生成AI「Round 2」への向き合い方
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
壁打ちのすすめ――生成AI活用に必要な「やってみろ」精神
生成AI「Round 2」への向き合い方(9)生成AIの変革段階論
渡辺宣彦(コグニザントジャパン株式会社代表取締役社長CEO)
生成AIをビジネスに活用していく上で、必要なマインドセットとはなにか。業務の効率化といった初歩的な目的にとどまらない、組織の根本に作用するAI活用を考えるためにリーダーが取るべき姿勢について、渡辺氏の提唱する「変革段階論」と実例を交えて解説する。(全10話中第9話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:9分38秒
収録日:2024年11月5日
追加日:2025年2月18日
≪全文≫

●構成員全員が生成AIを活用するという前提で考える


渡辺 それでは、最後のトピックになります。リーダーシップが目指すべきことということで、今回はこれをお伝えするために来たといっても過言ではないかなと思うのです。

―― はい。

渡辺 しっかりたくさんお話しできればなと思います。

渡辺 先ほど、もうすでにご質問いただいた内容にも非常に絡んでくるのですが、AIによる「変革段階論」というものを考えてみました。これは私が考えましたので、マイクロソフトがいっていることでもないですし、さる高名な先生がいっていることでもないので、全ての責任は私にあります。いろいろなご批判ですとか、ご意見、ぜひいただきたいと思うのです。

 まず最初の段階です。タスクの自動化であったり、効率化ということを考えたり、追い求めたりをするためにAIを使ってみようかなという発想といっていい段階なのではないかと思っています。

 なので、先ほどもその業務イメージの中で見ていただいたような、メールの作成だったり、議事録作成だったりとかという、個々の作業単位の、効率化を何分短縮できる、何パーセント効率化できるといったように見定めて、それを積み上げるとこれだけの削減ができて、したがって投資対効果が出るといったような説明の仕方がされると思うのですけれど、AIを今取り込もうとしている、(あるいはすでに)取り組んでいらっしゃるユーザー企業のほとんどは、そういう見方をされているのではないかと思います。もちろんそう見ますよね。

―― そうですね。

渡辺 ある意味、そう見ます。

―― ある意味では、この講義の冒頭(第1話で)出た、どのぐらいの期間で回収ができるというのが、今の発想ですよね。

渡辺 そうなのですが、私はそこで止まってはいけないと思っていて、もっと違うことができるのではないかと思っています。その2つ目の段階として、こう(業務の在り方、働き方の抜本的変化)なのではないのかなと。これは先ほど少しお話ししました。

 AI が、AI companionとしてCopilotのような形で常に、しかもその企業・組織の全メンバーがそれをやっているという前提に立つとどうなりますかということなのです。

 全員が使っている前提で考えると、その会社でも...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
キャリア転換で人生を成功させる方法(1)2つの大きな潮流
なぜ40歳でキャリアについて一度考え直す必要があるのか
為末大
ストーリーとしての競争戦略(1)当たり前の重要さ
柳井正氏の年度方針「儲ける」は商売の本筋
楠木建
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛

人気の講義ランキングTOP10
戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方
「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?
東秀敏
平和の追求~哲学者たちの構想(5)カント『永遠平和のために』
カント『永遠平和のために』…国連やEUの起源とされる理由
川出良枝
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(1)史実としての豊臣兄弟と秀長の役割
豊臣兄弟の謎…明らかになった秀吉政権での秀長の役割
黒田基樹
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境に対峙する哲学カフェ…西洋哲学×東洋哲学で問う矛盾
津崎良典
熟睡できる環境・習慣とは(4)起きているときを充実させるために
夜まとめて寝なくてもいい!?「分割睡眠」という方法とは
西野精治
渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)古き良きキリスト教社会
古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著
渡部玄一
死と宗教~教養としての「死の講義」(1)「自分が死ぬ」ということ
世界の宗教は死をどう考えるか…科学では死はわからない
橋爪大三郎
「アメリカの教会」でわかる米国の本質(1)アメリカはそもそも分断社会
「キリスト教は知らない」ではアメリカ市民はつとまらない
橋爪大三郎
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(2)「ほめる」技術
男性は「ほめる」のが苦手?傾聴から始まる「ほめる」技術
三谷宏治
インテリジェンス・ヒストリー入門(3)戦後日本の構造
戦後日本はなぜインテリジェンスを軽視してきたのか?
中西輝政