なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景 民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教 追加日:2024/03/26 ロシアや中華人民共和国など、自由と民主主義を否定する権威主義国の脅威の増大。一方、日本、アメリカ、西欧など自由主義諸国における政治の劣化とポピュリズム……。いま、自由と民主主義は大きな試練の時を迎えている。このような時... 「みんなで決める=民主主義」ではない…法の支配の真意 民主主義の本質(2)「法の支配」とは何か 追加日:2024/04/02 日本では権力者は嫌われる。歴代天皇も、大きな権威としての位置づけはあったが、権力はほとんど持たない姿であることが主であった。しかも日本のスタイルは、「みんなで相談して物事を決めていく」というものであった。だから日本人... 宗教と民主主義…カトリック、正教会、イスラム教の違いは 民主主義の本質(3)宗教と教会と民主主義 追加日:2024/04/09 キリスト教圏において、神に与えられた権利を守るために必要とされた「法の支配」という原理。それは近代民主主義の礎となったが、同じキリスト教内でも、カトリックやプロテスタントといった宗派によって、その実践は異なっていた。... 多神教の日本と民主主義…議論の強化と予備選挙の導入を 民主主義の本質(4)日本の民主主義をいかに強化するか 追加日:2024/04/16 民主主義の発展において、キリスト教のような一神教的な宗教の営みがその礎にあった。では、そうした宗教的背景をもたない日本で、民主主義を育てるにはどうしたらいいのか。人数が多ければ正しいというのは「ポピュリズム」の考え方... 権威主義とポピュリズムへの対抗…歴史を学び、連帯しよう 民主主義の本質(5)民主主義を守り育てるために 追加日:2024/04/23 ポピュリズムや権威主義的な国家の脅威が迫る現在の国際社会。それに対抗し、民主主義的な社会を堅持するために、国際社会の中で日本はどのように振る舞うべきか。議論を進める前提として大事なのは「歴史から学ぶ」ことである。その...
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題 追加日:2023/12/25 国際連盟の反省を踏まえて、第2次世界大戦後に設立された国際連合(国連)。国連に加盟する大国間が連帯し、世界の平和を守るために設置されたのが安全保障理事会(安保理)という枠組みであった。だがいまや、安保理常任理事国に与え... 国連改革は可能か…残されているのは「西側同盟」の可能性 ポスト国連と憲法9条・安保(2)有志多国籍軍と西側同盟の可能性 追加日:2024/01/02 現行の国連には、常任理事国の「拒否権」に由来する構造的な問題がある。では世界平和の実現をより難しいものにしているその問題を克服する方法として、いったいどのような策があり得るだろうか。「第2国連」「有志多国籍軍」「西側同... 集団的自衛権は国連の理念…「9条の精神」の戦争リスク ポスト国連と憲法9条・安保(3)集団的自衛権と9条と国連憲章 追加日:2024/01/09 「平和憲法」ともいわれる所以になっているのが日本の憲法9条。しかし、その「平和」はアメリカの存在があってこそ実現しているという現実がある。世界的に軍事的緊張感が高まっている今般の状況において、「9条の精神を世界に広めれ... 「憲法9条に自衛隊を書き込む」という改憲案は「姑息」 ポスト国連と憲法9条・安保(4)自衛隊と憲法改正の問題 追加日:2024/01/16 憲法によって交戦権を放棄している日本は、「専守防衛」に特化した自衛隊をこれまで組織してきた。しかし、現実的に国際的な危機が高まる中で、有事の際に日本は対応できるのだろうか。さらに、やみくもに改憲に反対するなど、憲法を... 軍事力で「今までと違う国際秩序」の実現をめざす危険な国 ポスト国連と憲法9条・安保(5)迫りくる戦争危機と日本の課題 追加日:2024/01/23 「今までの国際秩序と違う秩序」を軍事力でつくろうとする国に対しては、本気で対峙するしかない。だが、軍事的に対抗しようとするタイミングは、実は、一番危ないタイミングでもある。だから、非常に非常に注意して、事柄を進めてい...
