今求められるリーダー像とは
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
次の時代は絶対にアメリカだ…私費で渡米した原敬の真骨頂
今求められるリーダー像とは(3)原敬と松下幸之助…成功の要点
神藏孝之(公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事 /松下政経塾塾長代理/テンミニッツ・アカデミー論説主幹)
猛獣型リーダーの典型として、ジェネラリスト原敬を忘れてはならない。ジャーナリスト、官僚、実業家、政治家として、いずれも目覚ましい実績を上げた彼の人生は「賊軍」出身というレッテルから始まった。世界を見る目を養い、私費で世界周遊した成果を日本に還元しようとしたのが原敬の真骨頂である。成功モデルのない時代に「自分で自分の絵図面を描く」という点では松下幸之助もまた同様である。最後に松下流「経営者の要諦」を解説し、本講義を締めくくる。(全3話中第3話)
時間:12分44秒
収録日:2024年9月26日
追加日:2024年11月20日
≪全文≫

●スーパージェネラリスト原敬の猛獣性


 もう一つの猛獣型が、戦前に活躍した原敬です。原敬は南部藩という賊軍の出身でした。もともとは家老の息子だったのが、(維新により)藩自体がつぶれてしまった。彼は次男坊で、(東京へ)勉強にやって来たものの騙されてしまう。そこでフランス人神父の書生を務めて、フランス語を学びながら日本の通訳をして書生をしながら、(人生の)組み立てをしていきます。

 原敬はどういう人かというと、スーパージェネラリストです。彼は28歳ぐらいで外務省に中途入省して、30歳の頃にはもう通商局長になる。39歳のときに陸奥宗光に引き上げられて次官となり、外務省の頂点に立ちます。

 その後、陸奥宗光が亡くなると、大阪毎日に入社します。主筆として入社し、(翌年には)社長に就任して売上を3倍にする。また、同じような形で古河鉱業にも招かれ、副社長に就任しますが、実質的には社長として活躍し、隆々たる会社にしています。

 政党人としても、伊藤博文が立憲政友会をつくったときに、初代幹事長として招かれます。その後、西園寺(公望)を総裁にいただくと、日露戦争後、桂内閣の後の西園寺政権を実質的に内務大臣として支え、第二次政権まで組閣させます。

 原敬は(明治維新のときは)賊軍の人だったため、徹底的に山縣有朋と対立します。最終的には「米騒動」が起こったため、山縣も原敬に政権を渡さざるを得ないことになります。

 原敬の率いた立憲政友会は、現在の自民党の始まりです。11月4日の夜7時は、原敬が東京駅で暗殺された時間です。そのため、昔は自民党の人たちがこの日によく東京駅を訪れていましたが、ついに昨年(2023年)は、齋藤健一人しか来なかった。自民党の中でさえ、自分たちのもとをつくった原敬のことが忘れられてしまうのか、と感じ入りました。


●アメリカを私費で見聞した原敬の真骨頂


 原敬の人生は、三つの分野でスペシャリストだったためにスーパージェネラリストとなりましたが、やはりかなりの苦難がついて回りました。(第一次西園寺内閣で)彼(原敬)は内務大臣が終わった後、私費で、今のお金で2億円ぐらいかけて、主にアメリカを見に行きます。外交官としてフランスの代理公使もやっていたので、フランス語も堪能だったので、ヨーロッパは知っていたのですが、アメリカ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
運と歴史~人は運で決まるか(1)ソクラテスが見舞われた「運」
歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える
山内昌之
バブル世代の現実とこれからの生き方
バブル世代は「バブル崩壊世代」、苦労の先に見えるものがある
江上剛
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
なぜ第二の人生のためにキャリアの棚卸しが必要か~組織から自律へ
田中研之輔
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
ストーリーとしての競争戦略(1)当たり前の重要さ
柳井正氏の年度方針「儲ける」は商売の本筋
楠木建

人気の講義ランキングTOP10
新しい循環文明への道(1)採掘文明から循環文明へ
2026年頭所感~循環文明の「三つの柱」…いよいよ実現へ
小宮山宏
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
逆境に対峙する哲学(6)分別からの超越
ネガティブ・ケイパビリティとは?信じて待つことの意味
津崎良典
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
MAGA内戦、DSAの台頭…過激化が完了した米国の現在地
東秀敏
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
今井むつみ
編集部ラジオ2025(33)2025年を振り返る
2025年のテンミニッツ・アカデミーを振り返る
テンミニッツ・アカデミー編集部
折口信夫が語った日本文化の核心(1)「まれびと」と日本の「おもてなし」
「まれびと」とは何か?折口信夫が考えた日本文化の根源
上野誠
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