ウェルビーイングを高めるDE&I
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バイアスの罠…8割直観と思考の「エコ運転」の自覚が大事
ウェルビーイングを高めるDE&I(8)アンコンシャスバイアス:前編
青島未佳(一般社団法人チーム力開発研究所 理事)
アンコンシャスバイアスとは、過去の経験や知見に基づき、無意識のうちに「これはこうだ」と思い込むことである。これは固定観念や偏見、本能的自己防衛から生じ、DE&Iの阻害やハラスメントにつながる恐れがある。人間の思考には直感と熟慮の2つのシステムがあり、効率化のために約8割を直感に頼っているが、この「エコ運転」の一部が判断ミスを招く可能性がある。人間は誰もがバイアスから逃れることはできない。大切なのは、そのことを自覚し、周囲と指摘し合える文化を築くことである。(全9話中第8話)
時間:9分36秒
収録日:2025年12月17日
追加日:2026年6月17日
≪全文≫

●固定観念・偏見・本能的自己防衛から生まれるアンコンシャスバイアス


 では最後の「アンコンシャスバイアス」についてお伝えをしたいと思っています。

 ダイバーシティを阻害するバイアスということで、いろいろな企業がアンコンシャスバイアスに非常に意識を向けて、いろんな研修をされていると思っています。

 改めてアンコンシャスバイアスが何かというと、私たちが過去の経験とか知見によって何かを見たり聞いたり感じるときに、無意識的にこれはこうだと思い込むこと。そういったものがアンコンシャスバイアスといわれています。

 アンコンシャスバイアスを生み出すもの(として、)なぜ私たちが無意識的にこういったものを「こうだ」と思ってしまうのかというと、2つあります。

 1つ目は、私たちが過去の経験や知見によって得た固定観念と、もう一つは「偏見」と考えていますけれど、そういったものです。2つ目は、ご自身の慣習、もしくは習慣とかエゴを元にした本能的な自己防衛です。そういったものがあるので、目の前の事象を見たときに、何となく思いつき的に「こうだ」と考えてしまうので、それは当然DE&Iの阻害要因にもなりますし、引いてはハラスメント的なところにも発展してしまうことが挙げられます。

 ではバイアスといった(場合)、直感的に皆さんがどのように思うのか、そのことについて、いくつかのクイズをやりたいと思います。

 1つ目です。例えば、「今日は仕事中に飲み会があるから帰りが遅くなるね」と誰かが言ったとします。このときに皆さん、直感的にどういった属性を思い浮かべますか。

 もしかすると年代によって違うかもしれませんけれど、多くの方は男性を思い浮かべることが多いのではないかと思います。ただ一方で、近年、女性も比較的(育児があったり、パートナーがいたとしても)飲み会に行かれる数も増えているのではないかとも考えています。

 次です。この写真を見て、属性にどんなものを思い浮かべますか、といった質問です。

 これもとても分かりやすいバイアスですが、ピンクのランドセルを見ると直感的には女の子を思い浮かべるのではないかと思います。そして、...

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