プロジェクトマネジメントの基本
プロジェクトマネジメントとは?国際標準から考える特性
プロジェクトマネジメントの基本(1)国際標準とプロジェクトの定義
大塚有希子(法政大学専門職大学院イノベーションマネジメント研究科准教授)
2.コスパが鍵!? 顧客満足につながる品質マネジメントとは
2025年12月4日配信予定
3.PDCAサイクルを回すための5つのプロセスとそのすすめ方
2025年12月10日配信予定
4.スケジュール管理で重要な「クリティカル・パス法」とは
2025年12月11日配信予定
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2025年12月11日配信予定
5.タイトル未定
2026年2月2日配信予定
6.タイトル未定
2026年2月2日配信予定
7.タイトル未定
2026年2月3日配信予定
8.タイトル未定
2026年2月3日配信予定
9.タイトル未定
2026年2月13日配信予定
10.タイトル未定
2026年2月14日配信予定
プロジェクトマネジメントが世界的に普及し始めたのは1990年代。ソフトウェア産業の発展とともに拡大を続け、時代のニーズを受けて多くのシーンに定着してきた。今回は、その基本に立ち返り、国際標準をもとに、プロジェクトとは何か、なぜ計画通りに進まないのかについて検証していく。(全10話中第1話)
時間:9分12秒
収録日:2025年9月10日
追加日:2025年12月3日
収録日:2025年9月10日
追加日:2025年12月3日
≪全文≫
●プロジェクトとは独自性と有期性のある業務
皆さん、こんにちは。今日はプロジェクトマネジメントの基本についてお話をしようと思います。
プロジェクトマネジメントには昨今のトレンド等もいろいろありますが、本日は伝統的なプロジェクトのマネジメント、ウォーターフォールないし予測型、計画型といわれるプロジェクトのマネジメントについてお話をします。
本日は、まずはプロジェクトマネジメント国際標準のお話をします。
プロジェクトとは、“PMBOK”というグローバルなプロジェクトマネジメントの知識体系では「独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する、有期性のある業務」といっています。「プロダクト、サービス、所産」のうちの「所産」は、現状では“result”という言葉になっています。プロダクトや製品でもサービスでもなく、結果のことです。例えば、何かの資格試験に合格するプロジェクトだったら、資格試験に合格するというのはプロダクトでもサービスでもないので、それを“result”=所産と呼んでいます。
そのゴールに向けて行う業務、(つまり)有期性のある業務というわけですが、少しこの絵を見てください。
組織というのは「AS IS(現状)」から、「TO BE(将来)」まで、良くなろう、良くなろうとしています。例えば、新しい製品を作って新しい製品のセグメントの顧客を増やそう。海外に事業所をつくって海外のお客さんを増やそう。会社の社内にあるデータを使ってもっと効率的に仕事をしよう。面倒くさい仕事はコンピュータにやってもらって楽に仕事をしよう。そのようにして、良くなろう、良くなろうとしているわけです。
それをこのカクン、カクン、カクンとなった矢印で表現してみました。この1つ1つがプロジェクトだと思ってください。つまりプロジェクトというのは、何か新しいものを導入したり、これまでのものを改善したりして、組織を変えていくことなのです。
●「計画通りに進まない」をマネージするのがプロジェクトマネジメント
私は皆さんによく、「プロジェクトというのはsystemをつくる仕事だ」とお話ししています。この“system”を英語の単語で書いたのは、カタカナで「システム」というと、IT...
●プロジェクトとは独自性と有期性のある業務
皆さん、こんにちは。今日はプロジェクトマネジメントの基本についてお話をしようと思います。
プロジェクトマネジメントには昨今のトレンド等もいろいろありますが、本日は伝統的なプロジェクトのマネジメント、ウォーターフォールないし予測型、計画型といわれるプロジェクトのマネジメントについてお話をします。
本日は、まずはプロジェクトマネジメント国際標準のお話をします。
プロジェクトとは、“PMBOK”というグローバルなプロジェクトマネジメントの知識体系では「独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する、有期性のある業務」といっています。「プロダクト、サービス、所産」のうちの「所産」は、現状では“result”という言葉になっています。プロダクトや製品でもサービスでもなく、結果のことです。例えば、何かの資格試験に合格するプロジェクトだったら、資格試験に合格するというのはプロダクトでもサービスでもないので、それを“result”=所産と呼んでいます。
そのゴールに向けて行う業務、(つまり)有期性のある業務というわけですが、少しこの絵を見てください。
組織というのは「AS IS(現状)」から、「TO BE(将来)」まで、良くなろう、良くなろうとしています。例えば、新しい製品を作って新しい製品のセグメントの顧客を増やそう。海外に事業所をつくって海外のお客さんを増やそう。会社の社内にあるデータを使ってもっと効率的に仕事をしよう。面倒くさい仕事はコンピュータにやってもらって楽に仕事をしよう。そのようにして、良くなろう、良くなろうとしているわけです。
それをこのカクン、カクン、カクンとなった矢印で表現してみました。この1つ1つがプロジェクトだと思ってください。つまりプロジェクトというのは、何か新しいものを導入したり、これまでのものを改善したりして、組織を変えていくことなのです。
●「計画通りに進まない」をマネージするのがプロジェクトマネジメント
私は皆さんによく、「プロジェクトというのはsystemをつくる仕事だ」とお話ししています。この“system”を英語の単語で書いたのは、カタカナで「システム」というと、IT...
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