生成AI「Round 2」への向き合い方
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責任あるAI――マイクロソフトが掲げるコンセプトと覚悟
生成AI「Round 2」への向き合い方(8)「責任あるAI」への課題と覚悟
渡辺宣彦(日本マイクロソフト株式会社 執行役員常務)
さまざまな領域での適用事例が増える生成AI。しかし、手放しにその台頭を歓迎できるかというと、そうではないようだ。生成AIの電力消費の問題、プライバシーやフェイク情報のような倫理的課題に目を向け、マイクロソフトが掲げる「責任あるAI」というコンセプトを紹介する。(全10話中第8話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:10分48秒
収録日:2024年11月5日
追加日:2025年2月11日
≪全文≫

●莫大な電力を必要とするデータセンターの問題


渡辺 それでは、明るい側面の話を中心にしてきたのですけれど、やはり課題がありますので、そのお話をしてみようと思います。

 これは何でしたか。

―― これは前回もありました。データセンターですよね。

渡辺 データセンターです。500以上の新しいデータセンターを世界中で建設しているのはマイクロソフトでして、担当者からいわせると3日に1カ所、新しいデータセンターが稼働しているそうです。それをもう500以上造っているから、だいたいそれぐらい稼働しますよね。

―― そうですね。

渡辺 それで、あまりうれしくない側面があったのをご記憶ではないかなと思うのです。

―― 電力ですよね。

渡辺 電力なのです。

―― はい。

渡辺 これは普通の新聞も最近書いているので、お読みなのかなと思いますけれど、Copilotに訊いてみたところ、データセンターの電力の問題は非常に大きいのです。どれぐらい影響を与えているのかを掘り下げたいので、もう1回Copilotに訊いてみようかと思うのです。

 画面を切り替えまして、生成AIの活用が拡大すると、どれぐらい電力消費なりに影響するのかということをCopilotに訊いてみました。

 まずその消費は飛躍的に伸びていまして、2026年には世界のデータセンターの電力消費量は1000テラワット時(TWh)です。これは世界の総電力消費の2パーセントに相当すると予想されており、AIは非常に高性能な計算リソースが必要で、莫大な電力量を必要としています等々がありますということです。

 私は興味があり、少し新聞か何かで読んだことがあったので、市民生活への影響を考慮して、国内でのデータセンター建設を禁止した国はどこですかと訊いてみたのです。

 そうしたところ、アイルランドがデータセンターの建設を制限する動きを見せているということです。アイルランドの「People Before Profit」は、データセンターの建設を含む新たな化石燃料関連インフラを禁止する法案を提出しました、だそうです。そんなAIを使うよりも、人々の生活のほうが大事なのではないか、ということなのだと思うのです。

 それともう1つ興味があり、生成AIが稼働す...

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