変化する日本株式市場とPEファンド
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プライベート・エクイティ・ファンドとは何か…その手法は?
変化する日本株式市場とPEファンド(1)近年急増するPE投資
百瀬裕規(ベインキャピタル・ジャパン・LLC共同会長)
日本のマーケットを約40年にわたって見続け、現在もPE投資の第一線で活躍する百瀬裕規氏。「日本の株式市場は変化を迫られている」と現在の状況について言及する。本題に入る前に、まずはPE投資やPEファンドとはどういうものか、そして百瀬氏が会長を務めるベインキャピタルの実績や現状について解説する。(全3話中1話)
時間:11分28秒
収録日:2025年9月4日
追加日:2026年3月16日
≪全文≫

●PEファンドとは何か


百瀬 お願いします。ベインキャピタルの百瀬でございます。

 それでは今日は、今のキャリアであるベインキャピタルというPEファンドについてと、今の環境である「変化する日本株式市場」という題目でご説明申し上げたいと思います。

 それではプライベート・エクイティ(PE)投資とは、というところです。ひと言でいわせていただくと、未上場会社の株式へ投資するファンドのことを「PE(プライベート・エクイティ)ファンド」といいます。

 次に、そのPEファンドの種類の説明です。事業ステージごとに4つあります。まず、創業期から成長期については「ベンチャーキャピタル」です。設立して間もないスタートアップや成長初期の未公開企業への投資を行うものです。

 それから、次に安定・成長期です。これを「バイアウトファンド」といいます。ある程度成長した企業の株式を取得して――この場合、だいたいマジョリティ(過半数を取得する)というケースが多い――経営に参画しながら企業価値を高めた後に、株式を売却して利益の獲得をめざすということです。

 次が「再生ファンド」です。衰退・再成長期です。経営危機または経営破綻した企業に対して債権の買い取りや出資などを行い、投資先の企業を再生させて、株式公開や株式譲渡によって利益の獲得をめざすファンドです。

 最後は破綻ステージです。これは「ディストレスファンド」といいます。破綻寸前または破綻してから経営再建を始める企業の債権や株式を取得して、再建させた後に企業価値が上がってから売却をめざすファンドです。これは、もし再建ができなくても、安価で買ったいわゆる債権(貸付金のようなもの)を売却や回収することによってリターンを得ることもできます。

 日本に初めて来た外資のPEファンドはリップルウッド(・ホールディングス:Ripplewood Holdings LLC)という会社で、いわゆる破綻した会社、破綻寸前の会社にこういう形の行為を行ったということで、こうしたファンドは死体を食べるというイメージで「ハゲタカ」といわれるようになります。だから、その行為はディストレスファンドのことを指しているのだと思います。

 ただ、今でもPEファンドは「ハ...

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