生成AI「Round 2」への向き合い方
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Copilotに訊いてみた!日本企業のAIモデルの特徴とは
生成AI「Round 2」への向き合い方(4)日本企業のAIモデル
経営ビジネス
渡辺宣彦(日本マイクロソフト株式会社 執行役員常務 エンタープライズ事業本部長)
OpenAIはマイクロソフトの「Azure」というプラットフォーム上で取り扱っているAIモデルだが、生成AI開発に取り組むのはOpenAIだけではない。NTTをはじめ、NEC、富士通、サイバーエージェントなど、いろいろな日本企業が自社のリソースを生かした独自の生成AI開発に勤しんでいる。Microsoft Copilotからの回答も参照しながら、日本企業のAIモデルの特徴を確認する。(全10話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:6分09秒
収録日:2024年11月5日
追加日:2025年1月14日
≪全文≫

●さまざまなAIモデルを取り入れることの意義


渡辺 最新情報の締めくくりという形で、Models-as-a-Serviceをお伝えしたいと思います。

 先ほど(第3話で)OpenAIのモデルを提供していますということをお伝えしたのですけれど、それ以外のモデルもたくさん取り扱っていて、それをマイクロソフトの「Azure」というプラットフォームの上でご提供するということをやっています。今、このスライドにNTTデータという文字が流れています。

―― そうですね。

渡辺 NTTさんも、AIの開発に非常に熱心に取り組んでいらっしゃいます。「tsuzumi」というモデルを発表されていますが、これを2024年11月にもAzure上で提供するということをやっていきます。世界中のこのような多くのAIをAzureのファミリーのような形で取り込んで、ご一緒にユーザー企業あるいは個人に提供していきたいということをやっております。

―― 多くのAIのモデルを取り入れることのメリット(は何で)、またこれはどういう目的でやっているのですか。

渡辺 1つの、例えばOpenAIが提供しているモデルのようなものが全ての角度において優れているということではないと思うので、例えば、NTTさんの場合は過去40年にわたる日本語という言語の分析の知見を全てこのAIの中に取り込んでいるということをおっしゃっています。そういう部分においては、マイクロソフトやOpenAIが提供できるものよりも優れている可能性が十分にあると思っています。

 かつ、その後、もう1つ、前回(第3話で)もお話ししたかもしれないですけれど、LLM(大規模言語モデル)はどんどん重たくなるではないですか。そこをそうしないで、軽量に提供できるなどの良さもあるので、そのいくつかの長所のかけ合わせのようなことができるようになってくるのでないかなと思っています。

―― なるほど。

渡辺 これはマイクロソフトの話を中心にしたのですけれど、他の動きはどうなっているのだということもあろうかと思うのです。


●Copilotに訊く日本企業のAIモデル


渡辺 試しに、Copilotにそのあたりを訊いてみようかなと思います。

 これは、私のM365の中のCopilotになりますので、職場とウェブを切り替えることができます。先ほど少しそのあたりのお話をしましたけれど。

―― おっしゃいましたね。

渡辺 先日、...

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