生成AI「Round 2」への向き合い方
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
電子カルテ、山火事分析、品質管理…世界の生成AI活用事例
生成AI「Round 2」への向き合い方(7)世界と日本の生成AI適用事例
経営ビジネス
渡辺宣彦(日本マイクロソフト株式会社 執行役員常務 エンタープライズ事業本部長)
スポーツや医療、災害対策など、さまざまな領域で活用されている生成AI。日々進化する生成AIの適用範囲は拡大を続けているが、今回はその世界的な活用事例を取り上げるとともに、社内の事務処理にとどまらずコールセンターのような顧客対応まで担う日本の生成AI適用事例を併せて紹介する。(全10話中第7話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:8分45秒
収録日:2024年11月5日
追加日:2025年2月4日
≪全文≫

●世界に広がるAI適用事例:ミツバチ、サーフィン、山火事分析など


渡辺 それでは続いて、AI適用事例ということで、皆様、日本の方は適用事例に非常に興味を持たれることが多いのです。

―― そうですね。

渡辺 いくつかその事例をお持ちしたので、ご紹介できればなと思います。

―― はい。

渡辺 こちらはいくつかロゴが並んでおりますけれど、全部に触れるとだいぶ時間がかかりそうなので、いくつかピックアップしてお話ししようと思います。

 左上にあるこれは、「BEEODIVERSIY」というのでしょうか。ミツバチの写真がここに出ているのですけれど、ベルギーにあるスタートアップでして、極めて面白いことをやっていまして、ミツバチが取って集めてくる花粉の分析をAIでします。それで、その土地の農薬の使われ具合であるとか、汚染物質のレベルを評価するということをやって、そのデータを自然資源に関する企業であるとか、それからその自治体に提供するということで、汚染源に対処するということができるようなライフサイクルというのでしょうか。そういったようなものを作ろうとしています。スタートアップだから企業といっていいと思うのですけれど、そういうことをやっている人たちです。

 次です。「USA SURFING」と書いてあるのですけれど、サーフィンをやっている男女の写真なので、まさにサーフィンです。アメリカのサーフィン団体ですけれど、こちらも画像の分析をやっているのですが、サーフィンの選手が実際にサーフィンをやっているビデオをAIでもって分析して、技術を向上させるためのアドバイスをするということもあるのです。サーフィンは怪我が多く非常に危険なスポーツだそうなので、そのサーフィン団体として選手が怪我することをなくすようなアドバイスをやっているのだそうです。

 それから右側のWPPです。これはイギリスに本拠地を持つ世界的な、いわゆる広告代理店だそうです。前回のシリーズでも、クリエイティブな部分にどれぐらいAIを使いますかといったような議論をさせていただいたのを覚えているのですけれど、まさにこのWPPは、その部分にAIを積極的に活用するということをやって効果を出している企業だそうです。

 それから真ん中の段に進ませていただいて、ピックア...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
日本企業の弱点と人材不足の克服へ(1)膠着する日本経済の深層
日本経済の行き詰まりをもたらした2つの大きな理由とは
西山圭太
イノベーションの本質を考える(1)イノベーションの定義
イノベーションの定義はパフォーマンスの次元が変わること
楠木建
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
キャリア転換で人生を成功させる方法(1)2つの大きな潮流
なぜ40歳でキャリアについて一度考え直す必要があるのか
為末大
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治

人気の講義ランキングTOP10
経験学習を促すリーダーシップ(2)経験から学ぶ力
米長邦雄のアンラーニング、弟子の弟子になってV字成長
松尾睦
続・日本人の「所得の謎」徹底分析(1)各国の財政と国民負担
日本と各国の比較…税負担は低いが社会保障の負担は高い
養田功一郎
海底の仕組みと地球のメカニズム(1)海底の生まれるところ
地球上の火山活動の8割を占める「中央海嶺」とは何か
沖野郷子
外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い
外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
小原雅博
未来を知るための宇宙開発の歴史(9)宇宙開発を継続するための国際月探査
「国際月探査」とは?アルテミス合意と月探査の意味
川口淳一郎
数学と音楽の不思議な関係(1)だれもがみんな数学者で音楽家
世界は音楽と数学であふれている…歴史が物語る密接な関係
中島さち子
「アカデメイア」から考える学びの意義(2)プラトンの学園アカデメイア
プラトン「アカデメイア」の本質は自由な議論と哲学的探究
納富信留
「集権と分権」から考える日本の核心(5)島国という地理的条件と高い森林率
各々の地でそれぞれ勝手に…森林率が高い島国・日本の特徴
片山杜秀
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(4)百年後の日本人のために
百年後の日本人のために、共に玉砕する仲間たちのために
門田隆将
ヒトは共同保育~生物学から考える子育て(3)共同保育を現代社会に取り戻す
狩猟採集生活の知恵を生かせ!共同保育実現に向けた動き
長谷川眞理子