ウェルビーイングを高めるDE&I
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マイクロアグレッションとは?「○○なのに…」は要注意
ウェルビーイングを高めるDE&I(9)アンコンシャスバイアス:後編
青島未佳(一般社団法人チーム力開発研究所 理事)
日常の何気ない言動に潜む否定的・屈辱的な言動は「マイクロアグレッション」と呼ばれ、発言者に悪意がなくとも受け手に深刻な精神的ダメージを与える。人間にはバイアスがあることを前提とし、無意識の言動が疎外感を生む可能性を自覚しなければならない。その解決のためには、心理的安全性を土台として互いにフィードバックし合える組織文化が不可欠である。そして、DE&Iを実現するためには、そうした意識改革だけ不十分だという。ではどうすればいいか。最後にその方策について解説し、講義を締めくくる。(全9話中第9話)
時間:7分18秒
収録日:2025年12月17日
追加日:2026年6月17日
≪全文≫

●マイクロアグレッション――何気ない会話に現れる否定的言動


 最後はアンコンシャスバイアスとマイクロアグレッションです。これについてもお伝えができたらと思っています。

 マイクロアグレッションという言葉を皆さん、聞いたことがありますか。これは、日常の何気ない会話の中で(あるいはその)言動に表れてしまう、否定的もしくは屈辱的な態度といわれています。

 マイクロアグレッションは、実は相手に対して別に偏見とか差別を(発言者)当人が意識してやっているわけではなく、どちらかといえばポジティブなイメージで言っているところもあるのです。でも、受け取る側からしてみると、それは非常にネガティブなダメージとなってしまっているところがあるといわれています。

 例えば、よくある例としては、女性は男性に比べて現状では出世しづらい、もしくはしていないという思い込みから、部長職にある女性に対して「女性なのに部長なんて、すごいね」というようなことを言ってしまう。そういうことを言われてしまうと、自分の能力だけで上がったわけではなく、女性だからというところでフェアに扱われていないと思ってしまう。そうしたところもあるのではないかといわれています。

 (これは、)マイノリティ側の方々がどうしても、ご自身(個人)のことを言われるより、女性というカテゴリーの中の代表者として扱われる、そんなところもあるからかなと思います。そうすると、個人を評価されているというより、女性ということで評価をされていると捉えられてしまう。そうした感じにもなってしまうのではないかと考えています。

 あとは、よく外国人は英語がペラペラだという思い込みがあったりすると、日本語を話せば、「日本語が上手なんですね」と言われるし、英語を話せないときには、見た目で「外国人なのに英語ができないんですね」と驚かれてしまう。そういうところも、(例えば本人が)日本人として日本で生まれて日本育ちかもしれないので、(見た目で)外国人だというところで線引きをされてしまうところはすごく疎外感を持ってしまう。そのようなところもあるだろうと思います。

 私の組織の中でも、外国籍の方が何名かいらっしゃいます。その方は10年~20年ほど前に日本に住んでいますので、お箸を使うこともとてもうまいのです。でも、一緒...

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