プロジェクトマネジメントの基本
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
スコープ・クリープはリスクが大きい…どうすればいい?
プロジェクトマネジメントの基本(6)ビジネスアナリシスの仕事
大塚有希子(法政大学専門職大学院イノベーションマネジメント研究科准教授)
ビジネスアナリシスは業務側と実装側をつなぐ仕事だと大塚氏は言う。プロジェクトにおいて発注側の要求を収集し、取捨選択を行って、スコープ定義をつくることが主な業務である。つまりプロジェクトの要求事項を分析するビジネスアナリシスは、組織の意思決定・業務改善にとって欠かせない職務なのだ。(全10話中第6話)
時間:8分58秒
収録日:2025年9月10日
追加日:2026年2月2日
≪全文≫

●業務側と実装側をつなぐ仕事がビジネスアナリシス


 今回は、ビジネスアナリシスのお話をしましょう。

 「ビジネスアナリシス」という言葉を聞いたことはおありでしょうか。プロジェクトマネジメントのグローバル標準であるPMBOKには、「要求事項の収集にはビジネスアナリシスの専門的知識を有するエキスパートの判断を参考にする」とあります。プロジェクトでいうと、要求事項の分析をする専門家のことです。

 それに関して、「BABOK(Business Analysis Body Of Knowledge)ガイド」というグローバル標準のガイドがあります。そこではビジネスアナリシスのことを、「ニーズを定義し、ステークホルダーに価値を提供するソリューションを推奨することにより、エンタープライズにチェンジを引き起こすことを可能にする専門的活動」と定義しています。

 ものづくりの分野では「システムズエンジニアリング・ハンドブック」という、アメリカのINCOSEというシステムエンジニアリングの団体が使っているハンドブックに、「ビジネスまたはミッション分析の中で、BABOKガイドによりビジネス要求を規定する」とあります。

 どちらかというとシステムエンジニアリングのものづくりより上流の、ステークホルダーやビジネスとしてソリューションがなぜ必要かという分析を、ビジネスアナリシスといっています。

 ここで少し日本におけるプロジェクトの問題点をご紹介したいと思います。

 日本は長期雇用の構造で、雇用の流動性が少ない。ということは、入社してから定年までずっと同じ会社にいる。あるいは転職するとしても、同じ分野で転職することが多い。そうすると、どうなるかというと、自分の会社や自分の業界のことにはエキスパートで、すごく詳しい。けれど、業界標準や他の会社、他の業界のことはあまり詳しくないという文化になりがちです。

 そのためにプロジェクトでどういう問題が起こるかというと、プロジェクトで実装する、発注するほうは、自分の会社のやり方にこだわる。「自分の会社のやり方に合ったソリューションをください」と言うわけです。システムに業務を合わせるのではなく、自社の業務に合わせたカスタマイズ(を求める)。

 例えば、経理部門では「会社創業以来60年、連綿とOJTで仕事をやってきました。それをシステムにしてください」...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
営業の勝敗、キリンの教訓(1)やる気のない社員になる理由
なぜ「やる気のある社員」が日本では6%しかいないのか?
田村潤
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭

人気の講義ランキングTOP10
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
戦国武将の経済学(3)豊臣秀吉の経済政策
豊臣秀吉の驚愕の国内貿易…莫大な財力を生んだ経済政策
小和田哲男
歴史の探り方、活かし方(4)史実・史料分析:秀吉と秀次編〈上〉
史料読解法…豊臣秀吉による秀次粛清の本当の理由とは?
中村彰彦
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
人生100年時代の「ライフシフト概論」(1)人生100年時代のインパクト
80歳まで現役でいるために大切なこと…人生100年時代の発想法
徳岡晃一郎
編集部ラジオ2026(31)鶴見太郎先生の「公開収録」のご案内
【公開収録のご案内】鶴見太郎先生:ユダヤ人と世界史…その歴史の教訓とは
テンミニッツ・アカデミー編集部
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