「キリスト教は知らない」ではアメリカ市民はつとまらない 「アメリカの教会」でわかる米国の本質(1)アメリカはそもそも分断社会 追加日:2023/01/06 アメリカが日本の運命を左右する国であることは、安全保障を考えても、経済を考えても、否定する人は少ないだろう。だが、そのような国であるにもかかわらず、日本人は、本当に「アメリカ」のことを理解できているだろうか。日本人に... カトリックとプロテスタントの違いは?「救済予定説」とは? 「アメリカの教会」でわかる米国の本質(2)プロテスタントと「予定説」 追加日:2023/01/13 日本人の中には、そもそもカトリックとプロテスタントの「一番の違い」がどこかも、よくわからない人が多い。さらに「誰が救われて、誰が救われないのかは、予め神様が決めている」という、プロテスタント(特にカルヴァン派)の「救... 「回心」「覚醒」…アメリカを突き動かす「信仰復興の波」 「アメリカの教会」でわかる米国の本質(3)回心と覚醒 追加日:2023/01/20 アメリカにおけるキリスト教社会の歴史は「回心」が重要視された。さらに宗教的「覚醒」が大規模に巻き起こる“信仰復興の波”が幾度も起こり、アメリカ社会を大きく動かしていったという。では、「回心」や「覚醒」とは、どのようなこ... 知っておくべきアメリカの5つのキリスト教宗派の特徴は? 「アメリカの教会」でわかる米国の本質(4)「5つの宗派」紹介 追加日:2023/01/27 アメリカの教会には主だった宗派が30、諸派を合わせると約1000ものキリスト教信仰が存在する。今回ではその宗派の中から、イングランド国教会、会衆派、クエーカー、メソディスト、バプティストの5つについて紹介していく。アメリカの... 法の支配があるから自由がある…信仰の自由と政治の基本 「アメリカの教会」でわかる米国の本質(5)成文憲法・自由・人権・法の支配 追加日:2023/02/03 植民地だったアメリカは、イングランド国王から独立するため、政府をつくり大統領を立てて独立戦争に臨んだ。そこで必要になったのがアメリカの基本的な考え方を書いた契約書で、それが成文憲法である。そこには条件があり、一番大事...
世界の宗教は死をどう考えるか…科学では死はわからない 死と宗教~教養としての「死の講義」(1)「自分が死ぬ」ということ 追加日:2022/04/11 生き物はみな死ぬが、死ぬそのときまで、死ぬと思っていない。人間は死ぬとわかっているが、死は体験できない。科学でも歯が立たない。では、どうすれば死に向き合えるのだろうか。有史以来、営々と重ねられてきた「死」の思索のエッ... キリスト教の死生観…カトリックとプロテスタントの違い 死と宗教~教養としての「死の講義」(2)キリスト教の「死」 追加日:2022/04/18 一神教の考え方は、神が万物を創造したところから始まる。世界も生き物もみな、神の被造物だから、生き死にも神の意思のまま。では、この世界の終わり(終末)には何が待っているのか。キリスト教の死生観をのぞいてみよう。(全7話中... 仏教の根本は真理を覚ること…では真理とは何か? 死と宗教~教養としての「死の講義」(3)仏教の「死」・インド編〈上〉 追加日:2022/04/25 仏教の始まりはインドにある。その考え方の根本は「因果法則」であり、出来事が生命を超えたスケールで連鎖することにある。そして、この法則に従って、自分はいま命を与えられていると理解し、その法則に合致した生き方をするのが正... 仏教の死の考え方…釈尊は死ぬが因果法則を覚ればいい 死と宗教~教養としての「死の講義」(4)仏教の「死」・インド編〈下〉 追加日:2022/05/02 すべてを因果関係であり、輪廻だとする仏教は、覚者である釈尊の死をどう伝えたのだろうか。直接の弟子たちは「宇宙と一体化して雲散霧消した」と考えたが、そもそも釈尊が覚りに至ったこと自体、ゴータマとして一代の修行のみが結実... 極楽往生、坐禅、法華経…日本人はいかに死を乗り越えるか 死と宗教~教養としての「死の講義」(5)仏教の死:日本編 追加日:2022/05/09 日本人の死生観を築いていった仏教の宗派は浄土宗・浄土真宗、禅宗、法華宗・日蓮宗であるという。念仏による極楽往生、坐禅がそのまま覚りであること、在家にいながらの菩薩修行は、いずれも死の恐怖に向かう日本人の姿勢をサポート... 南無阿弥陀仏と唱えて極楽浄土へ…法然の革命の意味とは 死と宗教~教養としての「死の講義」(6)日本人の「死」と法然 追加日:2022/05/16 日本には、仏教より古くから伝わる死後の観念があった。死後は「黄泉の国」、あるいは山の上や海の彼方に行くと考えられていたが、そこに仏教が入ってきた。仏教は輪廻するから、死者の国は存在しない。しかし当時、仏教は難しい舶来... 地獄の話の「三途の川」「奪衣婆」は日本のオリジナル 死と宗教~教養としての「死の講義」(7)地獄と日本の葬儀文化 追加日:2022/05/23 われわれが描く地獄のイメージは、道教の考え方がもとになっている。ただし「三途の川」や「奪衣婆」などは、日本オリジナルなストーリーで、迫力満点だ。毎年お盆が近づくと、家ごとに、死者を迎える準備をすることになっている。い...
