新撰組と幕末日本の「真実」
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新撰組と『ちるらん 新撰組鎮魂歌』…群像劇としての魅力の源泉に迫る!
新撰組と幕末日本の「真実」(序)『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の魅力と史実の絶妙さ
さまざまな歴史物語や映画、ドラマ、マンガなどで取りあげられて、大きな人気を誇りつづけている「新撰組」。新撰組の「史実」や「歴史の背景」を知りつつ、そのようなコンテンツに触れることで、登場人物たちや彼らのストーリーを深く味わう楽しみは格段に増していく。今回の新撰組講義の「序」では、人気漫画でドラマ化もされた『ちるらん 新撰組鎮魂歌』を軸にしつつ、「物語」としての新撰組と、「史実」としての新撰組のそれぞれの魅力に光を当てていく。実は、新撰組についてどこまでが確定的な史実なのかは、多くの人にさほど知られていない。しかしだからこそ、実は司馬遼太郎をはじめとした作品群が、現在の新撰組の人物たちのイメージの元になっている部分が多いのだという。そこから見えてくるものとは……。新撰組の地元、日野市にある日野宿本陣からお届けする。(全9話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:17分53秒
収録日:2026年1月15日
追加日:2026年3月11日
≪全文≫

●『ちるらん』から見えてくる群像劇としての新撰組の魅力


―― 皆さま、こんにちは。

堀口・松下 こんにちは。

―― 今回は堀口茉純さんと、日野市立新選組のふるさと歴史館学芸員でいらっしゃる松下尚さんに、こちらの『ちるらん 新撰組鎮魂歌(ちるらん しんせんぐみレクイエム)』の真実、それから誠の新撰組の真実、その魅力についてお話をいただきたいと思っております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

堀口・松下 よろしくお願いします。

―― まずは新撰組を描きました『ちるらん 新撰組鎮魂歌』――こちらの漫画――がもともとございます。さらにアニメになったり、ドラマになったりというところですので、これをきっかけに新撰組に惹かれていかれる方も多いだろうというところで、この漫画の魅力を通して新撰組とは何かということを触れてみたいと思います。

 この漫画、端的にいうと、バトルの漫画ですよね。いろいろな人たちが入り乱れて戦っていくという漫画です。

 キャラクターが立っているといいますか、非常に魅力的な人たちがしのぎを削って、生きるか死ぬかの戦いを繰り広げる。しかもその人物の後ろにはこんな歴史があるのだよということをうまく描きながら、感情が移入してしまうような形で描いていくというところで、すごく魅力的な漫画なのかなとも思いました。キャラクターの造形、ビジュアルも含めて、胸に訴えてくるところがあるというところを私は読んでいて思ったのです。堀口さんはどのようにお感じでしたか。

堀内 私も新撰組ものの漫画が出るたびに拝読しているのです。この『ちるらん』はタイトルの通り、キャラクターの散りぎわ、退きぎわというようなところを本当に最大の見せ場にしています。1人ひとりのキャラクター造形もめちゃくちゃ面白くて、本当に生きているし、応援したくなってしまう人たちがたくさん出てきます。新撰組は群像劇として面白いコンテンツなのだなということを再認識させてくれた漫画です。

 それを青年誌的な、いわゆるバトルものの構造の中でエンタメとして見せてくれるという意味でも、本当に一気に読めてしまう作品だなと思います。

―― 松下さんはいかがですか。

松下 実はある漫画雑誌の編集長の方と話をしたときに、新撰組というコンテンツとヤンキー漫画とのキャラクターの配置ですとか、ストーリー展開の類似性、(つまり...

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