イラン戦争と終末論
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
東秀敏(米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー)
2026年2月、アメリカ軍とイスラエル軍の奇襲空爆によりイラン戦争が勃発し、イランの最高指導者ハメネイ氏が殺害された。この衝撃的事態の背後には、宗教的終末論が加速要因として深く関わっている。聖書の預言を現実の軍事作戦に重ね合わせ、「第三の神殿」再建を渇望する宗教右派の動向は、米軍の指揮文化までも変貌させている。第1話では、キリスト教シオニズムやメシアニズムが米国の国家政策に与える影響について解説する。(全3話中第1話)
時間:10分00秒
収録日:2026年3月16日
追加日:2026年5月11日
カテゴリー:
≪全文≫

●なぜ今か?――イラン戦争の戦略的背景


 よろしくお願いします、東秀敏でございます。本日は「戦争と終末論」というテーマで、宗教的終末論と今回の2026年イラン戦争に関して説明させていただきます。

 まず要旨として戦争、神学、政治という三つに分けられるのですが、今回の戦争における一つの重要な要素として宗教があります。今の戦争を見ていきますと、かなり宗教戦争の形に移行しています。

 ここで、宗教戦争における大事な概念である終末論に焦点を当てて見ていきたいのですが、まず戦争に関していいますと、2026年2月28日にアメリカとイスラエルはイランへの奇襲空爆を実施しまして、ハメネイ・イランのハメネイ最高指導者を殺害しました。

 ここで、世俗的な戦略的論理が決定を主導したのですが、宗教的終末論は分析上、重要な加速要因であるということで、宗教の要素がどのように戦略に影響するのかを詳しく見ていきます。

 まず戦略的背景を見てみますと、世俗的戦略論理と宗教的レイヤーに分けられます。世俗的戦略論理を見ていきますと、2026年2月28日にアメリカとイスラエルがイランに奇襲攻撃をしました。

 当初の目標は政権交代と核およびミサイル計画の破壊を狙ったものです。侵攻の機会は、制裁と2025年6月の「12日間戦争」後のイランの脆弱化で、弱いうちに叩いてしまうという、一つのチャンスの窓を開けたわけです。ここで、ハメネイ最高指導者が開戦劈頭の攻撃で死亡しました。これは、イスラエルの作戦が主導したものといわれています。アメリカの作戦のコード名は「オペレーション・エピック・フューリー」というものです。

 ここでどのように宗教が絡んでくるかを見ていきたいと思います。

 まず「なぜ今か?」ということですが、タイミングとしては3月初旬にある「プリム祭」というユダヤ教における記念日があるのです。これは何かといいますと、古代ペルシャ(今のイラン)での生き残りを記念するユダヤの祭りです。生き残りは当時の古代イスラエル人のことを指しており、プリムはイランを古代のイスラエル人がやっつけたという、旧約聖書の話に則っています。 ネタニヤフ首相は、演説でも確認できるのですがイランを「アマレク」と...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾
資産運用の思考法…経済や市場の動きをどう読むか
市場予測のポイント…短期・中期・長期の視点と歴史的洞察
養田功一郎
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ
世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実
宮本弘曉
地政学入門 歴史と理論編(1)地政学とは何か
地政学をわかりやすく解説…地政学の「3つの柱」とは?
小原雅博
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(13)心の「柔軟性」を高めるヒント
【10minでわかる】心の「柔軟性」を高めるヒント
テンミニッツ・アカデミー編集部
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
昭和の名将・樋口季一郎…ユダヤ人救出編(3)救った人数とゴールデンブックの謎
樋口季一郎のユダヤ難民救出数は?ゴールデンブックの謎は?
門田隆将
生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(4)人生の勝敗を考える
幸せの鍵「なにげなさ」とは何のことか
為末大
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
「逆・タイムマシン経営論」で磨く経営センス(1)人口問題の本質
「逆・タイムマシン経営論」は本質を見抜くための方法論
楠木建
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
三日坊主、部屋が片付かない…なぜできないか行動分析学で考える
島宗理
原因と結果の迷宮~因果関係と哲学(1)因果関係とは何なのか
原因と結果の迷宮―因果関係と哲学
一ノ瀬正樹