豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
豊臣兄弟の謎…明らかになった秀吉政権での秀長の役割
第2話へ進む
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
黒田基樹(駿河台大学法学部教授/日本史学博士)
「織田家中一の武略者」――今までの大河ドラマでは見たことがない秀吉の姿が見られるという2026年NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』。いったいどういうことなのか。日本史の中でもファンの多い戦国時代だが、特に「天下一統」に向かう元亀・天正期はドラマが多く、無数の物語が紡がれてきた。もはや解き明かすべき謎などほとんどないのではと思われる戦国時代だが、実はこの動乱期を舞台とした武将たちの実態については案外分かっていないことも少なくないという。今回、時代考証に当たった黒田氏が秀吉と秀長の実像とともに『豊臣兄弟!』の魅力について語る。(全10話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:11分15秒
収録日:2025年10月20日
追加日:2025年12月17日
≪全文≫

●『豊臣兄弟!』の時代考証が始まるまで


―― 皆さま、こんにちは。本日は黒田基樹先生に、「豊臣兄弟(羽柴兄弟)の実像に迫る」ということでお話を聞いてまいります。

 今回、黒田先生はNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の時代考証をお務めになられたということです。その間、先生がお調べになったことで、豊臣兄弟(羽柴兄弟)の実像がずいぶん見えてきて、これまでのイメージがガラッと変わるというお話です。これについては、また別に講義でいろいろ伺っていきたいと思います。

 まずは時代考証ですが、研究というご本職がある中で時代考証を行っていくことの難しさや面白さがいろいろあると思うのですが、その辺りのことをぜひ先生にお聞きしたいと思います。

 NHK大河ドラマの場合、例えば『豊臣兄弟!』は2026年1月からの放映になろうかと思いますが、時代考証のご相談なり打診というものは、いつごろあるのですか。

黒田 作品によって時期はバラバラですが、今回は制作発表の数カ月前でした。

―― なるほど。制作発表はいつ頃だったのでしょうか。

黒田 昨年の3月ではないですかね。

―― ということは、2024年の1~2月に打診が…。

黒田 そうですね。私の場合はそのくらいでした。

―― そうですか。それでドラマは2026年(1月)開始ということになると、案外時間がないですね。

黒田 そうです。


●二人の研究者が半年がかりで史料収集、行動復元


―― しかも、これは今日の別の講義でもお聞きしますが、秀長の実像というものはあまり分かっていないケースに当たりますから、先生は相当大変だったのではないでしょうか。

黒田 そうですね。研究者として、主人公が羽柴秀長だということに驚きました。秀長は全く分かっていない人なので、「これは大変だ」と、もう1人の時代考証担当の柴裕之氏と(相談しました)。台本の検討が始まる前に一通り全部調べ上げようということで、半年強の時間で史料を集め、秀長の具体的な行動を復元する作業を行いました。それが、私と柴氏、それぞれの本になっています。

―― なるほど。

黒田 台本検討は、大体昨年の10月ぐらいから始まっています。

―― 2024年の10月ぐらいということですね。

黒田 そうですね。ですから、それまでに一通り調べ上げました。(その結果が)本の原稿にあたりますが、原稿の段階で制作スタッフに送って、それ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(1)「客観的かつ科学的な歴史」という偽り
半藤一利氏のベストセラー『昭和史』が持つ危険な面とは?
渡部昇一
百姓からみた戦国大名~国家の本質(1)戦国時代の過酷な生存環境
戦国時代、民衆にとっての課題は生き延びること
黒田基樹
第二次世界大戦とソ連の真実(1)レーニンの思想的特徴
レーニン演説…革命のため帝国主義の3つの対立を利用せよ
福井義高
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(1)「無任所大臣」が生まれた経緯
現代の「担当大臣」の是非は戦前の「無任所大臣」でわかる
片山杜秀
「三国志」の世界とその魅力(1)二つの三国志
三国志の舞台、三国時代はいつの・どんな時代だったのか?
渡邉義浩

人気の講義ランキングTOP10
AI時代と人間の再定義(2)仏法僧の三宝と対話による道徳的進歩
仏法僧の三宝――なぜ1人で仏教に向かってはいけないのか
中島隆博
独裁の世界史~未来への提言編(1)国家の三つの要素
未来を洞察するために「独裁・共和政・民主政」の循環を学べ
本村凌二
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(8)秀長の死の影響と秀吉政権の瓦解
「家康対奉行」の構図は真っ赤な嘘!? 秀吉政権瓦解の真相
黒田基樹
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
今井むつみ
歌舞伎はスゴイ(3)歌舞伎のサバイバル術(前編)
草創期からの度重なる「規制」と「スキャンダル」を超えて
堀口茉純
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
健診結果から考える健康管理・新5カ条(2)健診結果はダルマ落としでアプローチ
バラバラ事件!? 検査項目をバラバラに見てはいけない
野口緑
渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)古き良きキリスト教社会
古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著
渡部玄一