生成AIの技術がいかにして急速な発展を遂げてきたかをこれまで見てきた。では、生成AIは実際に私たちの仕事の中でどのような役割を果たしてくれるのだろうか。どうやら、AIは私たちの想像以上に高度な要求に応えてくれるようだ。さまざまな業務において欠かすことのできないWord、PowerPoint、ExcelなどMicrosoft 365の製品を例に、AIの仕事ぶりを動画で具体的に解説していく。(全7話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
≪全文≫
●AIの導入で一変するマイクロソフト製品
―― いま、どういう形で技術が発展してきたかというのが大変よくわかりましたけれども、そのようなものが、生成AIの力でいろいろなものを、まさに人間が描くように表現できるようになったということで、仕事がどう変わっていくかということを次にぜひお話しいただければと思います。マイクロソフトの製品といえば、世界でユーザー数がどのくらいいるのかというくらい、ほとんど標準的に世界中で使われているソフトになるかと思うのですけれども。
渡辺 そうですね。
―― これが変わっていくことのインパクトというのは大きいですよね。
渡辺 そうですね。大きいと思います。
―― そこはどのようにお考えですか。これでガラリと、たとえば仕事が変わっていくとか、そういうイメージになるわけですか。
渡辺 そうですね。かなり大きく変わるのではないかと思っていて、まさにそれを2つ目のトピックとしてお話をさせていただこうと思っております。Office製品にAIが組み込まれると、仕事というのはどのように変わるのかというお話をさせていただきます。
また、サティア・ナデラが登場しましたけれども、今年に入りましてサティアはマイクロソフトのあらゆる製品に、これを一変させるようなAI機能を搭載していくということを発表しています。マイクロソフトの製品というといろいろありますけれども、大きくは“Microsoft 365”という名称に今はなっていますけれども、伝統的な言葉ですと「Office製品」でしょうか。
―― Wordとか、PowerPointとか、そういうものですね。
渡辺 おっしゃる通りです。Word、Excel、PowerPoint。最近はOutlookでメールやスケジュール管理、Teamsという電子会議なんかにお使いいただくシステムも入っていますけれども、これらをパッケージ化したものがMicrosoft 365です。
それからマイクロソフトといえばWindowsでしょうか。“Windows Operating System”ですけれども、ここにもCopilotというものを取り込んでいくということを考えています。
●Word…数秒で高度な要求に応える文書作成能力
では、Copilotとは何なのかということになろうかと思いますけれども、またここで言語モデルです。“Large Language Model”を利用することによってかなり複雑なタスクをアシストしてくれるアプリケーションです。日本語では「副操縦士」とい...