熟睡できる環境・習慣とは
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
布団に入る何分前がいい?入眠しやすいお風呂の入り方
熟睡できる環境・習慣とは(3)睡眠にいい環境とお風呂の入り方
西野精治(スタンフォード大学医学部精神科教授)
眠る環境は各家庭の状況や個人の好みによって大きく異なるが、一般的に「良い睡眠」のために望ましい環境はどのようなものだろうか。布団や枕などの寝具、エアコンなどの室温コントロールを含めた寝室の環境、また寝つきの良くなるお風呂の入り方など、良い睡眠をとるためのちょっとしたコツや工夫を紹介する。(全4話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:12分30秒
収録日:2025年3月5日
追加日:2025年12月7日
カテゴリー:
≪全文≫

●睡眠にいい布団や枕の選び方


―― 続きまして、寝具(布団や枕など)の話に入りたいと思います。これは人によって、高い枕がいい、低い枕がいい、掛けるものなど、いろいろと好みがあると思います。一般的、平均的に何がいいかというところでお聞きできればと思います。どういった寝具が寝やすいということになるのでしょうか。

西野 寝具ということで、寝室で利用することになります。この場合、大事なことは、寝室の条件によってもずいぶん変わってくるということです。

―― 寝室の条件とは気温などですか。

西野 室温、湿度です。今は、睡眠だけではなく、年間を通じて快適な温度で過ごすことが健康には良いと分かっています。でも、皆が皆、なかなかそれはできません。その原因の1つは、やはり光熱費の問題です。

 冬場は内外の気温の差が大きければヒートショックが起こるので、冬場の室内はできるなら19度以上がよく、21度、22度くらいならば快適です。でも、なかなかそこまで上げられない。夏は冷房を入れて、本当は24度や25度にしたいのだけれど、26度、27度であってもすごく蒸し暑いところに比べたら快適だということになります。

 室温を調節した部屋であるということになると、できるだけ通気性のいい部屋が望ましい。例えば私たちは、ホテルに泊まると電気代を払わなくていいので、夏でも冬でも24度や23度にします。なぜそんなことをするかというと、快適だからです(多少、冬と夏は違いますが)。その条件下では、寝具もできるだけ重くないような、通気性のよい寝具がいい。

 なぜそういったことが必要か。例えば睡眠に関しては、体温変化が非常に大事です。寝ているときには体の中の体温が下がらなければいけない。そのときには皮膚(体表)から熱が出ていっているのです。特に手足の毛細血管とか、動静脈吻合が表面にあって、ラジエターのように熱が出ていくのです。そういったところから自然に熱を逃がしていくので、それを妨げず、できるだけ自然な変化を保つようなものがいいということになる。だから掛け布団でも、マットでも、熱がこもるのではなく、通気性がよく、体温の自然な変化が保たれるようなものがいい。これが基本です。

 枕はどうか。これはあまりよく知られていないのですが、頭の中の温度は体の中の温度と一緒です。だから、寝ているときに温度が下がらなければいけない。...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
熟睡のために――自分にあった「理想的睡眠」の見つけ方
西野精治
オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(1)細胞と細胞内の入れ替え
ノーベル賞受賞「オートファジー」とは?その仕組みに迫る
水島昇
腸内細菌の可能性とマイクロバイオームのダイバーシティ
注目は納豆!腸内細菌が生成する若返り物質「ポリアミン」
堀江重郎
認知症とは何か(1)疾患の種類と対応
多くの認知症の原因は「脳のゴミ」の蓄積
遠藤英俊
睡眠と健康~その驚きの影響(1)睡眠が担う5つのミッション
寝ないとよく食べる…睡眠不足が生活習慣病を招く理由
西野精治
和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(1)和食の特徴と日本人
日本人は地球上最もベジタリアンだった?和食の7つの基本
小泉武夫

人気の講義ランキングTOP10
歌舞伎はスゴイ(1)市川團十郎の何がスゴイか(前編)
市川團十郎の歴史…圧倒的才能の初代から六代目までの奮闘
堀口茉純
「進化」への誤解…本当は何か?(6)木村資生の中立説
欧州では不人気…木村資生の中立説とダーウィンとの違い
長谷川眞理子
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
「幸福とは何か」を考えてみよう(1)なぜ幸せになりたいのですか
「幸福」について語り合う「哲学カフェ」を再現
津崎良典
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
経済と社会の本質を見抜く(4)コンプライアンスとリスクの境界線
コンプライアンスよりも重いレピュテーショナルリスク問題
柳川範之
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
健診結果から考える健康管理・新5カ条(7)良い生活習慣が健康寿命を延ばす
その後の余命が変わる!続けるべき良い生活習慣とは
野口緑