豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
長期包囲戦だけではない!“軍事的天才”秀吉軍団の戦い方
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(5)羽柴軍団の戦い方
黒田基樹(駿河台大学法学部教授/日本史学博士)
羽柴軍団の戦い方としては、秀吉・秀長が武闘派だったという史実から力攻め中心になりそうだが、水攻め・兵糧攻めなど長期包囲戦も少なくない。そこには、秀吉の軍事的天才としての判断力と切り替え・転進の速さにあったのだろう。四国攻めの際に「秀吉の言うことを守って戦っていたら怒られる」というエピソードもあるくらいだ。今回は、羽柴軍団の戦い方、その実態について解説する。(全10話中第6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:7分27秒
収録日:2025年10月20日
追加日:2026年1月4日
≪全文≫

●力攻めと長期包囲戦…羽柴軍団の戦い方


―― 前回、能力主義の話がありましたが、イメージ的には羽柴秀吉の軍団と明智光秀の軍団が、(信長政権の)出世頭というか、お互いに競い合いながらやっていたようなイメージで語られることもありますが、羽柴軍団はそれだけ厳しい局面に投入されていくことになるのですか。

黒田 少なくとも毛利攻めが始まってからは、戦国有数の大大名と正面切って戦うということなので、それは大きな役割ですね。

―― やはりあの時期の毛利は、いわゆる中国地方をほぼ全て押さえているようなレベルですから。

黒田 そうですね。

―― そうした国力の相手と……

黒田 そうですね。立ち向かうということですね。

―― 今までのお話に、秀吉と秀長は案外武闘派だったのではないかというイメージも出てきました。羽柴軍団の戦い方の特徴について、前回も申し上げましたが、水攻めのように、どちらかというと力攻めというより物量作戦のようなものだったり、いわゆる肉弾戦というより籠城戦、兵糧攻めに近い形で攻め取るようなイメージで語られがちです。その辺りはご覧になっていかがですか。

黒田 たしかに秀吉は三木城や鳥取城で兵糧攻め、高松城では水攻めを行うなどの長期包囲戦をやっていますが、そうでない場合もある。それはそのときどきの判断だと思いますが、そこまで大掛かりな長期包囲は、他にはなかなかないでしょう。だから、秀吉は我慢強いというか、やることが極端というか…というところでしょうね。

 そこから後の秀吉は、城攻めには直接タッチしなくなる。四国攻めでは秀長が総大将を務めますが、長宗我部方の重要拠点に対してはやはり長期包囲をしています。

―― そうですか。

黒田 そこへ秀吉から指示が来て、「とにかく水の手を断って、そのままずっと包囲しろ」というようなことを言っているので、秀吉軍団、(つまり)秀吉・秀長の戦の特徴にそういう長期包囲はあったのではないでしょうか。

―― ただ、おっしゃるように小規模な城を落とすときなどは当然、力攻めでいくと。

黒田 そうですね。例えば小田原合戦の緒戦が山中城攻めですが、あれはもう力攻めでいっている。だから、戦況によってというか、戦略上どちらを使うのかという判断が秀吉は優れていたのではないですかね。

―― なるほど。

黒田 山中城を長期攻めしてもいいのですが、あ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(1)ルーズベルトに与ふる書
奇跡の史実…硫黄島の戦いと「ルーズベルトに与ふる書」
門田隆将
概説・縄文時代~その最新常識(1)縄文時代のイメージと新たな発見
高校日本史で学んだ縄文時代のイメージが最新の研究で変化
山田康弘
「三国志」の世界とその魅力(1)二つの三国志
三国志の舞台、三国時代はいつの・どんな時代だったのか?
渡邉義浩
昭和の名将・根本博…内蒙古・終戦後の戦い(1)軍人の本義を貫いた根本博中将
ソ連軍から在留日本人4万人を守れ…内蒙古での「戦後」の激闘
門田隆将
昭和の名将・樋口季一郎…キスカ・占守島編(1)キスカ島撤退作戦
5200人の将兵を救え…米軍も称賛した「キスカ島撤退作戦」の奇跡
門田隆将
戦前日本の「未完のファシズム」と現代(1)シラス論と日本の政治
独裁ができない戦前日本…大日本帝国憲法とシラスの論理
片山杜秀

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(26)お盆とあの世を考える
【10min解説】特集で考える《お盆とあの世》の本質
テンミニッツ・アカデミー編集部
死と宗教~教養としての「死の講義」(5)仏教の死:日本編
極楽往生、坐禅、法華経…日本人はいかに死を乗り越えるか
橋爪大三郎
昭和の名将・根本博…台湾での恩義の戦い(3)共産軍を殲滅――金門島での戦い
共産軍2万を金門島で殲滅…ただし一般人の命を守る軍人の本義を重視
門田隆将
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
日本の財政の真実を検証する(7)AIと長寿化&質疑応答
AI時代にこそ「熟達者の経験」が生きる&現状の日本経済の実情は
宮本弘曉
資本主義の再定義…哲学で考える(2)今の時代の人間観と共生
「共生」の本当の意味とは?…人間はHuman Co-becoming
中島隆博
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(1)なぜ『神国日本』なのか?
ラフカディオ・ハーンが解明した「美しい日本」の秘密と未来
賴住光子
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(1)なぜ「中国史はつまらない」のか?
驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
宮脇淳子
サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(1)ChatGPT生みの親の半生
OpenAI創業者サム・アルトマンとはいかなる人物なのか
桑原晃弥
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