AIに本は書けるのか~AIと人間の違いを考える
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(7)知の中継地点としての気づき
昨今、AIの進化が目覚ましい。将棋界ではプロ棋士がAIに敗北したことが話題になることもある。ではAIは本が書けるのだろうか。人間は本が書けるし、本を読むこともできる。これはどういうことなのか。本は、伝える価値があると...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/06/10
将棋と本は似ている。定跡を超えたプロの話が参考になる
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(6)答えのない問題にどう立ち向かうか
問題には、あらかじめ答えのあるものと、はっきりとした答えのないものがある。答えがある問題は、答えにたどり着く方法を教えてくれる指導者につけばいい。では、答えのない問題にはどう対処すればいいのだろうか。将棋を例に...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/06/03
動画メディアが「本の書き手」にとって邪魔になるとき?
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(5)動画メディアとテキストメディアの違い
物事の本質を立体的に理解するためには、テキストメディアだけではなく、ネットや動画メディアをうまく活用するのが有効である。一方、発信者側に視点を移すと、動画メディアを使って発信する場合、注意が必要だという。それは...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/05/27
ネットで教養を身につけるときのポイントとは
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(4)ネットメディアと本の未来
ネットメディアの登場によって、テレビや新聞など既存のメディア、広告のあり方に変化が起きている。もちろん本も例外ではない。教養を得るための大事なソースである本が生き残っていくためには、ネットとうまく共存していくこ...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/05/20
「社会の分断」と戦うためには教養を武器にすることが必要
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(3)SNS時代における教養とは
かつてリーダー層が身につけるべきものとされていた教養だが、民主主義の現代社会では全ての人が身につけるべきものであるとされている。一人一人が自分で意思決定しないといけないからだ。さらに「社会の分断」が進んでいる現...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/05/13
教養とは何か…定義は「人間が考えてきたことの全て」
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(2)教養の定義と準備の必要性
教養を得るためには本を読むことが重要だが、そもそも教養とは何だろうか。教養とは「人間が考えてきたことの全て」である。過去に生じた問題とその解決手段を学ぶことで、人は自分の制約を超えることができる。意図していなか...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/05/06
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
人は皆、他者との関わりの中で生きているが、その関わりは特定の範囲内で成立している。しかし、グローバル化が進んだ現代において、自分の日常生活の外にある「世界」はこれまで以上に広く、深くなっている。そのような広い世...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/04/29
現実のイスラムと理想のイスラムのあいだにあるズレとは何か
二つのイスラム~現代イスラムをめぐる紛争の根源を理解するために~
興味深い書物が出版された。『世界神学をめざして――信仰と宗教学の対話』(ウィルフレッド・キャントウェル・スミス著、中村廣治郎翻訳)である。この書物が説くように、歴史も宗教も多様なものである。宗教は人間が日常を生き...
収録日:2020/07/17
追加日:2020/08/16
『ホモ・デウス』を読んで長谷川眞理子氏が投げかけた問い
『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』(5)人類の未来
『ホモ・デウス』という本には、人類の未来の話として、AIの発展と人類のさらなる欲求の形としての不老不死を求める動きが書かれている。現在に至るまでの発展の歴史の中で、戦争や飢饉、感染症を通じた死の確率は大幅に下がり...
収録日:2019/04/03
追加日:2019/08/09
貨幣、帝国、世界宗教は人類を一つにまとめる装置だった
『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』(4)人類の統一と科学革命
時はさらに進み、貨幣や帝国、世界宗教といった装置が生み出されることで、遠く隔たった場所に住む人類は、相互に集団として認識できるようになった。また、「知らないという事実を知る」ことで「知りたい」という強い欲求が生...
収録日:2019/04/03
追加日:2019/08/02
農業革命の影響とは…本当に恩恵をもたらしたのか?
『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』(3)農業革命
人類の発展にとって次に重要だったのは農業革命である。農業が発展することで人類は「計画可能性」を獲得し、未来の生活について思いを巡らすことができるようになった。また、富の蓄積が可能となり、その結果、行政機構や書字...
