今こそ問うべき「人間にとっての教養」
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
ネットで教養を身につけるときのポイントとは
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(4)ネットメディアと本の未来
橋爪大三郎(社会学者/東京科学大学名誉教授/大学院大学至善館教授)
ネットメディアの登場によって、テレビや新聞など既存のメディア、広告のあり方に変化が起きている。もちろん本も例外ではない。教養を得るための大事なソースである本が生き残っていくためには、ネットとうまく共存していくことが必要である。それはどのようにして可能なのか。本とネットのこれからの関係について考察する。(全7話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:10分23秒
収録日:2021年3月25日
追加日:2021年5月20日
≪全文≫

●ネットで教養を身につけるときに見るべきポイントとは


―― そうした意味でいうと、ちょうどわたしたちのメディア(テンミニッツTV)が、ネットで新しい教養のあり方を提案しています。今回の橋爪先生の講義もそうですが、いろいろな先生に出ていただいて、お話をしていただくことを目的にしています。その際に受け手としては、ネットで教養を得て、また情報を取捨選択するために、どのような視点で見ていけばいいのでしょうか。

橋爪 このテンミニッツTVは、発信者が特定されています。それを皆さんに伝える流し手も特定されています。そこにポリシーがあります。そのポリシーに基づいて、まず発信者を選んでいます。

 そして、発信者を選ぶ理由の中には、視聴者にとって有益である、内容が信頼できる、面白いなどの基準があります。これは本を作るときの基準と、だいたい似ているのですね。

―― そうですね。

橋爪 それから流し方も電子的になり、映像としてネット上に流れますが、そのコンテンツも本とほぼ似たコンセプトです。これは、ネットの時代に本離れが進んでいることに対して、これ以上そうしたことが起こらないように、本に遜色がないクオリティのものをネットで伝えましょうというのがテンミニッツTVのコンセプトだと思います。

―― はい。

橋爪 つまり、その本質は本なのです。本を書くから本があり、本を書く人が主に送り手です。そのいわば二次創作として、ネットコンテンツを再生産するというやり方です。これはネット環境に適応して、本が生き残るというか、本が適応するというやり方です。これをきっかけに本を読む人もいるかもしれません。

―― そうですね。

橋爪 本とネットとは、共存していかないといけない。なぜなら、今はネットにサポートされないと本も売れないからです。

 ということで、テンミニッツTVは有意義な試みだと思います。こういうものがもっとたくさん出てきていいと思います。そうすると、ネットにしかなじみがない人も、こういうものに触れて、ネットと本は違うということが分かったりします。

―― ありがとうございます。


●「人間から人間に伝わる」ための方法論


―― わたし自身は編集者の経験があります。もちろん本の世界と、こうした動画の世界は違いますが、わたしが編集者時代に思っていたのは、著者の先生と話をするのが非常に面白いとい...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
禅とは何か~禅と仏教の心(1)アメリカの禅と日本の禅
自発性を重んじる――藤田一照師が禅と仏教の心を説く
藤田一照
「自分をコントロールする力」の仕組み(1)自制心と目標の達成
自制心の重要性…人間は1日4時間も何かを「欲求」している
森口佑介
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(1)米を食べる日本人と『分裂病と人類』
日本人とコメ…『分裂病と人類』から考える“心”の問題
與那覇潤
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(7)10分解説!新撰組の魅力とは?
「新撰組」の真の魅力は史実と物語の隙間にあり
テンミニッツ・アカデミー編集部
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(2)真面目な日本人と二宮尊徳の思想
真面目な人がうつになる!? 日本の特殊性と二宮尊徳の関係
與那覇潤
新撰組と幕末日本の「真実」(序)『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の魅力と史実の絶妙さ
新撰組と『ちるらん 新撰組鎮魂歌』…群像劇としての魅力の源泉に迫る!
堀口茉純
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(3)祖先崇拝の5つの特徴
夢魔の重圧?…なぜ「バチあたりの人間」が村八分になるのか
賴住光子
高市政権の進むべき道…可能性と課題(3)外交への懸念と経済復活への提言
「強い経済」へ――実現への壁は古い日本と同調圧力!?
島田晴雄
こどもと学ぶ戦争と平和(1)私たちに必要な想像力と戦争体験
なぜ戦争が起こるのだろう…大切なのは想像力と生の声
小原雅博
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
明治維新から学ぶもの~改革への道(3)明治天皇と五箇条の御誓文
国是として現在も生きる明治天皇「五箇条の御誓文」の影響
島田晴雄
楽観は強い意志であり、悲観は人間の本性である
これからの時代をつくるのは、間違いなく「楽観主義」な人
小宮山宏