激動の世界情勢を読む~米中対立の行方
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「中国の夢」とは覇権国家になることなのか
激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(5)中国の夢とトゥキディデスの罠
中国は、アメリカと競争して覇権国家を目指そうとしているのか。習近平国家主席が語る「中国の夢」とは「強国強軍の夢」、つまり強い国になり、強い軍隊を持つことだと小原氏は言う。では米中対立は新しい冷戦なのか。「トゥキディデスの罠」では過去に覇権国家と新興国家が衝突した事例を挙げているが、米中対立はどうなるのだろうか。(2020年2月15日開催・テンミニッツTV講演会「激動の世界情勢を読む――米中そして日本を中心に」より第5話)
※司会者:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:10分05秒
収録日:2020年2月15日
追加日:2020年3月20日
カテゴリー:
≪全文≫

●日本は中国とどのような関係を築くべきか


―― また、小原先生にお聞きしたいことがございます。以下もご来場の方からのご質問です。

「中国は将来、アメリカと競争して覇権国家を目指そうとしているのではないでしょうか。その目的は、いずれは日本の沖縄県尖閣諸島を中国のものだと主張し、権利を得ることではないかと思います。『一帯一路』で東南アジアでの経済成長を考えているようですが、はたしてどのようになるのか、先生のお考えを教えていただきたいと思います」

 このご質問に、前回お聞きできなかった、「一帯一路」や「中国製造2025」といった中国の戦略を絡めて、先生がどのようにご覧なっているかをお聞きできますでしょうか。

小原 こうしたテーマは、グラスに水が半分入っているのを見て、「半分も入っている」と考えるのか、「半分しか入っていない」と考えるのかの違いだと思います。つまり、楽観論か悲観論か、リベラリストかリアリストか、ということです。どちらの立場を取るかによって、見方がずいぶん違ってくると思います。もちろん、このたびの新型コロナウイルスの問題によって、今後、中国の政治や社会、経済が良くなっていくという面もあると思います。だから、問題を一面的に見ないということが大事です。


●北京オリンピック以降、中国政治のメッセージは変わってきている


小原 「一帯一路」も、プラスの部分はあります。だからこそ日本は、「一帯一路」という言葉は使っていませんが、「第三国市場協力」という言葉を使って、中国との連携を図っています。これは日本の国益にも関わっています。日本企業に勤められている方々からすれば、中国経済の今の勢いを日本経済に取り込んで、日本の利益にすることは重要です。日米の同盟関係も頭に置きながら、それをしたたかにやっていくために、こうした言葉を使って中国との協力を進めているのです。

 そういうことからすると、「中国は覇権を取りにいっているので、とにかく全て反対だ」という単純な理屈ではないと私は思います。ただし、今のアメリカにおける政治の転換も含めたこれまでの流れを考えると、少し慎重になる必要もあります。これまでアメリカは中国に対し、関与と競争を重視してきました。しかし、今や議会では超党派で、また国内社会でも、中国警戒論・強硬論が広がっています。この背景には、やはり中国政治のシグ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方
「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?
東秀敏
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
国際地域研究へのいざない(1)地域研究の意味とイスラエル研究
なぜ経済学で軽視されてきた「地域研究」が最高の学問なのか
島田晴雄
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
トランプ政権と過激化した米国…MAGA内戦、DSAの台頭
東秀敏
イラン戦争とトランプ大統領の戦争指導(1)米軍式戦略リーダーシップによる評価
イラン戦争…トランプ大統領の戦争指導のどこが問題なのか?
東秀敏

人気の講義ランキングTOP10
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
編集部ラジオ2026(14)小宮山宏先生:知識の構造化のために
【10min名作探訪】テンミニッツ・アカデミーの意義と発想法
テンミニッツ・アカデミー編集部
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
知識の構造化のために(1)テンミニッツTVの問題意識
「知識の爆発」の時代、不可欠なのは世界の全体像の把握
小宮山宏
ウェルビーイングを高めるDE&I(1)人と組織を取り巻く環境変化:前編
人材はコストではない!人的資本経営が注目されている背景
青島未佳
インフレの行方…歴史から将来を予測する(4)10年後の物価…5つのシナリオ
5つのシナリオ分析…10年後の日本の物価水準はどうなる?
養田功一郎
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(1)ロシアの勢力圏構想とNATO拡大
「ハイブリッド戦争」の実像…ロシアが考えていることとは何か?
廣瀬陽子
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
三日坊主、部屋が片付かない…なぜできないか行動分析学で考える
島宗理
昭和の名将・樋口季一郎…ユダヤ人救出編(5)陸軍悪玉論の中の名将たち
武力を持ったエリート官僚たち…陸軍悪玉論と個々人の決断
門田隆将