インフレの行方…歴史から将来を予測する
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戦後日本のハイパーインフレの真実…その時、何が起きたのか
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インフレの行方…270年の歴史に学ぶ物価高騰期の特徴と教訓
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
養田功一郎(元三井住友DSアセットマネジメント執行役員/YODA LAB代表/金融・経済・歴史研究者)
いまの物価上昇の流れは、これからどうなるのか。そのことを、過去270年の物価の歴史を克明に分析することによって読み解いていく。今のインフレ率が10年間続くと、物価は何倍になるのだろう。本講義では、日本におけるインフレの歴史と、その時々の環境を振り返ることをタテ軸、現在の世界各国のインフレ率やインフレの特徴を観察することを横軸に、今後のインフレ率を考えていく。(全6話中第1話)
時間:8分43秒
収録日:2026年1月7日
追加日:2026年2月18日
≪全文≫

●インフレの具体的イメージを持つために


 養田でございます。よろしくお願いいたします。さて、本日は“インフレ”の話をさせていただきます。

 昨今、物価高について人々の関心が集まっておりますが、世間やメディアで言われているのは「漠然としたインフレ懸念」であり、今後5年、10年で物価はどの程度の水準になるのか。仮に今のインフレ率が続くと、物価は10年後何倍になっているのかなど将来のことについて語られることは少ないように思います。

 それはそのはずで、日本は長らくディスインフレで、物価が上がらない国でしたのでインフレ慣れしておらず、今後の物価動向についてイメージを持っている人が少なくなっているのではないでしょうか。

 そこで本日は今後5年、10年後に物価がどの程度になっているのか、もうすこし具体的なイメージが浮かぶよう、皆さまと一緒に考えていきたいと思います。

 こちらのグラフをご覧ください。

 このグラフは、例えばインフレ率2パーセントが連続して続いたときに、何年後に何倍になっているのかを表したものです。このグラフは実は単純で、資産運用リターンなどを見る時の複利のグラフと一緒ですが、こうして見ると何年後に何倍になるかのイメージが湧きやすいのではないかと思います。通常、報道などでは前年比のインフレ率が発表されるだけなので、これが続くとどうなるのか、その先は想像しにくいのですが、これでイメージが湧きやすくなると思います。

 そして本日の問いは、このグラフでいえば、今後どの線に沿って物価上昇が進んでいくのかというものです。これを一緒に見ていきたいと思います。

 そして、どんな事が起きると、このグラフでいえば例えば緑線の年率10パーセントや濃い青い線の20パーセントのような高いインフレ率になるのか。それも同時に考えていきたいと思います。


●今後のインフレ率を考えるタテと横の軸とは


 さて、この問いを考えるにあたって、本日は次の順番で見ていきます。

 まずは日本における過去270年の物価の歴史と、その時の環境を振り返る、というものです。過去を振り返りつつ、何か共通点がないかを見ていきます。

 そして次に、現在のインフレ率やその特徴を...

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