激動の世界情勢を読む~米中対立の行方
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
日本が進むべき道は、アメリカか中国かの二択ではない
激動の世界情勢を読む~米中対立の行方(9)アメリカと中国の間の日本
アメリカがこれまでのような国際秩序の維持から撤退していくという動きを見せる一方、中国は経済発展こそ遂げたが、いろいろと問題を抱えていることも事実。そんななか、アメリカと中国の間で、日本はいかなる態度を取るべきなのか。そして日本が国際社会のなかで打ち出すことができるアイデアと秩序はどのようなものなのだろうか。(2020年2月15日開催・テンミニッツTV講演会「激動の世界情勢を読む――米中そして日本を中心に」より第9話)
※司会者:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:8分21秒
収録日:2020年2月15日
追加日:2020年4月3日
カテゴリー:
≪全文≫

●日本が進むべき道は、アメリカか中国かの二者択一ではない


―― 今、お話を伺ったように、アメリカは国際秩序の維持から撤退していくという動きが見られます。今まで秩序を維持してきたものから退くとともに、America Firstを宣言し、自国のことを考えようという動きがあります。かたや中国は、今回ご指摘いただいたように、いろいろな問題点があり、1つの曲がり角に来ているという局面です。この両大国に挟まれた日本が今後どうしていくかというのは、かなり難しい問題だと思います。

 アメリカでは、ドナルド・トランプ大統領が一方的に反中を主張しているわけではなく、民主党や共和党も含めたアメリカ全体としても、反中なのだというご意見もありました。その一方で「いやいや、そうは言っても、もしアメリカが急に中国と手を結んでしまったら、日本が棚ざらしになってしまう」という懸念もあります。米中が協力することで、むしろアメリカが利益を全部持っていってしまうのではないかという議論です。

 他方で、米中対立が先ほどの「トゥキディデスの罠」のような形で続くんじゃないかという見方もあります。しかし、アメリカが退いて中国が大きくなった場合、日本はアメリカの陣営にいるべきなのか、そうではないのかという議論もあります。

 これらについてはいろいろなご意見があると思いますが、以上のようなことを踏まえて、日本が今後どうしていくかということについて、両先生にお話をお伺いできればと思います。まず曽根先生、いかがでしょうか。

曽根 これは多分、二者択一ではないでしょう。とはいえ、良いとこ取りで両方と付き合うというような、そんなうまい話はあるのかという疑問が出てくると思います。もちろん、基本が日米同盟であるということに関しては、当面はその通りです。しかし日米同盟といっても、トランプ政権下のアメリカは、今まで過去の政権が言ってきたこととは相当違いがあります。その違いは、やっぱり考慮しなければなりません。例えば、かなり理不尽なことを言い出すときには、「それは理屈に合わない」ということを堂々と言うべきです。

 こうしたことは、日本だけでなく、ヨーロッパの国はいずれも経験しています。「NATOの金を出すように」「もっと防衛費を負担するように」といったように。アメリカは日本だけではなく、他の国にも無理難題を言っています。その意味で、...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(1)お金の機能とその要件
お金の「3大機能」とは何か? そしてお金のルーツとは?
養田功一郎
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
紛争が絶えない世界~私たちは何ができるか(1)「戦争の世紀」から再び戦争の時代へ
再び戦争の時代へ――私たちは何を考え、どう動くべきか
小原雅博
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(37)長谷川眞理子先生の公開収録!
【アンケート&公開収録】長谷川眞理子先生:男と女でどう違う?能力の高め方
テンミニッツ・アカデミー編集部
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(2)タタールのくびきと「第三のローマ」
なぜロシアが「第三のローマ」なのか?…東ローマ帝国とモンゴル帝国の根深い影響を探る
上月豊久
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(1)国守・大伴家持と地方社会の日常
『万葉集』でわかる奈良時代の貴族と地方豪族の関係と日常…歌人・大伴家持の歌に秘められた国守時代の苦労話
上野誠
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
小川純人
万葉集の秘密~日本文化と中国文化(1)万葉集の歌と中国の影響
『万葉集』はいかなる歌集か…日本のルーツと中国の影響
上野誠
江戸とローマ~日本酒とワイン(2)ローマの酒文化とファストフード
ポンペイのファストフード店、遺跡が物語るローマの酒文化
本村凌二
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(6)東條内閣で行われた行政改革
悲惨な末路につながった東條英機内閣での兼職と省庁再編
片山杜秀