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無知、無能、邪魔!?…心理的安全性を阻害する5つの要因
ウェルビーイングを高めるDE&I(5)心理的安全性の高い組織づくり
青島未佳(一般社団法人チーム力開発研究所 理事)
心理的安全性とは、対人的なリスクのある行動をとっても「このチームは安全だ」とメンバーが共有できている状態のことで、不確実性の高い現代社会において、その重要性が高まっている。組織のパフォーマンス向上には、「無知」「無能」を思われるのではないかといった対人不安に関する5つの阻害要因を意図的に排除することが不可欠だが、注意すべきは心理的安全性が単なる“快適な職場”を目指すことではない点だ。組織の目的や責任を果たしながら、挑戦や学習ができる文化を醸成することがその本質である。(全9話中第5話)
時間:7分58秒
収録日:2025年12月17日
追加日:2026年6月3日
≪全文≫

●心理的安全性――対人的リスクのある行動をしても「このチームは安全だ」


 ではここからは、ポイント3つの中の1つ目のところ、心理的安全性について改めて振り返っていきたいと思っています。

 心理的安全性については何度かご説明をしていますが、こういった時代の背景によって非常に着目度が上がってきていると考えられています。

 改めて申し上げると、VUCAとかBANIの時代となってきている中で、私たち働く人の不安や不透明性、もしくは企業の中でも本当に不確実性が高まってきています。だからこそ、そういった時代においては心理的安全性が必要だと考えられてきています。

 では改めて心理的安全性については何かですが、サイコロジカル、セーフティ(Psychological Safety)の日本語訳で、対人的なリスクのある行動を取っても、「このチームは安全だ」とメンバー一人一人が信念的に共有できている状態を常に心理的安全性といっています。

 例えば、対人的なリスクのある行動は何かというと、率直な意見を述べる、質問をする、間違いを指摘する、自分の間違いを認める、もしくは自分の新しいアイデアを提案するといったことを意味しています。

 ただ一方で、こういったことは、一見すると対人的なリスクがあるのかなと思うかもしれませんけれど、私たちは人間なので、その組織や集団の中では「こんなことを言ったら馬鹿にされるんじゃないかな」「こんなことを言ったら、自分は能力がないと思われるんじゃないかな」と多かれ少なかれ感じてしまうと考えられています。

 心理的安全性が高いチームといったものは、こういった対人的リスクのある行動をしたとしても、このチームから疎外されない、馬鹿にされない、もしくはそのように感じられているチームのことを心理的安全性が高いチームといっています。


●心理的安全性を阻害する5つの要因


 では、なぜ私たちは一見簡単なように思える、こういったスピークアップする、もしくは率直な意見を述べることができないかというと、この(スライドの)対人不安を挙げています。

 1つ目は、改めてご説明をすると、質問とか相談をすることによって「こんなことを知...

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