過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲
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トランプ政権と過激化した米国…MAGA内戦、DSAの台頭
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
東秀敏(米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー)
「米国の過激化は完了したとみなすことができる」と言う東氏。右派ではMAGAの内戦が勃発、「白人vsユダヤ」の対立構造が急速に台頭。一方、左派ではニューヨーク市長選でゾーラン・マムダニ氏が当選するなどDSA(民主社会主義者)という政党の台頭が著しいと語る。二極化する米国で今、何が起こっているのか。そして第二次トランプ政権にどんな意味をもたらすのか。今回の過激化プロセスを解説しながら米国の現在地を理解する。(全3話中第1話)
時間:9分37秒
収録日:2025年11月13日
追加日:2025年12月29日
カテゴリー:
≪全文≫

●右派、左派を問わず過激化した米国


 今回もよろしくお願いします。CSPC(米国大統領制兼議会制研究所)の上級フェローを務める東です。今回は「過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲」というテーマについてお話しさせていただきたいと思います。

 まず問題提起なのですが、2025年11月中旬現在、米国において内戦の前提である過激化はどのレベルに達したのかということを問題提起として提示したいと思います。一つのその答えとして提案したいのが、まず右派と左派に分けると、右派の場合はMAGAの内戦が先々週ぐらい(編注:2025年10月末ごろ)に勃発しました。

 そして左派の場合は、民主社会主義者(DSA: Democratic Socialists of America)という政党があるのですけれど、そのDSAの台頭が著しいということであり、今後内戦を考えるときに、散発的な暴力以上のまとまった紛争のレベルにはまだ達していないのですが、米国という一つの国を見ますと、右左両方とも過激化はもう完了したといっていいような状況に来ています。

 そして、今回のその発表に関しては、過激化プロセス、そしてMAGA内戦、そしてDSAの台頭、そして来年(2026年)の中間選挙、そして2028年の大統領選への影響を考察していきたいと思います。

 そこで要旨なのですが、2025年11月中旬現在、米国の過激化は完了したとみなすことができます。過激化プロセスは後で詳しく説明するのですが、過激化プロセスにおいて最終段階の行動(アクション)が残るのみで、その思想的な過激化、社会的な過激化、こういうレベルにおいてはもうすでに完了しています。つまり、右派および左派がもはや対話ではなく暴力で政治を決める段階になっています。

 そこで右派を見ていきますと、まず(2025年)10月末にイスラエルおよびユダヤ問題をかけてMAGA内戦が勃発しました。そして、「白人対ユダヤ」という対立構造が今までその可能性論として論じられてきたわけなのですけれど、これが急速に台頭して現実化する勢いです。そして、皮肉にもトランプ大統領ご本人がMAGAの敵になる可能性が今、急浮上します。これが右派の現状です。

 そして左派の現状を見ていきますと、2025年11月4日のニューヨーク市長選でゾーラン・マムダニ氏という候補が当選しました。こ...

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