ウェルビーイングを高めるDE&I
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日本は不寛容な国か?完璧主義の弊害とDE&Iを進める必要性
ウェルビーイングを高めるDE&I(4)人的資本経営の核となるDE&I:後編
青島未佳(一般社団法人チーム力開発研究所 理事)
日本は海外に比べてダイバーシティの推進段階が2~3周も遅れている。制度等のハード面は整いつつあるが、現場の意識や運用といったソフト面に依然として大きな課題があるからだ。なぜソフト面で課題があるのか。そこには、高い同質性、他者評価への意識、集団バイアスなど日本の特性がDE&I推進の足かせとなっているという側面がある。ではDE&Iを実現するためにはどうすればいいのだろうか。(全9話中第4話)
時間:11分35秒
収録日:2025年12月17日
追加日:2026年5月27日
≪全文≫

●海外に比べて2~3周遅れという日本のダイバーシティ事情


 ここで有名な例をお伝えしたいと思っています。「リーダーシップ層に多様性を」ということで、これは有名なマシュー・サイド氏の『多様性の科学』という書籍にあった事例です。スウェーデンのいわゆる町議会における除雪政策の例が挙げられていました。

 この時、スウェーデンの町では、いろんな方が朝、通勤の途中に滑ったり転んだりして怪我をして医療費が上がってしまっているという状況があったそうです。スウェーデンの町議会では除雪政策として、男性の方が多かったので、除雪の順番を車通勤者が多いという考え方に基づいて主要道路から始めて、その次に歩行者(用)道路、その次に自転車(用)道路という順で徐々に行っていったそうです。

 そうした中、女性が議会に加わりました。すると、新たな視点が得られました。男性と異なり、女性は車の運転よりも公共機関もしくは徒歩で通勤することが多かったのです。そんな中、女性は通勤前に子どもを学校まで送る、もしくは家族を病院に連れていくということをしていたので、一番最初に(主要な車用)道路ではなくて歩行者(用道路)のほうの除雪を始めたら、(つまり)除雪方法を変えたことによって、怪我をする方が減ったという事例が出てきたのです。

 なので、いろいろと手が加わることによって、こういった政策的な部分についても、非常に功を奏したところが多いと考えられています。

 こういった海外の事例もありますけれど、これ(スライド)は、日本におけるDE&Iの今の推進段階がどれぐらいのところになるのかといったところの全体感です。

 ダイバーシティの観点では、冒頭申し上げましたけれど、日本企業もしくは日本は、他国からみると非常に(遅れており、)2周、3周遅れの状態にあるのではないかと考えられています。特に日本の中では、制度に関しては整っている企業も増えてきていると思っています。一方で、制度の運用やソフト面のアプローチに課題があって、ハード(面)だけではなく、ソフト面、意識面、運用面のアプローチはまだまだ足りていない企業も多いのではないかと思っています。

 レベル0、1、2、3と書かせていただいていますが、レベル3のところは、いわゆる「グローバル先進...

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