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生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状

生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地

渡辺宣彦
日本マイクロソフト株式会社 執行役員常務 エンタープライズ事業本部長
概要・テキスト
日進月歩の進化を遂げている生成AIは、私たちの生活や仕事の欠かせないパートナーになりつつある。企業における生成AI技術の利用に焦点をあてる今シリーズ。まずは世界的な生成AIの導入事情から、日本の現在地を確認しよう。(全10話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:15:17
収録日:2024/11/05
追加日:2024/12/24
キーワード:
≪全文≫

●「やってみる」段階から「Round 2」へ


―― 皆さま、こんにちは。本日は渡辺宣彦さんに「生成AI-Round 2への向き合い方」ということでお話をいただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

渡辺 よろしくお願いします。お久しぶりです。

―― お久しぶりです。前回、講義を撮りましたのは2023年の8月ということでしたけれど、またずいぶんと状況が変わりました。

渡辺 そうですね。

―― 前回は生成AIが仕事をどう変えるかということで、実際にCopilotが導入されて、マイクロソフトの、例えばWord、Excelのようなソフトが実際にどうなるのかというデモンストレーションをしていただいたわけですけれど、当然すでにその段階は過ぎ去って、いろいろな企業が導入し始めました。いわゆる第2波といいましょうか。これからさらに、どうAIが仕事を変えていくのかというフェーズに入ってくるのかなというところなのですが、この1年というのは、ご覧になっていてどんな動きでしたか。

渡辺 そうですね。2023年の8月というと、1年半近く前になるのかなと思うのですけれど、その頃は日本でいうと2、3月ぐらいでしょうか。ChatGPTというものが非常に話題になって、その後チャットという形で生成AIを使ってみましたという驚きであったり、体験みたいに(それを)やってみたという段階だったのかなと思っています。

 その後に、2023年の11月に、前回のシリーズでも予告をさせていただいたかと思うのですけれど、「Microsoft 365 Copilot」という、弊社のいわゆるOffice製品の中に組み込まれたAIというものが――「GA(General Availability)」という言い方をしますけれど――一般の、特にエンタープライズ企業向け、大手企業向けにリリースされて、そのタイミングからわれわれも日々、Office製品の中でCopilotを使うようになりました。

 やってみる段階というよりは、もうフルスピードでやっている段階に突入したのかなと思っていて、それが今回このタイトルを「Round 2」とつけさせていただいた意味合いになっています。

―― なるほど。そうしますとフルスピードで、実際どう動いているのかということと、これからさらにどう進んでいくのかということを、今日はぜひお伺いできればと思っております。

渡辺 はい。ぜひよろしくお願いします。

―― お願いします。


●「Round 2」7つのアジェンダ...

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