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質 中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景 追加日:2021/12/24 チベット、内モンゴル、新疆ウイグルなど、少数民族に対する深刻な人権侵害をめぐって欧米諸国から強い批判を浴びている中国。しかし、こうした人権問題は今に始まったことではない。中華人民共和国建国の経緯と中国共産党の思惑から... 国家の上に存在する中国共産党はどのような組織なのか 中国共産党と人権問題(2)中国共産党は超法規的存在? 追加日:2021/12/31 習近平総書記率いる中国共産党が一党支配する中国の政治体制は、どのような仕組みで動いているのか。中華人民共和国建国の歴史的背景や、日本における大日本帝国憲法での天皇の規定との比較から、アメリカや日本の政治と大きく異なる... 実は「中国」は近代になって発明された考え方だった 中国共産党と人権問題(3)歴史の枠を超えた中国化政策 追加日:2022/01/07 中国共産党はどのような思想のもとで、現在の地位を築いていったのか。また、「中国」という概念はどのように成立していったのか。毛沢東時代の革命と闘争の歴史から、習近平率いる現代まで、中国共産党の歴史とその思想的特徴につい... 中国の強制収容所で行われている洗脳プログラムとは 中国共産党と人権問題(4)洗脳プログラムと弾圧と腐敗 追加日:2022/01/14 中国が国際社会から批判される大きな要因の一つになっているのが、新疆ウイグル自治区にある強制収容施設の存在である。ここまで大きく取り上げられながら、なぜ中国は民族弾圧を止めようとしないのか。中国共産党が発展してきた歴史... 中華人民共和国憲法は人権型ではない 中国共産党と人権問題(5)そもそも人権思想と憲法とは? 追加日:2022/01/21 中国の国際社会でのプレゼンスが高まると同時に、西欧諸国との思想的なズレも浮き彫りになっている。その原因として挙げられるのが、人権に対する位置づけの違いである。そもそもヨーロッパ・キリスト教社会で考えられてきた「人権思... 中国が暴走しないように日本がやるべきこと 中国共産党と人権問題(6)米中対立で問われる日本の姿勢 追加日:2022/01/28 中国の人権問題について考えるには、中華思想を背景とした統治システムを理解する必要がある。日本は中国の文化から多大な影響を受けつつ、西洋から人権の尊さを学んできた。米中の対立が激化する中、日本はどうあるべきか。(全6話中...
