中国春秋戦国時代と始皇帝
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
戦国七雄とは?合従連衡とは?…各国の勢力拡大と小国家の運命
中国春秋戦国時代と始皇帝(3)戦国時代初期――戦国七雄と合従連衡
鶴間和幸(学習院大学名誉教授)
晋から韓・魏・趙が独立したことで始まった戦国時代。地理的特徴から各国の防衛優位性を探ることができる。特に、西の秦に対抗するために東方の諸国が結んだ縦の同盟「合従」と、秦が東方の国々と個別に結んだ横の同盟「連衡」は、地形から生まれた外交戦略「合従連衡」の仕組みを理解する上で重要なキーワードである。さらに、「戦国七雄」と呼ばれる大国が割拠する一方で、なぜ小国の衛が秦の統一直前まで生き残れたのか、当時の勢力図の変遷について地図を見ながら分かりやすく解説し、戦国時代初期の実態に迫る。(全9話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:10分08秒
収録日:2026年6月16日
追加日:2026年7月14日
カテゴリー:
≪全文≫

●戦国時代の始まり――晋から韓・魏・趙が独立


―― ある意味ではそのような小さい国が分立していて、それなりに文化も発達して、富も集まっていたのが、それがだんだんといわゆる戦国七雄ということで七つにまとまっていくのはどういう背景からなのですか。

鶴間 特に楚の領域は非常に広く、長江と黄河の間に「淮水(わいすい)」という川が流れているのです。そこにはたくさんの小国家群があって、楚はそこをほぼ滅ぼして、自分の領域に入れたのです。

 同じようなことは斉もやりました。また、秦は西に離れていますので、のちに戦国時代の昭襄王(しょうじょうおう)の代になって、武力的に占領郡を置いていきますけれど、領域に最初に入れたのは楚の国です。

―― なるほど。

鶴間 ただ、(自分の領域に)小さい国々を入れたのは入れたのですが、私はそういう小国家の文化は残されていたのではないかと思っています。

―― そうですか。

鶴間 つまり、そういう文化を自分のところで抱えるわけです。だから、楚は大国だけれど、文化的に高度な文化を築いた小国家群のところに自分の都を移して、その文化をちゃんと継承しているのではないかと私は思っています。

―― なるほど。楚は一番南の国ですから、どちらかというと、文化的に一番遠いのかなという気もしないではなかったのですが、そのあたりはかなりうまく取り込んでいるという感じになるわけですね。

鶴間 そうですね。

―― あと、もともとは魏と趙と韓が「晋」だったわけですね。

鶴間 はい。

―― それがなぜ分かれてしまうのですか。

鶴間 晋にはいわゆる有力な貴族がいくつかありました。そのうちの韓・魏・趙は貴族ですけれど、自分たちの国をつくろうということで、周の権威を借りて、ある種独立するわけです。これが、いわゆる戦国時代の始まりだといわれています。

―― それで、北からいうと趙と魏と韓ということになって、趙から見ると、いわゆる朝鮮方面のところに燕があって、山東半島のあたりに斉があるという形になっていきます。それが結局一番西の秦と合わせて「戦国七雄」になるかと思います。

 それぞれの国の特徴はどこにあるのですか。

鶴間 そうですね。覚えるときには、中央にもともとの晋から独立し...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
核DNAからさぐる日本のルーツ(1)人類の起源と広がり
核DNAデータで日本人のルーツを探る…アフリカから日本まで来た行程と時期は?
斎藤成也
「武士の誕生」の真実(1)10世紀の東アジア情勢と「王朝国家」
武士は「お手本がない時代」だからこそ生まれた…武士誕生の真実と大唐帝国の解体
関幸彦
平安時代の歴史~「貴族道」と現代(1)日本の歴史における平安時代の意味
平安時代の意外な真実…貴族社会の華やかさの裏の激動と転換
関幸彦
徳川家康の果断と深謀~指導者論と組織論(1)率先し陣頭指揮する
徳川家康の「天下泰平」デザインとは?…陣頭指揮とカリスマ性
片山杜秀
オスマン帝国とは何か~その繁栄と共生の秘密~
オスマン帝国とは何か?その繁栄の理由
山内昌之
天皇のあり方と近代日本(1)「人間宣言」から始まった戦後の皇室
皇室像の転換…戦後日本的な象徴天皇はいかに形成されたか
片山杜秀

人気の講義ランキングTOP10
本番に向けた「心と身体の整え方」(1)ディテールにこだわる
トップアスリートが実践する「自分の高め方」とは…まず集中のスイッチを入れる方法は?
為末大
「満洲」から考える日本とアジア(9)アヘンの実態と満洲開発
満洲国の開発とアヘン問題…アヘンが資金源となったのは事実だが「同時代の世界」と比較せねば真実はつかめない
宮脇淳子
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(4)認知症と共生社会の実現に向けた対策
その物忘れ、認知症かも…加齢による物忘れとの違いと一番大事なこと
小川純人
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
国家の利益~国益の理論と歴史(3)マキャベリとホッブズによる新「国家」観
マキャベリが禁書にもなった『君主論』で説いた思想とは
小原雅博
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
編集部ラジオ2026(35)鶴見太郎先生の公開収録を振り返る
【10min紹介】鶴見太郎先生の公開収録を振り返る・・・お寄せいただいた声
テンミニッツ・アカデミー編集部
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(2)厳格な一神教と選民思想
一神教とは、選民思想の真相とは…ユダヤ教の「最終目的」を考える
鶴見太郎
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留