収録日:2019/04/03
追加日:2019/08/02
『サピエンス全史』の認知革命「虚構を共有する」とは何か
『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』(2)認知革命
ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』の第1部では、認知革命についての議論が展開される。人類は、主観としての認識だけではなく、他人も同じものを認識しているという認識を持つことによって、虚構を共有する能力を身に...
収録日:2019/04/03
追加日:2019/08/02
『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』に学ぶBIG History
『サピエンス全史』と『ホモ・デウス』(1)BIG History
人類はその出現以降どのように発展してきたのか。宇宙の始まりから現在に至るまでの歴史を、人類の発展とともに振り返る「BIG History」が最近、注目を集めている。その代表ともいえるユヴァル・ノア・ハラリの二つの著作『サピ...
収録日:2019/04/03
追加日:2019/07/26
死刑を前にしたソクラテスの最後の言葉
プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(6)裁判の帰趨
有罪の判決に続いて、量刑の票決が行われるが、ここでもソクラテスは裁判員を怒らせ、死刑の判決が下った。判決後に、ソクラテスは死を前にして愛弟子たちに最後のセリフを述べるが、それは納富信留氏いわく、「感動的なセリフ...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/26
プラトンのイデア論は、ソクラテスの問いかけへの答え
プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(5)魂の配慮
ソクラテスは、メレトスとの対話を通じて、裁判でも自らの哲学を遂行する。そして、お金でもなく、名誉でもなく、肉体でもなく、魂に配慮せよ、という。「魂を配慮する」とは何かについて、ソクラテス自身は答えを示さなかった...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/19
ソクラテス「無知の知」は誤解?真の意味は「不知の自覚」
プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(4)不知の自覚
アポロンの命令によって人々と対話したソクラテスは、不知を自覚するという哲学を持っていた。これは「無知の知」という俗説とは似て全く非なるものである。対話相手の無知を暴く傲慢な人物ではなく、自分が知らないという謙虚...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/08
ソクラテスのいう「真実のすべて」とは何か?
プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(3)真実のすべて
ソクラテスの裁判は、「真実のすべて」を明らかにするという構造を持つ。ソクラテスはいろいろな人のところに出かけては彼らの無知を明らかにし、それによって人々の憎悪をためてきた。この裁判では、自分が憎まれていることを...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/05
裁判の冒頭でのソクラテスのセリフを読みとく
プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(2)挑発を語る裁判
アテナイの裁判は、被告自身が自分の無実を述べなくてはならなかった。これを「弁明」という。壇上に立ったソクラテスは、裁判員に向かって、挑発とも取れるような弁明を始める。裁くものが、実は魂のレベルでどう生きるのかに...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/05/01
プラトンの『ソクラテスの弁明』は謎多き作品
プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(1)真実の創作
哲学の古典として最も重要な作品ともいわれる、プラトンの『ソクラテスの弁明』。この傑作に何が書かれているのか、6回にかけて解釈していくことで、哲学者とは何かを考える。まず今回は、『弁明』の執筆背景となったソクラテス...
収録日:2019/01/23
追加日:2019/04/28
生物の進化を学ぶのにおすすめの本
私のおすすめ本:『進化 生命のたどる道』
生物学の中でも進化生物学が一番面白いと長谷川眞理子氏は言う。その氏が進化についての多くの本の中から特におすすめの本を紹介する。それは、生物の進化に関する「なぜ」や「どのように」といった問いに応えてくれる貴重な書...
