松下幸之助の危機克服~熱海会談の真実
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
「三種の神器」ブームの後に来た最大の危機…その予兆とは
第2話へ進む
松下幸之助は聞き上手ではなく言わせ上手…素直な心で即断
松下幸之助の危機克服~熱海会談の真実(1)最初の出会いでの衝撃
佐久間曻二(元松下電器産業副社長/WOWOW名誉相談役/ぴあ終身相談役)
「私は松下幸之助に惚れました。この人についていこうと思いました」――こう語るのは、28歳から25年間、幸之助の薫陶を受けた佐久間氏。かつて松下電器産業副社長を務めた氏が幸之助から学んだこととは何だろう。最初の出会いである「三役会議」から振り返る。(2023年12月1日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演「私の中の松下幸之助」より、全4話中第1話)
時間:10分57秒
収録日:2023年12月1日
追加日:2024年6月10日
≪全文≫

●28歳から25年間におよぶ松下幸之助の薫陶


 佐久間でございます。今日は私で何か役に立つかと不安いっぱいで来ています。とにかく松下幸之助さんについて、今日は限られた時間いっぱい話をさせていただきたいと思っています。

 松下幸之助──私はどうしても「幸之助」と呼び捨てるのができなくて、「相談役」「相談役」と言っています。「相談役」といえば幸之助だと思っていただきたい。相談役と最初に会ったのは28歳の時でした。最後に会ったのが53歳でしたから、ちょうど25年間、直接・間接に指導を受けたことになります。

 その前、大阪市立大学というところを出ました。皆様の中で若い方は想像できないかもしれませんが、昭和25年に私が入学した頃はマルクス主義一辺倒で、特にスターリン主義に偏った学校でした。私はぼぅーとして入ったのですが、その雰囲気が好きではなく、それでもそういう教育を受けているため、どちらかというと左がかったタイプの人間でした。

 そういう人間から見ると、松下電器の評価は、大阪のどちらかというと古い体質の会社であり、幸之助さんは大阪商人の典型的なタイプで、古い体質の人であると。社長の体質が古いから会社も古くなるわけだ、と評価されていたわけです。

 では、なぜそういうところへ入社したのかということになりますが、当時は大変な就職難でしたので、とにかく仕事が見つかればいいということで、松下電器に入れていただいた。「入れていただいた」というのが正しいと思います。


●最初の出会いは「三役会議」


 そういうことで、最初の出会いは「私が28歳の頃」と言いましたが、本社の企画本部というところに属し、調査を担当していました。当然、平社員です。

 ある時、企画担当の藤尾(津与次)専務から、「リッカーミシンというところの業績が非常にいい。その源は予約販売という制度をうまく使って成功していることにある。あれを、松下として真似られないか、真似たいという思いが相談役にはある。真似ていいものかどうかという調査を、お前がやれ」と命を受け、私が調査に携わりました。

 結論は「やるべきではない」ということで、専務に報告しました。この件はそれで終わったと思っていたのが、ある日突然、「三役会議」というところに呼び出されます。

 三役会議は、(当時)松下幸之助社長、娘婿の松下正治副社長、大番頭の高橋荒...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
イーロン・マスクの成功哲学(1)マスクが「世界一」になるまで
イーロン・マスクは何がすごい?生い立ちと経歴
桑原晃弥
優れた経営者の条件(1)スキルとセンスの違い
経営者のセンスは担当者のスキルとは全く違う
楠木建
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
真理は平凡の中にある
感動した言葉は野球部監督の「あいさつは野球より難しい」
上甲晃
サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(1)ChatGPT生みの親の半生
OpenAI創業者サム・アルトマンとはいかなる人物なのか
桑原晃弥
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建

人気の講義ランキングTOP10
昭和の名将・根本博…台湾での恩義の戦い(4)消された歴史を掘り起こす
根本博の功績は台湾では消されていた…取材でいかに正史を変えたか
門田隆将
昭和の名将・根本博…内蒙古・終戦後の戦い(1)軍人の本義を貫いた根本博中将
ソ連軍から在留日本人4万人を守れ…内蒙古での「戦後」の激闘
門田隆将
編集部ラジオ2026(26)お盆とあの世を考える
【10min解説】特集で考える《お盆とあの世》の本質
テンミニッツ・アカデミー編集部
資本主義の再定義…哲学で考える(4)共感としての見えざる手
利とは、義の和である…なぜ道徳的なふるまいが企業活動に重要か
中島隆博
死と宗教~教養としての「死の講義」(5)仏教の死:日本編
極楽往生、坐禅、法華経…日本人はいかに死を乗り越えるか
橋爪大三郎
日本の財政の真実を検証する(7)AIと長寿化&質疑応答
AI時代にこそ「熟達者の経験」が生きる&現状の日本経済の実情は
宮本弘曉
戦前日本の「未完のファシズム」と現代(1)シラス論と日本の政治
独裁ができない戦前日本…大日本帝国憲法とシラスの論理
片山杜秀
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(6)東條内閣で行われた行政改革
悲惨な末路につながった東條英機内閣での兼職と省庁再編
片山杜秀
戦前派一日本人の憂鬱~太平洋戦争と敗戦後を顧みて…(1)
『きけわだつみのこえ』を読むと今でも涙が止まらない
野田一夫
地政学入門 歴史と理論編(7)戦争を起こさないための地政学
トゥキディデスの罠の教訓…大事なのは戦争回避の4ケース
小原雅博