生成AI「Round 2」への向き合い方
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生成AI「Round 2」への向き合い方(10)組織カルチャーの変容とAI筋トレ
渡辺宣彦(日本マイクロソフト株式会社 執行役員常務)
生成AIの活用にはもう一つ大事な段階がある。それは組織カルチャーの変容である。最新のテクノロジーを単に活用するだけでなく、企業や組織のカルチャーを根本的に変えることを可能にするポテンシャルが生成AIにはあるからだ。そこでおススメしたいのが「AI筋トレ」である。実例を紹介しながら解説する。(全10話中第10話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:11分09秒
収録日:2024年11月5日
追加日:2025年2月25日
≪全文≫

●企業・組織のカルチャーを変えるというチャレンジ


渡辺 そして、そこでは止まりません。もう1つ大事な段階があると思っているので、そのことを少しお話ししたいのです。それは、企業・組織カルチャーの変容ということです。

 私もお客様の企業、組織の方、特にそのトップの方とお話をさせていただくと、どうやってカルチャーチェンジを実現していく、起こしていけばいいのか分からないということを悩みとしておっしゃる方がまあまあ多いなという実感があります。いちばん難しい部分ではないかと思っています。

―― 難しいですね。

渡辺 システムを活用するというのは、比較的簡単なほうのチャレンジであって、カルチャーを変えるというのは大きなチャレンジだと思うのです。今申し上げたような形で、マイクロソフトの中では暗中模索しながらCopilotを1年間使ってきて、カルチャーは変わっているなと感じるのです。

―― そうですか。それはかなり大きいですね。1年で変わるというのはまた大きな話ですね。


●会議のあり方が根本的に変わる


渡辺 そうですね。ではその変化が完遂されたといえるかというと、そうではないのですけれど、少し実例をお話しします。

 Outlookはお使いになるかもしれないですけれど、会議予約案内ができる仕掛けが入っています。スケジューリングです。従来は会議招集を送られた人がそれを開けると、承諾、辞退、それと保留になっていたのだと思うのですけれど、そこに「フォロー」というボタンが追加されたのです。つまり、出席もしませんけれど、後でCopilotでフォローしますということになります。

 なので、従来だったら「議事録読みます」ぐらいの位置づけかもしれませんけれど、先ほどご説明したように、Copilotは議事録とは違って、そこで話された全ての情報、言葉を記録しているので、もっと深いことができるということです。かつ録音なり、録画を見るのには、例えば30分の会議を1.8倍で聞いても17、8分ぐらいになってしまうので、忙しいエグゼクティブで、朝から晩まで駆け回っているような人たちですから、それもなかなか合理的ではないということで、Copilotが提供する情報を後ほどフォローするという選択肢というのは、出席でもない、欠席でもない、保留でもない選択肢として付け加えられたのです。

 そのこ...

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