Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
大規模言語モデルのインパクト…ChatGPTの発展
Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(2)生成AIの現在地
渡辺宣彦(コグニザントジャパン株式会社代表取締役社長CEO)
日進月歩の開発が進む生成AIは、人間と同等の知性を獲得しつつある。その開発は、人間のより広範な活動にAIを活用するという目的に根ざしている。大規模言語モデル(Large Language Model)という言語モデルによって、私たちの日常生活や仕事において欠かせないパートナーになろうとしている生成AI。その現在地を解説する。(全7話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:7分04秒
収録日:2023年8月1日
追加日:2023年10月4日
≪全文≫

●“Large Language Model”でより広範なAI活用へ


渡辺 生成AIというのは非常にインパクトのあるもので、ここで1つキーワードとして申し上げておきたいのが、その土台になっている大規模言語モデル=“Large Language Model”というものです 。これを実現して、ChatGPTのような形でユーザーに提供することを通じて、特定のタスクに特化していた先ほどの囲碁のケースなどではなくて、もっと幅広い目的のためにこれを使いこなすことができるようになったというのが、この生成AIの非常に大きな新しさであるということになろうかと思います。

 その生成AIについて、われわれマイクロソフトがパートナーシップを組んで一緒に仕事をしている企業、あるいは組織は、OpenAIという団体です。この会社がChatGPTというものを提供しているという関係になっています。

 このOpenAIについて、「組織」という言い方をしましたが、本来この組織は非営利団体としてつくられたもので、メディアなどでいろいろ出ていますので、ご覧になっている方もあるかと思いますけれども、イーロン・マスクが実はこれに絡んでいます。あと、今CEOになっているサム・アルトマンが一緒に2015年に立ち上げた組織ですので、もう8年くらいの歴史があるのです。

 それで、今のChatGPTにつながるAIは2018年にGPT1という形でリリースされています。その当時GPT1が処理していたパラメータ数は1億2000万個くらいで、学習したデータ量が4.5GBだそうです。 多いのか、少ないのかちょっとわからないですけれど、その後のことを申し上げると、当時はまだ少なかったのだなというふうに感じていただけるかと思うのです。

 翌年の2019年には早速GPT2というものを発表していて、構造は同じようなものなのですけれども、パラメータ数は15億個に増えています。大量のウェブページを学習して、40GBのテキストデータを学習したそうです。

 その後、2020年に、まさに今使われているGPT3というものを発表しているのですけれども、パラメータ数は1750億個に増えました。倍増どころではないですね。爆増したという感じになるかもしれません。それで570GBのテキストを学習したということです。 この段階から、人間がつくったものとほぼ区別がつかない、遜色のない文章を生成することができるようになっていたということなので、2020年くらいは、ある意味で境目です。

―― 境目...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
ストーリーとしての競争戦略(1)当たり前の重要さ
柳井正氏の年度方針「儲ける」は商売の本筋
楠木建
東洋の叡智に学ぶ経営の真髄(1)経営とは何かをひと言で?
経営をひと言で?…松下幸之助曰く「2つじゃいけないか」
田口佳史
イノベーションの本質を考える(1)イノベーションの定義
イノベーションの定義はパフォーマンスの次元が変わること
楠木建

人気の講義ランキングTOP10
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
内側から見たアメリカと日本(7)ジャパン・アズ・ナンバーワンの弊害
ジャパン・アズ・ナンバーワンで満足!?学ばない日本の弊害
島田晴雄
熟睡できる環境・習慣とは(2)酒、コーヒー、ブルーライトは悪者か
ブルーライトは悪者か?近年分かった「第3の眼」との関係
西野精治
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
歴史の探り方、活かし方(7)史料の真贋を見極めるために
質疑編…司馬遼太郎の「史料読解」をどう評価する?
中村彰彦
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
小原雅博
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
エンタテインメントビジネスと人的資本経営(1)ソニー流の多角化経営の真髄
ソニー流「多角化経営」と「人的資本経営」の成功法とは?
水野道訓
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治