地政学入門 歴史と理論編
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
地球儀を俯瞰する!?国際政治を読むために重要な地図の見方
第2話へ進む
地政学をわかりやすく解説…地政学の「3つの柱」とは?
地政学入門 歴史と理論編(1)地政学とは何か
小原雅博(東京大学名誉教授)
国際政治を地理の観点からひも解く「地政学」という学問。近年、耳にすることも多くなった分野だが、どのような手法や意義を持った学問であるかを学ぶ機会は少ない。その基礎から学ぶことのできる今回のシリーズ。まず第1話では、地政学の「3つの柱」を中心に、その骨子となる視座を解説する。(全7話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:13分31秒
収録日:2024年3月27日
追加日:2024年4月30日
≪全文≫

●地政学とは地理をともに国際政治を解明しようとする学問


―― 皆様、こんにちは。

小原 こんにちは。

―― 今回は、小原雅博先生に「地政学入門」ということでお話をいただきたいと思っております。小原先生、どうぞよろしくお願い致します。

小原 よろしくお願いします。

―― 「地政学」は、最近とみに聞くことが多くなってきた言葉だと思うのですけれど、今回はその入門ということでございます。その入り口にあたりまして、そもそも地政学というのはどういうものかということから、お話をいただきたいと思っています。

小原 地政学という漢字を見ていただいたらお分かりのように、「地」と「政」による学問です。

 「地」というのは地理なのです。

―― なるほど。

小原 「政」というのは政治です。特に、私が今、専門としている国際政治です。国家と国家のいろいろな絡み合い、関係の学問の中に地理というものを取り入れることによって、国家と国家の関係、国際政治というものを解明していこうという学問なのです。ここに書いてありますように、英語で“Geopolitics”といいますが、「ジオグラフィー」と「ポリティクス」です。これを兼ね合わせた、比較的新しい分野です。

―― なるほど。

小原 今日はそうした歴史的な、理論的な発展も含めて、それから実際にどういうことが起きてきたか、国家と国家の関係を地理という視点から見た場合に、どういった歴史があったのだろうかということを振り返ることによって、この地政学の分野に分け入ってみたいと思います。


●地理的な要素が国家間の関係にどのように影響しているか


―― 今回、地理と政治学ということですが、地理という教科であれば、学校で学ばれた方も多いのではないかと思うのです。

小原 そうですね。

―― 地理と地政学はどう違うのですか。

小原 地理というと、地図、地図帳です。

―― 今回は(地図帳を)お持ちいただきました。

小原 今回は私もいくつか地図帳を持っているのですが、この地図帳を開けると、ある国やある街がどこにあって、そこがどういう国であり、街であるかということを、例えば自然状況であるとか、人口であるとか、あるいはそれに関わるようないろいろなデータを客観的に映し出しています。...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(1)お金の機能とその要件
お金の「3大機能」とは何か? そしてお金のルーツとは?
養田功一郎
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
アメリカの理念と本質とは?…まず「三つの建国」から原点に迫る
中西輝政
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(1)ポピュリズムの台頭と社会の分断化
デモクラシーは大丈夫か…ポピュリズムの「反多元性」問題
齋藤純一
日本の財政の真実を検証する(1)膨らむ借金の知られざる実態
日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?
宮本弘曉
プーチンのロシア―その思想と戦略―(1)プーチン政治の特徴
ロシア皇帝のように悪者を叱る人…プーチンの思想と歴史観
山添博史
地政学入門 ヨーロッパ編(1)地図で読むヨーロッパ
ヨーロッパとは?地図で読み解く地政学と国際政治の関係
小原雅博

人気の講義ランキングTOP10
戦前日本の「未完のファシズム」と現代(1)シラス論と日本の政治
独裁ができない戦前日本…大日本帝国憲法とシラスの論理
片山杜秀
資本主義の再定義…哲学で考える(4)共感としての見えざる手
利とは、義の和である…なぜ道徳的なふるまいが企業活動に重要か
中島隆博
編集部ラジオ2026(26)お盆とあの世を考える
【10min解説】特集で考える《お盆とあの世》の本質
テンミニッツ・アカデミー編集部
死と宗教~教養としての「死の講義」(5)仏教の死:日本編
極楽往生、坐禅、法華経…日本人はいかに死を乗り越えるか
橋爪大三郎
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(1)なぜ『神国日本』なのか?
ラフカディオ・ハーンが解明した「美しい日本」の秘密と未来
賴住光子
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史
三宅香帆
昭和の名将・根本博…台湾での恩義の戦い(1)危機の台湾への密航
「国共内戦」危機の台湾…根本博の密航と涙で迎えた中国人将軍
門田隆将
日本の財政の真実を検証する(7)AIと長寿化&質疑応答
AI時代にこそ「熟達者の経験」が生きる&現状の日本経済の実情は
宮本弘曉
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(6)東條内閣で行われた行政改革
悲惨な末路につながった東條英機内閣での兼職と省庁再編
片山杜秀
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(1)ルーズベルトに与ふる書
奇跡の史実…硫黄島の戦いと「ルーズベルトに与ふる書」
門田隆将