●ハラスメントの定義と多様な種類
あらためて一般社団法人チーム力開発研究所の青島です。今日は心理的安全性の知見を踏まえて、ハラスメント防止に向けた風土づくりについてお話しさしあげたいと思っています。
今日の概要ですが、「ハラスメントとは何か」という点と、「ハラスメントと心理的安全性の関係性」や「心理的安全性がない職場でハラスメントが起きてしまった事例」。それを踏まえて、「リーダーはどのように行動していくべきか」というあたりを、皆さんにお伝えしていきたいと思っています。
ではあらためて、ハラスメントの種類と定義について確認をしていきましょう。
「ハラスメント」という言葉は、皆さん聞いたことがあると思いますが、ハラスメントとは、相手に身体的、精神的、性的に害をもたらす嫌がらせやいじめのことを指します。
ここに書かれているように、ハラスメントの種類は今、いろいろと増えてきています。代表的な例といえば、パワハラ(パワー・ハラスメント)、セクハラ(セクシャル・ハラスメント)。また、従来のマタハラ(マタニティー・ハラスメント=女性の妊娠、出産、育児についてのハラスメント)にパタハラ(パタニティ・ハラスメント=男性の育児休暇についてのハラスメント)が加わりましたし、ケアハラ(ケア・ハラスメント=家族の介護についてのハラスメント)、ジェンダー・ハラスメント、カスタマー・ハラスメントのようなところが今では付け加わってきています。
このようなハラスメントの中でも、近年最も注目され、問題になっているのは、やはりパワー・ハラスメントではないかと思っています。
●「パワハラ防止法」~その変更点と企業の対応~
厚生労働省の調査などを拝見していても、近年では労基署(労働基準監督署)に向けられる相談件数が増えているというところもありますが、そうした観点の中で、大半のところをパワハラが占めているという現状もあります。そうしたことも踏まえ、今日は、こういったハラスメントを阻害する、あるいは助長するような組織風土がどのようなものかといったところもお伝えしながら、進めていきたいと思います。
そこ...