熟睡できる環境・習慣とは
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ブルーライトは悪者か?近年分かった「第3の眼」との関係
熟睡できる環境・習慣とは(2)酒、コーヒー、ブルーライトは悪者か
西野精治(スタンフォード大学医学部精神科教授、株式会社ブレインスリープ創業者 兼 最高研究顧問)
お酒やコーヒーなど世の中には睡眠に良くないのではないかといわれるものがある。また、現代においては特に、スマホの「ブルーライト」が睡眠には大敵だといわれているが、それらは本当に悪者なのか。一般に良い睡眠を妨げるといわれているものとの付き合い方、考え方を解説する。(全4話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:8分15秒
収録日:2025年3月5日
追加日:2025年11月30日
カテゴリー:
≪全文≫

●夜のコーヒーやお酒はやめたほうがいいのか


―― あと、例えば「夜寝る前に温めた牛乳を飲むといい」「お酒は、飲み過ぎはいけないけれど、少しならいい」「コーヒーや紅茶などは原則としてダメだけれど、それで落ち着くのなら飲んでもいいのではないか」など、いろいろな説が世の中に流れています。このあたりはどう考えればいいのでしょうか。

西野 「ポジティブ・ルーティーン」の考え方ではあまり良くないといわれていることに、「夕食後や寝る前にコーヒー」があります。実際、コーヒー(カフェイン)は半減期が長いのです。だから実験的には、夕方など午後の遅い時間にカフェインを摂取すると、寝る時間が後ろ倒しになる、睡眠時間が短くなるということが分かっています。

 例えば、友だちと会食のためにレストランに行き、そこでお酒を多少飲み、その後デザートを食べながらコーヒーを飲む。そのとき、コーヒーをやめるとなると我慢することになるので、それがかえってストレスになることもあります。だから、自分で試してみるのがいい。「たった1杯のコーヒーでもダメだ」という人もいるので、経験してから判断すればいいと思います。それも、毎日そういったことが起こるのであれば問題ですが、皆と会食を楽しみ、家に帰るまで1時間も2時間もあるということなら、(無理にやめる必要はないのではないでしょうか)。

 お酒も同じです。お酒は鎮静効果があって、少量のお酒であれば(個人差はあるけれど)寝つきが早くなる。それはよくいわれることです。ただ個人差があって、少量のお酒でも大声を出したり、機嫌が悪くなったりする人がいる。必ずしも皆が皆、寝つきが早くなるというわけではない。

 また、お酒の問題点は昔の睡眠薬と一緒で、「どんどん量が増える」「飲まないと寝られない」などです。そうなってくると、睡眠の質も非常に悪くなる。長い時間寝ているようで、実は深い睡眠が出ていない、レム睡眠もほとんど出ていない、脱水症状でトイレにも行く、二日酔いになる。だから、睡眠だけでなく疲れも取れていないのです。

 でも、少なくともお酒は飲んでいるときにストレスが発散できるという人が多い。それが目的で飲む人も多くいます。だから、睡眠のために適量が飲めるのならば、無理に制限をかけなくていいのではないかと思います。

 でも、飲まないと寝られない、量が増えていく、とい...

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