、自らやり抜く実践経験なくして力は付かず、人は伸びない。任せる側にとってもリスクテイクであるアサインメントと、リーダー交代の時機について、株式会社LIXILグループ取締役代表執行役社長兼CEO・藤森義明氏が語る。(全4話中第4話目)
時間:11分20秒
収録日:2015年12月16日
追加日:2016年4月4日
≪全文≫

●人を育てたアメリカ、育てなかった日本


── 以前、興味深い話を聞きました。日本のメガバンクの人もアメリカのウォール街の人も、若い頃はほとんど能力差がないけれども、40歳を過ぎると天と地の差になっているというのです。藤森さんの話を聞いていると、それはやはり片方がトレーニングをしなかったからなのですね。

藤森 トレーニングと、あとはやはり経験だと思います。最初に言ったように、アメリカ人は若い世代が権限と責任をもって交渉をしに来る。同じ世代で、日本人は、一番隅に座っている。この違いですね。

── 経験を積まなかったら、40代後半になったときにはまるで違う人になっているわけですね。

藤森 ええ、ものすごく違う人になってしまうと思います。

── でも、もともと持っていた潜在能力が同じにもかかわらず、それはあまりにもったいないですね。

藤森 その通りだと思います。ジャック・ウェルチ(GE前CEO)の言葉で大好きなものが一つあります。われわれは、誰もが素晴らしい無限の潜在能力を持っている。しかし、その潜在能力を出せるか出せないかを決めるのは、その無限の潜在能力をどこまで試させてくれるかという会社の仕組みと、それを抑えてしまう自分と会社の仕組みの二つに分かれる。それによって、人の潜在能力は年代を経るにつれて大きく変わってくる、というものです。

── ジャック・ウェルチは偉大ですね。

藤森 はい、偉大な経営者だと思います。

── GEが危機感を持った途端に現れ、GEをグローバル企業に変えた人なのですね。

藤森 彼はグローバル企業の先陣を切ったリーダーだと思います。しかし、クロトンビル(リーダーシップ研究所)がつくられたのは1950年代半ば(1956年)で、その時の5代目CEO(ラルフ・コーディナー)が世界の流れを一番感じたのではないでしょうか。1950年代は、戦争が終わって世界経済が動き始めた頃です。その世界経済の動きについていきリードするためには教育が必要で、しかも大々的に教育しなくてはならないということで、(クロトンビルを)つくったのが1950年代で当時の5代目CEOなのです。ですから、その彼もやはりすごかったと私は思います。

── すごいですね、1950年代。アメリカしかなかったような時代ですよね。

藤森 ええ。ですが、その頃は、日本でもすごい会社が生ま...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
「発想力」の技法を学ぶ(1)発見と探究(前編)
“なぜ”を繰り返せ!『発想力の全技法』に学ぶ原因探究法
三谷宏治
そこまでやるか
当たり前のことを徹底してやった時、初めて人の心は動く
上甲晃
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建

人気の講義ランキングTOP10
昭和の名将・樋口季一郎…キスカ・占守島編(4)「国のかたち」を守った男たち
全責任をかぶることを恐れず本義を貫く…樋口季一郎の決断と行動
門田隆将
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(4)注目されるタスクベース・アプローチ
AIは「まあまあの技術」?…タスクベース・アプローチでわかること
宮本弘曉
百人一首の和歌(1)謎の多い『百人一首』
『百人一首』の歌が選ばれた理由とは?今も残る3つの謎
渡部泰明
原因と結果の迷宮~因果関係と哲学(1)因果関係とは何なのか
原因と結果の迷宮―因果関係と哲学
一ノ瀬正樹
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
ウェルビーイングを高めるDE&I(2)人と組織を取り巻く環境変化:後編
なぜ日本の幸福度は低すぎるのか?会社任せで失われる自律性
青島未佳
Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(1)「生成AI」の画期性
「生成AI」実装の衝撃…人工知能の歴史と特長
渡辺宣彦
いま夏目漱石の前期三部作を読む(8)『門』の世界観と日本の近代化
伊藤博文暗殺…日本近代化で本当にいいことがあったのか
與那覇潤
「逆・タイムマシン経営論」で磨く経営センス(1)人口問題の本質
「逆・タイムマシン経営論」は本質を見抜くための方法論
楠木建