AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
AIは頭のないオウム?…AIがAIを引用する世界に創造性はあるか?
第2話へ進む
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
橋爪大三郎(社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授)

5.頭はみんなで共有できる…情報を頭の中に入れないと発見できない
2026年6月18日配信予定
6.自分にしかできない自分の世界を味わうために、他の人とつながる
2026年6月19日配信予定
7.AI時代こそAIでなく「生きた学び」で自分の人生を膨らませる
2026年6月19日配信予定
講義一覧を見る▼
生成AIは、膨大なデータをもとに人間と同等かそれ以上の能力を持ち、業務の効率化のため私たちの予想を超える速度で進化を続けている。こうしたAI時代だからこそ、人間が自ら考え、判断する土台となるリベラルアーツ(教養)が重要となる。「人間がやるからこそ価値がある」という創造的活動は、機械には代替できないだろう。AIを使いながら、人間特有の仕事を継続していくためにはどうすればいいか。その問に答えながら、AIに置き換わる仕事と人間がやるべき仕事について解説する。(全7話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:12分15秒
収録日:2026年1月16日
追加日:2026年6月4日
≪全文≫

●生成AIは人々の予想を超えている


―― 皆さま、こんにちは。本日は橋爪大三郎先生に「AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か」というテーマでお話をいただきたいと思います。橋爪先生、どうぞよろしくお願いいたします。

橋爪 どうぞよろしく。

―― 今回はAI時代、とりわけ最近は大規模言語モデル、生成AIということで、なんでもかんでもAIに聞くと、それらしいことは教えてくれるようになっています。あるいは、例えば「文章を書け」と言っても書いてきますし、「図を作れ」と言っても作ってくれるというような機能がどんどん進化しています。そういう時代において、リベラルアーツ、教養はどういうことになるのかということをぜひお聞きしたいと思っております。

 橋爪先生には、ちょうど2021年3月の収録でございましたけれど、テンミニッツ・アカデミーで「今こそ問うべき人間にとっての教養」というお話をいただいております。ここで教養の何たるか、(また)いわゆる書籍とネットを比べたときの教養の違いということもお話しいただいていますが、そこから比べましても、AIの進歩ということで状況はかなり変わってまいりました。

橋爪 そうですね。人々の予想を超えていると思います。ChatGPTのような生成AIは、実は知能を使っていない、確率統計のような処理しかしていないのです。

 (では)どのように改良されたかというと、そのやり方を何段階にもして、人間が話すことと似ているという精度を高めていく。それから、コンピュータのほうが大変進歩しまして、大きなデータセンターで大量の言語を読み込ませて、その上で計算する。この2つだけで、人間そっくりなことを言うように反応する機械ができてしまったので、みんなびっくりした。(そうして)実用化されているわけです。これが現状ですね。

―― そのような中で、私などはむしろ、そういう時代になったからこそ、リベラルアーツや教養が非常に重要になってくるのではないかと思うのですけれど、その点について、なぜAIの時代にリベラルアーツが必要なのか、橋爪先生はどのようにお考えですか。

橋爪 まず実用になるということは役に立つということです。例えば、今、お話し合いをしていますけれど、これ(この講義)を録音していますよね。録音していると、それを文字データにできる。そこで、(AIは)要約するのが得意分野のひとつですから、「要...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(序)『ばけばけ』と『神国日本』
ラフカディオ・ハーンの遺著『神国日本』の深い意義とは?
賴住光子
「徳」から生まれる「感謝の人間関係」
「徳」の本質とは「自己の最善を他者に尽くしきる」こと
田口佳史
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(1)史上最大の問題作
全米TOP10大学の必読書1位が『ポリテイア(国家)』
納富信留
神話の「世界観」~日本と世界(1)踊りと物語
世界の神話の中で異彩を放つ日本神話の世界観
鎌田東二
プラトンの哲学を読む(1)対話篇という形式の哲学
ヨーロッパ哲学の伝統はプラトン哲学の脚注だ
納富信留
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎

人気の講義ランキングTOP10
ラカンの精神分析~心の謎を解き明かす(1)精神分析の概念とその起源
なぜ心の病にかかるのか?ラカンの精神分析とその起源
斎藤環
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(4)情報と教養の違い
教養がおろそかな人の限界…「教養は頭の中に、情報は頭の外に」
橋爪大三郎
50代からの親の介護~その課題と準備(1)突然やってくる介護の問題
「親の介護」の問題…優しさだけでは続かない
太田差惠子
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(8)AI時代の人間の価値
労働市場改革を妨げる労組や、不登校を救えぬ文科省こそが邪魔だ
宮本弘曉
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
編集部ラジオ2026(18)4種の「利き脳タイプ」分析
【10min解説】最終話に注目!4種の「利き脳タイプ」分析
テンミニッツ・アカデミー編集部
地政学入門 歴史と理論編(6)「リムランド」のせめぎ合い
日独がユーラシアを席巻!? リムランドをめぐる米国との攻防
小原雅博
飽食時代の「選食」のススメ(1)選食の提唱と「食の多様性」
肥満、認知症、低栄養…飽食の時代に大事な「選食力」3カ条
堀江重郎