教養としての「人口減少問題と社会保障」
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
生産年齢人口が4割減に!? なぜ人口減少は起こったのか
第2話へ進む
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
森田朗(一般社団法人 次世代基盤政策研究所(NFI)所長・代表理事/東京大学名誉教授)
昨今、日本において「少子化」や、それに伴う「人口減少」が大きな話題となっている。なぜ少子化や人口減少は問題なのか。どうすれば解決できるのか。それについて考えるための前提知識として、まずは日本の人口が歴史的にどのように変化して現在に至り、今後どうなっていくかをデータから解説する。(2024年7月13日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全8話中第1話)
※司会者:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:9分59秒
収録日:2024年7月13日
追加日:2024年10月29日
カテゴリー:
≪全文≫

●2000年から始まった人口減少、世界でも新しい出来事が次々に


―― 本日は森田朗先生に、「人口減少と社会保障」というテーマでお話をいただきます。それでは森田先生、どうぞよろしくお願いいたします。

森田 皆様、おはようございます。ただいまご紹介いただきました森田です。

 早速ですが、今日は人口減少の問題についてお話をさせていただきます。

 テーマについては3つの柱を立てていますが、まず、なぜ私がこのような話をするかについて、自己紹介をさせていただきます。

 私自身、専門は広い意味での政治学、その中でも行政学や公共政策を研究していました。ただ行政の研究をしていると、世の中、いろいろと「手伝え」と言われます。霞ケ関もそうですが、いろいろな行政の現場でお手伝いをさせていただきました。

 その中でも、20年ほど前から医療政策に関わりました。自身の経験でいえば、中医協(中央社会保険医療協議会)という医療費の値段を決める審議会の会長を4年ほど務めました。それ以来、厚生労働省の仕事をかなり行っています。その一環として、2014年から2017年まで、国立社会保障・人口問題研究所の所長を仰せつかりまして、そのときに人口について調べることがあったのです。

 今日は、少し情報が古くなっているかもしれませんが、そのときに調べたことをベースにお話をさせていただければと思います。

 さて、人口の問題は今、皆さんが非常に関心を持たれている。なんといっても少子化です。少子化は重要な問題なのですが、実は今の世の中、大変大きな変革期に来ていると思います。そのことをお話ししてから、人口の話に入りたいと思います。

森田 人口減少はまさにその典型的な例なのですが、2020年に入ってから、それまでにはなかったような新しい出来事が世界で起こっています。私も70年ほど生きていますが、2000年になってから少しずつ人口が減っていき、世界の中での日本の地位が少しずつ下がっていくという気がしていました。それでもゆっくり、少なくともわれわれが生きているうちはなんとか今のような状態が続くだろうと思っていました。

 しかし、ご存じの通り、2020年からCOVID-19(新型コロナウイルス)の感染症が広がりました...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
クライン『ショック・ドクトリン』の真実(1)ショック・ドクトリンとは何か
100分de名著!?『ショック・ドクトリン』驚愕の印象操作
柿埜真吾
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
躍進するインドIT産業の可能性と課題(1)下請けから世界の中心へ
インドが世界有数のIT産業の拠点へと発展した理由
島田晴雄
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
アメリカの理念と本質とは?…まず「三つの建国」から原点に迫る
中西輝政
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(1)銀行がお金を生む仕組み
信用創造・預金創造とは?社会でお金が流通する仕組み
養田功一郎
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(1)ポピュリズムの台頭と社会の分断化
デモクラシーは大丈夫か…ポピュリズムの「反多元性」問題
齋藤純一

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(22)「中国古代史」特集紹介!
【10min解説】「中国古代史という知の宝庫」特集の各話紹介
テンミニッツ・アカデミー編集部
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(3)全皇帝の4分の3は「非漢族」
6000万人の漢人が、三国志の戦乱後に400万人台に…衝撃の人口変動
宮脇淳子
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
日本の財政の真実を検証する(3)金利上昇の深刻な影響
金利が上昇した未来を10年スパンで見てみると…何が起きるか?
宮本弘曉
老子の神髄(6)無為と矛盾のススメ
無為とは緊張感を持って見つめること…なぜ矛盾を大歓迎すべきか
田口佳史
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(4)情報と教養の違い
教養がおろそかな人の限界…「教養は頭の中に、情報は頭の外に」
橋爪大三郎
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(3)3つの一神教、それぞれの物語
信じる神は同じだが…ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の異同点
鶴見太郎
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博