エネルギーと医学から考える空海が拓く未来
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脳内の量子的効果――ペンローズ=ハメロフ仮説とは
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(2)量子論と空海密教の本質
「ワット・ビット連携」の概念がある。これは神経と血管の関係にも似ており、両者が密接に関係するところから、それをもとに人間の本質について考察していくことになる。また、中村天風の思想から着想を得て、人間の心には霊性心、理性心、本能心の階層構造があり、AIは理性心や本能心の拡張に過ぎないのではないかと言う岡本氏。さらにペンローズ=ハメロフ仮説から、空海の『十住心論』に結びついていく展開は非常に興味深い。第2話は前回に続く岡本氏による講義。(全6話中第2話)
時間:9分38秒
収録日:2025年3月3日
追加日:2025年11月13日
≪全文≫

●「メタ認知」で心と体をコントロールする


岡本 最近、私は「ワット・ビット連携」といっていまして、ワットは電力の世界で、ビットはデジタルとか通信の世界ですけれど、ワットとビットと何かバラバラにやっているのではなく、ワットとビットは連携するのです。要するに、神経と血管はすごく密着しているので、同じようにワットとビットも連携するという、そういう話をさせていただいています。

 それは今のような気づきから出てきているのと、その中で実はいろいろ考えていたわけですが、何でエネルギーと情報はここまで密接なのかとか、人間はそもそも何なのかと。特になぜそういうものを考えるようになるかというと、やはりAIができることがどんどん増えてきているので、人間とAIの差は何だろうということがあります。

 これはもちろん職業人としても、人間ができることをやって、あと人間がやらなくてもいいことはAIに任せようと思いますので、だから人間とAIの差は何なのか、AIはどこまで行くのかということが考えるテーマなのです。

 そのときに、例えば中村天風さんが言っているようなことをヒントに考えると、実は割と簡単に整理できると思ったのです。

 まず、心の中の階層みたいなことを考えていて、心に階層があったとすると、結局、いわばスピリチュアルといえばそうかもしれませんけれど、いわゆるスピリット、魂とか、意識というものがあって、それが実は心と体をコントロールしていると。

 よく皆さん、「メタ認知」などというと思うのですけれど、自分の心を観察できるということは、たぶん観察している心自体というのは別なのです。要するに、上から見ているというのは、自分で自分を観察できないということですから、これは矛盾になるので、たぶん1つ上から見ているわけです。

 では、それは何なのだと。それを天風さんはいわゆる「霊性心」と呼んでいるのですけれど、心は動物なので「本能心」、(つまり)生存のための本能心で、また人間には理性があるので、論理的な思考とかもできると。ただ、それは本来自分自身そのものではなくて、霊性心という、メタ認知している意識そのものがあって、それが自分の心と体をコントロールするのです。

 そうすると、AIは何をやっ...

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