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係 今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか 追加日:2021/04/29 人は皆、他者との関わりの中で生きているが、その関わりは特定の範囲内で成立している。しかし、グローバル化が進んだ現代において、自分の日常生活の外にある「世界」はこれまで以上に広く、深くなっている。そのような広い世界では... 教養とは何か…定義は「人間が考えてきたことの全て」 今こそ問うべき「人間にとっての教養」(2)教養の定義と準備の必要性 追加日:2021/05/06 教養を得るためには本を読むことが重要だが、そもそも教養とは何だろうか。教養とは「人間が考えてきたことの全て」である。過去に生じた問題とその解決手段を学ぶことで、人は自分の制約を超えることができる。意図していなかった出... 「社会の分断」と戦うためには教養を武器にすることが必要 今こそ問うべき「人間にとっての教養」(3)SNS時代における教養とは 追加日:2021/05/13 かつてリーダー層が身につけるべきものとされていた教養だが、民主主義の現代社会では全ての人が身につけるべきものであるとされている。一人一人が自分で意思決定しないといけないからだ。さらに「社会の分断」が進んでいる現在では... ネットで教養を身につけるときのポイントとは 今こそ問うべき「人間にとっての教養」(4)ネットメディアと本の未来 追加日:2021/05/20 ネットメディアの登場によって、テレビや新聞など既存のメディア、広告のあり方に変化が起きている。もちろん本も例外ではない。教養を得るための大事なソースである本が生き残っていくためには、ネットとうまく共存していくことが必... 動画メディアが「本の書き手」にとって邪魔になるとき? 今こそ問うべき「人間にとっての教養」(5)動画メディアとテキストメディアの違い 追加日:2021/05/27 物事の本質を立体的に理解するためには、テキストメディアだけではなく、ネットや動画メディアをうまく活用するのが有効である。一方、発信者側に視点を移すと、動画メディアを使って発信する場合、注意が必要だという。それはどのよ... 将棋と本は似ている。定跡を超えたプロの話が参考になる 今こそ問うべき「人間にとっての教養」(6)答えのない問題にどう立ち向かうか 追加日:2021/06/03 問題には、あらかじめ答えのあるものと、はっきりとした答えのないものがある。答えがある問題は、答えにたどり着く方法を教えてくれる指導者につけばいい。では、答えのない問題にはどう対処すればいいのだろうか。将棋を例に、それ... AIに本は書けるのか~AIと人間の違いを考える 今こそ問うべき「人間にとっての教養」(7)知の中継地点としての気づき 追加日:2021/06/10 昨今、AIの進化が目覚ましい。将棋界ではプロ棋士がAIに敗北したことが話題になることもある。ではAIは本が書けるのだろうか。人間は本が書けるし、本を読むこともできる。これはどういうことなのか。本は、伝える価値があると大勢の...
マルクスを理解するための4つの重要ポイント マルクス入門と資本主義の未来(1)マルクスとはどんな人物なのか 追加日:2020/12/24 マルクスは世界で最も偉大な社会科学者の一人であるが、最近の学生の中には彼の思想に関して知らない人も増えてきているという。そこで、今回の講義ではまずマルクスを理解するための重要な点として、ユダヤ系ドイツ人という出自や強... マルクスの名著『資本論』はどのようにして誕生したのか マルクス入門と資本主義の未来(2)経済学の歴史的発展 追加日:2020/12/31 マルクスの初期の思想発展にヘーゲルが果たした影響は無視できない。しかし、ヘーゲル左派は社会に問題が出現するメカニズムに目を向けなかったため、マルクスは不満を感じ、経済の分析を通じてその点を克服しようと考えた。エンゲル... マルクスが『資本論』で説く「搾取」と「剰余価値」の真実 マルクス入門と資本主義の未来(3)労働価値説と「搾取」の概念 追加日:2021/01/07 労働価値説では、生産に用いた労働に基づいて価値が生まれると規定した。リカードはこの説に対して一貫した態度を取らなかったが、マルクスは一貫して労働価値説に傾倒し、剰余価値を資本家が掠め取る「搾取」という概念を定式化した... マルクス主義の非常に重要な概念「階級」とは何か マルクス入門と資本主義の未来(4)階級闘争と共産党 追加日:2021/01/14 マルクス主義にとって重要な概念「階級」は、近代に特有のものではなく、形態を変えて古代から連綿と続いてきたものである。