10分でわかる「経済学史の基礎知識」 本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観 追加日:2022/11/16 現代社会の「経済」を正しく理解するためには、実は、正しい「経済学史」を理解していることが大きな助けとなる。逆に、正しい「経済学史」を知らなければ、怪しげな経済理論にダマされてしまうことにもなりかねない。気鋭の経済学者... 重商主義と重農主義…古典派経済学の前段階の主張とは? 本当によくわかる経済学史(2)重商主義と重農主義の真実 追加日:2022/11/23 「重商主義」と「重農主義」という考え方が16世紀から18世紀にかけてヨーロッパで登場した。重商主義は、それ以前にはなかった「経済に法則がある」という発想から出てきたものだが、やがてその問題点に気づいたケネーが「経済は自由... アダム・スミス「見えざる手」の真実とリカード「比較優位」 本当によくわかる経済学史(3)見えざる手と比較優位の真意 追加日:2022/11/30 古典派経済学の中で、最も重要な人物がアダム・スミスである。『国富論』を著した彼には「見えざる手」という有名な言葉があるが、実は必ずしも自由放任を説いたわけではないという。ではスミスの本当の主張はどういったものだったの... 古典派経済学が繁栄をもたらした…柱は自由貿易と貨幣数量説 本当によくわかる経済学史(4)古典派経済学の特徴と時代的背景 追加日:2022/12/07 古典派経済学の7つの特徴として、自由貿易をはじめ、貨幣数量説、労働価値説、人口論などを挙げることができる。中でも現代でも通用する2つの柱は「自由貿易」と「貨幣数量説」だというが、それはなぜか。また、その他の特徴には「限... 異端の経済学者…ドイツ歴史学派、社会主義、マルクス主義 本当によくわかる経済学史(5)古典派を批判した異端者たち 追加日:2022/12/14 古典派経済学が一世を風靡した時代には、それに批判的な意見も登場する。それが、ドイツ歴史学派や、社会主義、マルクス主義といわれるグループだった。これらの考え方は今でも根強く残っているのだが、やはり「異端」であって、問題... 限界効用理論とは?…「労働価値説」はいかに否定されたか 本当によくわかる経済学史(6)労働価値説から限界革命へ 追加日:2022/12/21 マルクス主義が「主流」になれなかった大きな理由は、彼らが依拠した「労働価値説」への異議が噴出したことにあった。実は「労働価値説」は古典派経済学もマルクス主義も依拠していたが、経済学の「主流」では、「限界効用理論」が主... 新古典派経済学への誤解と実際…特徴と古典派との違いは? 本当によくわかる経済学史(7)新古典派経済学とは何か 追加日:2022/12/28 限界革命以降に登場した「新古典派経済学」。これについては、ケインズ経済学やマルクス経済学と対立するものだという誤解が現代でも非常に多い。それはなぜか。また、その具体的な中身は何なのか。新古典派の具体的なグループとして... 貨幣数量説と大恐慌…大恐慌の本当の原因はFRBのミスだった 本当によくわかる経済学史(8)1929年世界大恐慌の真実 追加日:2023/01/25 よく知られているように、1929年から大恐慌が始まってしまう。はたして、大恐慌はどうして起こったのだろうか。その原因を知るためには、まず、貨幣数量説を知っておいたほうが良い。そして貨幣数量説を理解するためには、「長期的に... 大恐慌とケインズ…様々な恐慌克服の処方箋の真実を探る 本当によくわかる経済学史(9)ケインズ、計画経済、オーストリア学派 追加日:2023/02/01 1929年の世界大恐慌ではFRBの金融政策の失敗が明らかにされなかったため、「古典派経済学には限界があるのではないか」と皆が考えるようになってしまった。そこで代わって台頭したのが、ケインズ経済学やマルクス主義、オーストリア学... ケインズ革命への誤解…真に独創的なのは、どの部分か? 本当によくわかる経済学史(10)「ケインズ政策」の誤解と真実 追加日:2023/02/08 不況の際は政府の財政出動によって景気回復を図る。これがケインズの政策であり、1929年の大恐慌を救ったのはケインズ革命によるものだと一般にはいわれるが、実はこれは必ずしも正しい理解ではないと柿埜真吾氏は言う。ケインズが本... オーストリア学派…ミーゼス、ハイエク、シュンペーター 本当によくわかる経済学史(11)オーストリア学派の真実 追加日:2023/02/15 世界大恐慌の後、マルクス主義経済学の計画経済を批判したのが、オーストリア学派といわれるグループであった。彼らは、「そもそも計画経済が可能なのか」という本質部分や、その大きな弊害を鋭く突いた。また、企業家の役割や技術革... 「ヒトラーの経済政策はケインズ的で大成功だった」は大嘘 本当によくわかる経済学史(12)ヒトラーの経済政策への誤解 追加日:2023/02/22 「ヒトラーはケインズ的な政策でドイツ経済を復活させた」などと、ナチスの経済政策を評価する言説も日本では多い。だが、これはとんでもない間違いだという。では、当時のドイツの実状とは、いかなるものだったのか。そこにはおそる... ミルトン・フリードマン…金融政策の復権と自由市場の重要性 本当によくわかる経済学史(13)20世紀最大の経済学者フリードマン 追加日:2023/03/01 大恐慌の後、ケインズ的な「大きな政府」が主流だったところに登場したのが、ミルトン・フリードマンである。彼は過去のデータや歴史的実例に基づいて理論を検証し、改善していくという「実証主義」を唱えた。そして、ケインズ政策で... 「貨幣量と物価」の現代経済史…そしてスタグフレーション 本当によくわかる経済学史(14)ケインズ政策の限界と転換 追加日:2023/03/08 フリードマンの研究によって次第に金融政策の重要性への認識は高まってきたものの、いまだケインズ政策への支持は強かった。だが、ケインズ政策がうまくいかない局面が多くなっていく。ここでは、サッチャー政権時のイギリスやレーガ... 「ケインジアン」の分岐とMMT?…正統と異端の見分け方 本当によくわかる経済学史(15)3つのケインジアンとMMTの違い 追加日:2023/03/15 ケインジアンにはさまざまな文派がある。よく耳にするのが「オールドケインジアン」「ニューケインジアン」「ポストケインジアン」だが、それぞれ何を指すのか。その主張や代表的な経済学者について解説する。そこで気になるのが、最... 結局、主流派と異端派の何が違うか…経済学史の大きな示唆 本当によくわかる経済学史(16)現代の経済学のコンセンサス 追加日:2023/03/22 1970年後にスタグフレーションに陥ったことにより、ケインズ的な政策よりもフリードマンの金融政策が受け入れられていくことになる。柿埜氏は「実態と理論が合っているからこそ、主流派は主流たり得る」ことを強調し、異端派との違い...
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