●「やってみる」段階から「Round 2」へ
―― 皆さま、こんにちは。本日は渡辺宣彦さんに「生成AI-Round 2への向き合い方」ということでお話をいただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
渡辺 よろしくお願いします。お久しぶりです。
―― お久しぶりです。前回、講義を撮りましたのは2023年の8月ということでしたけれど、またずいぶんと状況が変わりました。
渡辺 そうですね。
―― 前回は生成AIが仕事をどう変えるかということで、実際にCopilotが導入されて、マイクロソフトの、例えばWord、Excelのようなソフトが実際にどうなるのかというデモンストレーションをしていただいたわけですけれど、当然すでにその段階は過ぎ去って、いろいろな企業が導入し始めました。いわゆる第2波といいましょうか。これからさらに、どうAIが仕事を変えていくのかというフェーズに入ってくるのかなというところなのですが、この1年というのは、ご覧になっていてどんな動きでしたか。
渡辺 そうですね。2023年の8月というと、1年半近く前になるのかなと思うのですけれど、その頃は日本でいうと2、3月ぐらいでしょうか。ChatGPTというものが非常に話題になって、その後チャットという形で生成AIを使ってみましたという驚きであったり、体験みたいに(それを)やってみたという段階だったのかなと思っています。
その後に、2023年の11月に、前回のシリーズでも予告をさせていただいたかと思うのですけれど、「Microsoft 365 Copilot」という、弊社のいわゆるOffice製品の中に組み込まれたAIというものが――「GA(General Availability)」という言い方をしますけれど――一般の、特にエンタープライズ企業向け、大手企業向けにリリースされて、そのタイミングからわれわれも日々、Office製品の中でCopilotを使うようになりました。
やってみる段階というよりは、もうフルスピードでやっている段階に突入したのかなと思っていて、それが今回このタイトルを「Round 2」とつけさせていただいた意味合いになっています。
―― なるほど。そうしますとフルスピードで、実際どう動いているのかということと、これからさらにどう進んでいくのかということを、今日はぜひお伺いできればと思っております。
渡辺 はい。ぜひよろしくお願いします。
―― お願いします。