近代において「階級闘争」を妨げているのは、国家によるイデオロギーの操作であるため、共産党は国際的に一... なぜマルクスの予言は失敗だったか…『資本論』の問題点 マルクス入門と資本主義の未来(5)『資本論』の弱点 追加日:2021/01/21 マルクスの描いた未来予想図は当時の人々に衝撃を与えたが、その後、彼の予言通りにはなっていない。その現象的な理由としては、マルクスが言及しなかった「中産階級の出現」が挙げられる。こうした問題が生じたのは、マルクスの議論... マルクスの『資本論』をなぜ今、読み返すべきなのか マルクス入門と資本主義の未来(6)技術革新とグローバル化の影響 追加日:2021/01/28 マルクスが予見しきれなかった中産階級は、今日急速に減少しつつある。近代経済学によれば、その理由はグローバル化が進んだことにより生産設備が発展途上国に移転したこと、コンピュータなどの技術革新によって管理部門の職が減少し... 現在のグローバル経済をマルクス主義で見てみると? マルクス入門と資本主義の未来(7)【深掘り編】現代における労働価値説の捉え方 追加日:2021/02/04 グローバル化の進展は、『資本論』の中では予見されていなかった。世界経済は一体化し、富の平準化の傾向が見られる一方、政府は互いに対立するという現代の状況を、適切に記述する政治経済モデルの誕生が求められる。また、金融資本... アイデアや才能が育ちやすい環境を整備する方法は二つある マルクス入門と資本主義の未来(8)【深掘り編】付加価値を高めるために 追加日:2021/02/11 労働者が自分の付加価値を高めるために取るべき手段の第一は「教育」である。対して、企業はアイデアと技術力によって新たな需要をつくっていくことで、付加価値を高める必要がある。そのためには、エンジェルタイプの投資、もしくは... 日本が目指すべきビジネスモデルはどこにあるのか マルクス入門と資本主義の未来(9)【深掘り編】中国モデルと日本の未来 追加日:2021/02/18 中国では共産党が革命家党から資本家党へと変貌し、党員が資本家となって、国家という巨大組織が資本の流れをコントロールするという新たな潮流を生み出している。一方で、GAFAなどのように、新たなイノべーションを生み出し、世界に... 社会主義や共産主義の問題点は「善意で失敗していること」 マルクス入門と資本主義の未来(10)【深掘り編】社会主義・共産主義の基本と失敗 追加日:2021/02/25 古い経済理論は、単純化して組み立てられているので、現在の新しい経済状況のもとでも利用できる要素を見出すことはできるはずである。また、共産主義や社会主義という言葉は、ソ連崩壊以降ネガティブな意味を持ってしまった。政治的...
数千年の歴史のなかで勝ち残ってきた文明が4つある 宗教で読み解く「世界の文明」(1)文明とは何か 追加日:2020/04/26 文明とは、言語や民族によって理解できる文化よりも一段高いレベルにある、歴史上勝ち残ってきた大きな集団である。とりわけ宗教からこの4つの文明を把握することで、混沌とする現在の世界を理解できる。(2019年11月12日開催日本ビジ... 文明の共通点は必ず大事な本があるということ 宗教で読み解く「世界の文明」(2)文明の本質と日本の特徴 追加日:2020/05/03 文明の本質は、正典の存在にある。これにより、同じように考え行動する集団が形成されていった。それに対して日本では、独自のテキストが根付かなかったので、他国にはない方法で文化がつくられていった。(2019年11月12日開催日本ビ... イスラム教には民主主義や憲法といった考え方がない 宗教で読み解く「世界の文明」(3)一神教とイスラム教 追加日:2020/05/10 一神教とは何か。もっとも理解しやすいのはイスラム教である。イスラム教の聖典であるコーランには、ムハンマドが啓示した神の言葉が書いてある。これにより、人々が従うべき法が示されることになる。(2019年11月12日開催日本ビジネ... ナショナリズムというやり方で出来上がったキリスト教文明 宗教で読み解く「世界の文明」(4)キリスト教 追加日:2020/05/17 キリスト教は、聖書およびGodとJesusの関係によって説明される。聖書は法律ではないため、人々が世俗の法に従うことを許した。その結果、主権国家やナショナリズムの成立を促し、ヨーロッパ・キリスト教文明が確立した。(2019年11月1... ヒンドゥー教のカースト制度への対抗の1つが仏教の真理 宗教で読み解く「世界の文明」(5)ヒンドゥー教と仏教 追加日:2020/05/24 ヒンドゥー教におけるカースト制は、頂点にいるバラモンのみが宇宙の真理に到達できるという考え方からきている。