逆境に対峙する哲学
この講義は登録不要で無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
「私をお母さんと呼ばないで」…突然訪れる逆境の意味
第2話へ進む
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
「逆境とは何に逆らうことなのか」「人はそもそも逆境でしか思考しないのではないか」――哲学者鼎談のテーマは「逆境に対峙する哲学」だったが、冒頭からまさに根源的な問いが続いていく。ヨーロッパ近世、ヨーロッパ現代、日本と東洋の哲学に軸足を置く3人のライブ感みなぎる話の先はどこへ続くのだろう。「哲学カフェ」を模した人気シリーズ講義、第3弾、いざスタート。(全10話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:17分17秒
収録日:2025年7月24日
追加日:2025年12月19日
≪全文≫

●「3人の哲学者のおしゃべり」に始まる…


―― 皆さま、こんにちは。本日は津崎良典先生、五十嵐沙千子先生、板東洋介先生に、「逆境に対峙する哲学」というテーマでお話をいただきたいと思っています。いつもの津崎先生と五十嵐先生の大好評シリーズ「哲学カフェ」のスタイルで、今回もやってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。

 3人の先生方は、こちらのご本(『幸福をめぐる哲学者たちの大冒険! 15の試論』春秋社)でご一緒されたということですが。

津崎 この本のあとがきがちょうどこの顔ぶれの鼎談になっていて。

五十嵐 そうですね。

津崎 いずれもかつての同僚だったんだけれど、3人で話す最初の成果がこの本のあとがきの部分です。

―― 『幸福をめぐる哲学者たちの大冒険! 15の試論』ということですね。

五十嵐 お二人とも書いていらっしゃる。私も書いていますけど。

津崎 彼女がその編者になって、今回が鼎談としては2回目なんですよね。

―― そういうことですよね。


●私たちが「マイク」「さっちゃん」「洋ちゃん」と呼び合う理由


―― 今回のご鼎談では前回の「哲学カフェ」のように、それぞれ呼び名で呼ぼうということで、それぞれちょっと。

津崎 私は「マイク」で登場しますし、そう呼んでいただきます。

五十嵐 私は沙千子なので、さっちゃんです。

板東 私は洋介なので、洋ちゃんです。お願いします。

津崎 どうして哲学対話では、こんなふうに名字ではなくて呼び名を使うかというと…。

五十嵐 名前が関係性を決めるからです。

津崎 …ということなんです。

―― ああ、なるほど。これはやっぱりあえてそうしないといけないわけですね。

津崎 そうです。

五十嵐 いけないっていうか。

―― いけないというわけじゃないですよね。

五十嵐 そういうふうにして、関係性を形から変えていくっていう。

津崎 東京大学の板東先生ってなると、やっぱりみんなかしこまっちゃうというか。

―― いや、そもそも先生方というだけでかしこまっちゃいます。

五十嵐 お互いにね。

津崎 お互いに。だから、肩書き、所属、性別(ジェンダー)といったものをできるだけそぎ落としたい。だけど、やっぱり呼びかけないといけないから、そういう意味の記号として呼び名を戦略的に使っているんですよね。違和感を...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(1)定年制は要らない
仕事をするのに「年齢」は関係ない…不幸を招く定年型思考
出口治明
プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(1)真実の創作
プラトンの『ソクラテスの弁明』は謎多き作品
納富信留
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男

人気の講義ランキングTOP10
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(5)サルコペニア・フレイル対策
認知症予防にはどんな食事がいいのか?鍵はビタミンDの充足
小川純人
「満洲」から考える日本とアジア(10)戦後の「五族」の運命
「五族協和」の真実と満洲国崩壊後の五族の悲劇…満洲人、朝鮮人、露人、蒙古人、漢人らの戦後悲史を直視せよ
宮脇淳子
文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元
なぜ「てふてふ」が蝶々?日本語の変遷を追う…まずは万葉仮名から
釘貫亨
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
『源氏物語』を味わう(3)形容詞からの楽しみ方
美しい形容詞の使い分け…『源氏物語』の表現を味わう
林望
イラン戦争とトランプ大統領の戦争指導(3)戦争終結シナリオと大統領選挙の行方
MAGA連合に亀裂!?イラン戦争が及ぼす大統領選への影響
東秀敏
現代人に必要な「教養」とは?(1)そもそも教養とは何か
教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
小宮山宏
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
本番に向けた「心と身体の整え方」(1)ディテールにこだわる
トップアスリートが実践する「自分の高め方」とは…まず集中のスイッチを入れる方法は?
為末大