徳と仏教の人生論
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「境地は裏切らない」とは?禅の体験から見えてきたもの
徳と仏教の人生論(6)物事の本質を見極めるために
10年の修行で自我を手放し宇宙と一体化する境地に達すると、自分中心からホリスティックな視点に変わり、物事の表と裏の共通点が見えてきて、その本質がつかめるという田口氏。人生は常に新たな命題を解き明かし続ける旅である。最終回となる今回は、質疑応答形式で進みながら、禅の体験を通して深い歓喜や本質の洞察が得られたことについて論じていただく。(全6話中第6話)
※質問者:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:9分24秒
収録日:2025年5月21日
追加日:2025年11月8日
≪全文≫

●宇宙と一体化したときの感動の歓喜


【質問】
 これまでのお話で禅の体験について、青空が見え、喜びを感じたという話がありました。その禅について、先生のご体験から考えたとき、今日の主題でもある宇宙と人間の関係について、どのように分かってくるのでしょうか。あるいはどう結びつくのでしょうか。

田口 人間が最終的に自分をなくしていく行為なのです。それで、10年間ぐらいかかって自分をなくしていったわけです。そうすると、どんどん青空に類するもの、つまり青空と言っているのが宇宙です。その宇宙と一体になっていくわけです。そうなった瞬間に歓喜、喜びを感じる。この喜びというものは、宇宙から来る感動そのものなのです。それを言いたいのです。

 ですから、そういう意味で、「ああ、きれいな景色だなあ」というのも、それから、何かを一生懸命作って、こんなに作物がたくさんできたというのも、全部そういうものは感動なのです。感動の歓喜というものが、宇宙との一体化を表しているといっていいのです。

【質問】
 宇宙と一体になる感動を味わったとき、人間の判断はどのように変わるのでしょうか。

田口 基本的に、自分中心から、先ほどのホリスティック、ホーリーに変わって、全体が見えるようになる。無理をして全体を見なければならないというより、自分はこのような視野を持っていたのだなというくらいに、全体を見ている自分がいるというように、視点が変わってくるわけです。ですから、自分で自分が不思議に思えるようになり、視野が広がっているのが分かると、そういうところも気になるようになるということです。


●物事の表と裏の共通点が見えれば本質が分かる


【質問】
 自分の目の前ではなく、もっと上のほうにということですか。

田口 もっともっと、違うところから全体を見ているようなものです。それから、全体というのは先ほどから言っているように、表側は全体ではなく、裏側も見て全体なのだということに気づくわけです。ですから、物事の表側だけ見ているのではないか、裏側はどうなっているのかと、しっかり裏側も見ていくと、そういう視点が開けてきて、総体が見られるということです。

 そして、裏側から見ると、文様から何から、形態から、表と全然違うわけです。同じものとは思えないぐらいに違う。しかし、同じものです。ですから、同じものも表側か...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
「自分をコントロールする力」の仕組み(1)自制心と目標の達成
自制心の重要性…人間は1日4時間も何かを「欲求」している
森口佑介
『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(1)定年制は要らない
仕事をするのに「年齢」は関係ない…不幸を招く定年型思考
出口治明
老子の神髄(1)「絶対自由の境地」を求めて
『老子』が求める「絶対自由の境地」とは?…そして創造長寿へ
田口佳史
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
『「甘え」の構造』への誤解…甘えはダメなものなのか?
與那覇潤
「怒り」の仕組みと感情のコントロール(1)「キレる高齢者」の正体
「キレやすい」の正体とは?…ヒトの「怒り」の本質に迫る
川合伸幸

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(27)昭和の名将・根本博
【10min解説】根本博…戦後の内蒙古での激闘と台湾での義戦
テンミニッツ・アカデミー編集部
昭和の名将・根本博…台湾での恩義の戦い(5)1人の力で歴史を変えた男たち
大義にもとづく「個人の決断と行動」が歴史を動かす…名将の教訓
門田隆将
昭和の名将・根本博…内蒙古・終戦後の戦い(1)軍人の本義を貫いた根本博中将
ソ連軍から在留日本人4万人を守れ…内蒙古での「戦後」の激闘
門田隆将
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(6)東條内閣で行われた行政改革
悲惨な末路につながった東條英機内閣での兼職と省庁再編
片山杜秀
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
死と宗教~教養としての「死の講義」(5)仏教の死:日本編
極楽往生、坐禅、法華経…日本人はいかに死を乗り越えるか
橋爪大三郎
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(3)祖先崇拝の5つの特徴
夢魔の重圧?…なぜ「バチあたりの人間」が村八分になるのか
賴住光子
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