●さまざまなAIモデルを取り入れることの意義
渡辺 最新情報の締めくくりという形で、Models-as-a-Serviceをお伝えしたいと思います。
先ほど(第3話で)OpenAIのモデルを提供していますということをお伝えしたのですけれど、それ以外のモデルもたくさん取り扱っていて、それをマイクロソフトの「Azure」というプラットフォームの上でご提供するということをやっています。今、このスライドにNTTデータという文字が流れています。
―― そうですね。
渡辺 NTTさんも、AIの開発に非常に熱心に取り組んでいらっしゃいます。「tsuzumi」というモデルを発表されていますが、これを2024年11月にもAzure上で提供するということをやっていきます。世界中のこのような多くのAIをAzureのファミリーのような形で取り込んで、ご一緒にユーザー企業あるいは個人に提供していきたいということをやっております。
―― 多くのAIのモデルを取り入れることのメリット(は何で)、またこれはどういう目的でやっているのですか。
渡辺 1つの、例えばOpenAIが提供しているモデルのようなものが全ての角度において優れているということではないと思うので、例えば、NTTさんの場合は過去40年にわたる日本語という言語の分析の知見を全てこのAIの中に取り込んでいるということをおっしゃっています。そういう部分においては、マイクロソフトやOpenAIが提供できるものよりも優れている可能性が十分にあると思っています。
かつ、その後、もう1つ、前回(第3話で)もお話ししたかもしれないですけれど、LLM(大規模言語モデル)はどんどん重たくなるではないですか。そこをそうしないで、軽量に提供できるなどの良さもあるので、そのいくつかの長所のかけ合わせのようなことができるようになってくるのでないかなと思っています。
―― なるほど。
渡辺 これはマイクロソフトの話を中心にしたのですけれど、他の動きはどうなっているのだということもあろうかと思うのです。
●Copilotに訊く日本企業のAIモデル
渡辺 試しに、Copilotにそのあたりを訊いてみようかなと思います。
これは、私のM365の中のCopilotになりますので、職場とウェブを切り替えることができます。先ほど少しそのあたりのお話をしましたけれど。
―― おっしゃいましたね。
渡辺 先日、...