収録日:2019/03/04
追加日:2019/04/01
日本人のルーツについて考えるための本
私のおすすめの本~日本の成り立ちについて考えるために~
私たちはどこからきたのかという疑問がある。そんな、ヤポネシア人、日本列島人の成り立ちについて考えるためには、どのような本を読めばいいのだろうか。長年研究を続けてきた斎藤成也氏が、4冊の本を薦めてくれた。
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/01
学ぶということを学ぶためのヒントとしての三宅一生の仕事
私のおすすめ本~「学ぶことを学ぶ」ために~
学ぶとは、どういうことだろうか。津崎良典氏は、新しいものの見方・考え方を模索している、或るデザイナーについての本を紹介。そこからヒントを得る、刺戟的な《学びの哲学》に耳を傾けよう。
収録日:2018/09/27
追加日:2019/04/01
本村凌二が語る「競馬」の楽しみ方とおすすめの本
私のおすすめ本~馬と競馬をめぐる意外な側面~
ローマ史の研究者として有名な本村凌二氏には、『馬の世界史』『競馬の世界史』という著書がある。馬と競馬、その歴史と人をめぐる意外な側面を、ご案内いただこう。
収録日:2018/08/29
追加日:2019/02/12
教養とは何かを教えてくれる、おすすめの本
私のおすすめ本~「教養とは何か」を学ぶ~
教養とは、単にさまざまな知識を身に付けることではなく、いろいろな分野の知識を結びつけて活用することである。柳川範之氏が、『大人になるためのリベラルアーツ』という本を参照して、大人の学びにおいて重要となる教養につ...
収録日:2018/10/02
追加日:2019/01/28
日本の幕末について知るためにおすすめの本
私のおすすめ本~幕末の歴史を知るため~
幕末の歴史を知るための入門編としてはどんな本がいいか。また幕末の歴史を専門的に掘り下げて学びたい人にはどんな本を読んだらいいか。落合弘樹氏自身の経験も踏まえながら、おすすめの本について語っていただいた。
収録日:2018/08/20
追加日:2018/11/02
読書は社会人としての間口を広げることにもつながる
読書とは何か(6)座右の書から得る人生の喜び
今、われわれが当たり前のように使っている数々の言葉には、明治以降、日本の知識人が大変な苦労をして欧米語から翻訳したものが少なくない。私たちが、多大なる知の財産を書物を通して継承していることを再認識し、座右の書を...
収録日:2014/05/22
追加日:2014/08/14
和漢洋の知を複合的に捉えるための読書
読書とは何か(5)和漢洋の知を複合化し現代に活かす
江戸伝来の知の伝統を再び見直し始めたようにみえる現代日本。和漢洋の教養を身につけ、複合的な知のあり方を示してくれる先人を例にとり、読書とは何か、何を私たちにもたらしてくれるのかを読書の喜びとともに山内昌之氏が語...
収録日:2014/05/22
追加日:2014/08/07
ギリシア語を学ばなくてもホメロスが読める素晴らしさ
読書とは何か(4)現代の日本語で気軽に「古典」を読む
休日には、平素の考えを見直し、深め、反省して次に生かしたいと考える人が多いだろう。そのための手段こそ「古典」だと山内昌之氏は言う。古典に接して開かれる世界の広さと豊かさ、その全てを自国語で読める喜び。当たり前に...
収録日:2014/04/23
追加日:2014/08/01
幼少期から四書五経を読み、12歳で『自教鑑』を著す
読書とは何か(3)人生修行の素材としての読書
読書が私たちにもたらす意味や影響は、江戸時代も現代もさして変わらない。江戸時代の偉大な為政者である松平定信と、教育者・吉田松陰それぞれの読書観をエピソードを交えて紹介しつつ、読書という行為がもつ意義や楽しさにつ...
収録日:2014/04/09
追加日:2014/07/25
仕事を成功させるには冷静な現実感覚が必須
読書とは何か(2)実社会における読書の意味
プラトン、キケロの国家論およびその思想を語る言葉を豊富に例示しながら、書物を通して知識を得ることの意味、得た知識をどのような感覚をもって仕事に活かすべきなのかを考える。(全6話中第2話目)
収録日:2014/04/09
追加日:2014/07/10
書物こそ永遠に尽きることのない知恵を与えてくれる友
読書とは何か(1)私たちは本から何を得るべきなのか
ものを考えるとき、私たちは書物に頼ることがある。いったい読書とは何か。読書が私たちに何を与えてくれるのか。この命題について、中東の逸話から江戸時代の文筆家まで、古典的な書物の中で語られた言葉を引用しながら、迫っ...
収録日:2014/04/09
追加日:2014/07/03