ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論
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「人材の組み合わせ」こそ「尖った才能」を輝かせる必勝法
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ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
水野道訓(元ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役CEO)
ソニーには尖った人材や変わり者を採用してきた歴史がある。彼らの多くはクリエイター型のいわば「社員技術者」だが、その評価についてどう考えればいいのか。そこでポイントとなるのがマネジメント型社員との相違だ。つまり、ジョブ型とマネジメント型の二本立ての評価制度が必要ということである。ソニー・ミュージックの人事評価について言及しながら、人事評価のポイントを解説する。(全5話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:11分02秒
収録日:2025年5月8日
追加日:2026年2月9日
≪全文≫

●「面倒くさい社員」をどう評価するか


―― 皆さま、こんにちは。本日は元ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役CEOでいらっしゃった水野道訓さんにお話を伺ってまいりたいと思います。

水野 よろしくお願いいたします。

―― 水野さんには、単独の講義の形でお話をいただきました(《エンタテインメントビジネスと人的資本経営》)。この講義では深掘りということで、水野さんにいただいたお話をベースに、例えば水野さんがやられたこととか、どういうことだったのかなどを具体的にお聞きできればと思っています。

水野 はい。

―― 水野様の講義は興味深いものでした。

水野 あまりエンタテインメント(の世界)では、こういうところ(教養動画メディア)へ出てくる人がいないからじゃないかと思います。

―― でも、例えば人材とはどうあるべきか。企業が多角化をどうしていくべきか。あるいは世界に対して打って出る、進出していくとき、どうするか。エンタテインメントというジャンルの中ではありますが、非常に先鋭的にやられてきているだけに、いろんなお話を聞くことでヒントが出てくると思います。

 最初にお聞きしたいのが人材論です。ソニーでは尖った人材というか、変わり者、変人を求む、というお話もありました。ただ一面、変人には面倒くさい方が多いでしょうから、組織の中だと「規則を守りません」とか「経理の精算が遅い」とか、いろいろ問題を抱える方も多いと思います。

 そこですごく印象深かったのは、「組み合わせが大事だ」と(いうお話です)。クリエイター型の人とマネジメント型の人を組み合わせることが大事というところです。普通の会社だと、評価基準は同じ土俵でやらなきゃというところもあります。そういう中では、気配りができて目配せができる、プロデューサー型、マネジメント型の人が評価されがちです。

水野 そうですね。

―― 変わり者は、「あいつ、面倒くさいな」みたいなところで、日の目を見ない。(そうなると、)いざマネジメント型の人が(上に)上がったときに、一緒にできる人がいなくなる可能性もあるのではないかと思います。この「面倒くささ」は、どのように評価していったらいいのですか。

水野 今、「クリエイター」と言いましたが、1ついうと、例えばエンタテインメントの世界でクリエイターといわれる人は、社員ではないケース...

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