インド文明はこうした発想を基礎として成立しているが、ヒンドゥー教の考え方・やり方に反対して起こったムーブメント... 中国儒教では忠と孝のうち孝のほうが大事 宗教で読み解く「世界の文明」(6)中国文明における儒教 追加日:2020/05/31 伝統中国を基礎づけているのは儒教である。忠と孝という考え方によって、人々の間の序列を明確にし、社会秩序を保つことを可能にしている。現代の中国共産党も、こうした儒教的性質から理解できる。(2019年11月12日開催日本ビジネス... なぜ仏教は5番目の文明とみなすことができないのか 宗教で読み解く「世界の文明」(7)質疑応答編その1 追加日:2020/06/07 仏教はなぜ4大文明に続く5番目の文明にならなかったのか。手がかりとなるのは、ヒンドゥー教や儒教など、他の文明を形作った宗教との対抗関係と、仏教の教義に見られる特性である。講演後の質疑応答編その1。(2019年11月12日開催日本... 腐敗という深刻な問題を抱える中国が経験した歴史の教訓 宗教で読み解く「世界の文明」(8)質疑応答編その2 追加日:2020/06/14 腐敗によって特徴づけられるという中国は、今後どのような動きを見せていくのか。重要なのは、すでに中国はアメリカとの戦いを本格化させているということである。講演後の質疑応答編その2。(2019年11月12日開催日本ビジネス協会JBC... 人民元や中国語の国際化は新しい中国文明を生み出すためか 宗教で読み解く「世界の文明」(9)質疑応答編その3 追加日:2020/06/21 中国は2010年代から、人民元や中国語を国際的に根付かせようとしている。こうした動きは、新たな中国文明の展開として理解することができるのか。講演後の質疑応答編その3。(2019年11月12日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブ...
キリスト教とは?…他の一神教との違いは神様と法律の関係 宗教で読み解く世界(1)キリスト教の世界 追加日:2019/05/18 キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、儒教、そして日本宗教の、それぞれの特徴を「ひと言」で分析すると? 橋爪大三郎先生が一刀両断に分析。宗教の特徴を知れば、世界の各地域のあり方や文化もよくわかるようになる。「教養とし... イスラム教とアッラーの意味…キリスト教との関係と違い 宗教で読み解く世界(2)イスラム教の世界 追加日:2019/05/25 イスラム教は唯一神アッラーを信仰し、預言者ムハンマドに下された神の啓示を記したコーランを第一の法律とする。そして、イスラムそのものが全ての一神教の中で一番格上と位置づけている。今回は日本人にとってなじみの薄いイスラム... ヒンドゥー教と密接不可分なカースト制の特徴と問題点とは 宗教で読み解く世界(3)ヒンドゥー教とカースト制 追加日:2019/06/02 インド最大の特徴はヒンドゥー教と密接不可分な関係のカースト制にある。支配階級、被支配階級を明確に区別し、社会の基本単位としてジャーティという多数の職業集団を規定している。この一見閉鎖的なカースト制を、橋爪大三郎氏は「... 儒教の考え方…中国人の性格を形づくる政治学と家族道徳 宗教で読み解く世界(4)中国と儒教の世界 追加日:2019/06/09 孔子が考えた儒教は、当時いろいろな考え方、やり方がある中で勝ち残っていく。では儒教が強かったのはどんな点なのか。儒教は中国社会でどのような役割を果たしているのか。現代の中国にも引き継がれている儒教の考え方について解説... 日本宗教の特徴…水と油の「神と仏」をつなぐ本地垂迹説 宗教で読み解く世界(5)日本の不思議と世界のゆくえ 追加日:2019/06/16 日本にもともとあった神道と後から入ってきた仏教は、いわば水と油のような関係にある。そこで日本は時代により、神道と仏教を同じとみなす本地垂迹説と、神仏を分離する廃仏毀釈という、全く正反対の立場を取ることになる。その背景...
近いテーマの講師一覧 野本由紀夫 玉川大学芸術学部芸術教育学科 教授 池上英洋 東京造形大学教授 竹内修一 上智大学神学部教授カトリック司祭(イエズス会) 納富信留 東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授 本村凌二 東京大学名誉教授文学博士 津崎良典 筑波大学人文社会系 教授 片山杜秀 慶應義塾大学法学部教授音楽評論家 田口佳史 東洋思想研究家 西垣通 東京大学名誉教授