こどもたちが将来、世界の平和を実現する担い手となるために、どんな経験を積み、どんな学びを重ねたらいいのか。好奇心を大きな原動力として、権威に惑わされず正しい知識を身につけることが大事だという小原氏。本講義終了後にこどもたちの質問に答えながら、その方法について語る。(2025年8月23日開催:紀伊國屋書店トークイベントより、全6話中第6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
≪全文≫
●大きな原動力は好奇心
―― では、質問の時間に移りたいと思います。今日のお話から少し外れてもかまいません。小原先生に何か質問したいことがございましたら手を挙げていただけますでしょうか。
小原 何でもけっこうです。今日の話でなくてもけっこうです。私は賢者ではないかもしれませんが、皆さんよりたくさん生きているので、たくさん経験しています。歴史も勉強してきたので、その中からかいつまん説明もできるので、何でも質問してください。
【会場からの質問】
どうやったら外交官にもなれて、東大の教授にもなれるくらい頭が良くなれるんですか?
小原 ありがとうございます。一言でいえば、好奇心だと思うのです。好きということが一番大きな原動力になるのです。皆さんのお父さんお母さん、そうだと思うのだけれど、生き生きしている人というのは何か好きなものを持っているのです。皆さんもたぶん、その好きなものを見つけるということがとても大事で、好きなものは何でもいいと思います。悪いことはダメですよ。でも、好きなものを持つと一生自分を前に動かしてくれるモーター、エンジンになるのです。
私の場合、生まれたのは四国の山の奥です。本当にすごく田舎です。そこから小さい頃にいろいろな父の本を読んで、それでまず東京に出たい。東京に出ると、今度は世界に出てみたい。こんな夢を描いたのです。
トヨタ自動車の初代から偉い方がたくさんいますけれど、その1人の方が、障子を開いてみろと、そこには広い世界が広がるよということを言葉で残しているのです。その言葉を本当に、皆さん、お子さんたちに私が今日伝えたくて(ここに来ました)。
今、日本から、例えばアメリカに留学する学生がどれだけいるかというと、すごく減っているのです。ハーバード大学でもすごく少なくなっています。けれど、ぜひ皆さんも機会があったら留学も含めて、若い頃に海外での経験をぜひ積んでほしい。そういうものがたぶん、皆さんの新しい好奇心を作ってくれて、何か目標がそこにできてくるのではないかなと思うのです。
―― ありがとうございます。
●「食わず嫌い」はいけない――権威に惑わされず正しい知識を身につける
―― ご質問のある方は手を挙げてみてください。はい、どうぞ。
【会場からの質問】
好きな食べ物はなんですか?
小原 先生が好きな食べ物は、おいしいも...