エネルギーと医学から考える空海が拓く未来
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
命は光なのだ…曼荼羅を読み解いて見えてくる空海のすごさ
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(6)曼荼羅の世界と未来のネットワーク
最終話では、金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅を読み解いていく。鎌田氏は、この2つの曼荼羅は「粒子性」と「波動性」だという。そして空海は、この2つの曼荼羅や『秘蔵宝鑰』の冒頭の詩を通じて「命は光なのだ」ということを明示していたのである。がんを患いながら「ガン遊詩人」と称して精力的に活動してこられた鎌田東二氏は2025年5月30日にご逝去され、この鼎談の最後に語っていた続編は叶わぬかたちとなってしまった。だが、あらゆる課題や問題を「数珠つなぎ」にしていく空海のすごさは、これからの社会への大きな問題提起となるのである。(全6話中第6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:9分24秒
収録日:2025年3月3日
追加日:2025年11月27日
≪全文≫

●胎蔵生(胎蔵界)曼荼羅と金剛界曼荼羅を読み解く


鎌田 そして、「曼荼羅」を述べて終わりにします。実はその曼荼羅もオン・オフで、ある種二元化したのですけれど、これも方便として二元化しています。さらに2つの見方として、いわゆる胎蔵生(胎蔵界)曼荼羅、金剛界曼荼羅といわれるものです。

 金剛界曼荼羅のほうが分かりやすいので、そちらからいいますと、9つの世界ブロックを持っています。真ん中が成身会(じょうしんえ)で、ここに向かって上昇していくと。それに対して、真ん中に全てのブッダにつながっている、大日如来の智拳印を結んだ、胎蔵界曼荼羅、胎蔵生曼荼羅があります。

 これは量子力学でいうところの、粒子性と波動性だと私は捉えます。どちらが波動性かというと、胎蔵界が波動性です。なぜならば、ここで起こった一瞬の波は全部に波及します、瞬時に。インドラネットみたいなものです、もう全てが。全てに変化をもたらします。

 胎蔵界はそういう世界で、母親が持っている子どもに対する直感とか、いろんな意味で、特に母と子の関係性、胎蔵という言葉があるように、もう瞬時にして、その子どもの状態と反応しますよね、ほぼ心身一如的に。こういう世界が波動の世界なので、分割できないというか、粒子のような形です。

 ところが、金剛界のほうは、完全に1つ1つの(グリッドなのです。ちなみに、)パワーグリッドのグリッドというのは、条理ですか。こういう状態、柵みたいな、枠みたいな、条理。

長谷川 条と理と。

鎌田 要するに京都の道みたいな、ああいうものをグリッドというのですか。

岡本 そうですね。

鎌田 そういう言い方もありますね。

岡本 はい。

鎌田 つまり、これはグリッドなのですよね。

岡本 確かに。格子みたいなものですね。

鎌田 格子です。そして格子というのは、格子の中にはまったら、確実にその中で生きられるということなのです。でも、格子の中に生きるというのは、例えば吉原です。吉原は1つの条理ですけれど、あの中でいえば、蔦重(蔦屋重三郎)のようなメディア王に、うまくいったらなれるかもしれないけれど、でもその中でしかできないこともあった。その中で、それを生かしてメディア王に成り上がったわけです。

 この世界(金剛界曼荼羅の世界)も条理なの...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
楽観は強い意志であり、悲観は人間の本性である
これからの時代をつくるのは、間違いなく「楽観主義」な人
小宮山宏
もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎
板東洋介
折口信夫が語った日本文化の核心(1)「まれびと」と日本の「おもてなし」
「まれびと」とは何か?折口信夫が考えた日本文化の根源
上野誠
道徳と多様性~道徳のメカニズム(1)既存の道徳の問題点
多様性の時代に必要な道徳とは…科学的アプローチで考える
鄭雄一
世界神話の中の古事記・日本書紀(1)人間の位置づけ
世界神話と日本神話の違いの特徴は「人間の格づけ」にある
鎌田東二
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(1)史上最大の問題作
全米TOP10大学の必読書1位が『ポリテイア(国家)』
納富信留

人気の講義ランキングTOP10
「次世代地熱発電」の可能性~地熱革命が拓く未来
地熱革命が世界を変える――次世代地熱の可能性に迫る
片瀬裕文
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文
逆境に対峙する哲学(8)白隠の覚悟
宮本武蔵「型を捨てろ」と「守破離」が教えてくれること
津崎良典
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
新しい循環文明への道(1)採掘文明から循環文明へ
2026年頭所感~循環文明の「三つの柱」…いよいよ実現へ
小宮山宏
折口信夫が語った日本文化の核心(1)「まれびと」と日本の「おもてなし」
「まれびと」とは何か?折口信夫が考えた日本文化の根源
上野誠
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
平和の追求~哲学者たちの構想(2)世界市民と国家連合
「コスモポリタニズム」の理想と「国家連合」というプラン
川出良枝
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