グローバル環境の変化と日本の課題
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
働き方改革の鍵はエンゲージメント、経営者の腕の見せ所
グローバル環境の変化と日本の課題(6)組織改革と課題解決のために
石黒憲彦(独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)理事長)
グローバル経済を生き抜くための「攻めの経営」が必要な日本企業だが、旧態依然とした企業体質のままではそれも実現できない。組織体制や経営者のマインドはいかに改革すべきなのか。質疑応答を通じて、これからの日本企業のあるべき舵取りを具体的に提案する。(全6話中第6話)
時間:7分10秒
収録日:2025年1月17日
追加日:2025年4月8日
≪全文≫

●「攻めの経営」に必要なオープンな組織体制


 【質問1】日本は成長しておらず、デフレはまだ残っているという話について。ほとんどの日本のメーカーで「値入をする」という一番重要なところを行う営業本部長クラスを見たことがなく、そこは事業部長クラスか、もしくは下手したら課長クラスが行っている。それを誰も指摘せず、どのコンサルも言わず、日経新聞にも滅多にそんな論点は出ない。ここが課題ではないか。いろいろな会社を見てこられ、実際に会社の経営もされている立場から、そのあたりはいかがでしょうか。

石黒 もっと値付けのところには自信を持ったらいいのです。まずおっしゃる通り、日本の典型的大企業が事業部で縦割りになっているというのは本当に感じます。

 おっしゃるように、いわゆる事業部長がサラリーマン的にタコツボ化して、それで、かつ自信を持って、例えば全体を俯瞰して経営者のセンスで、例えば値決めしたり、交渉したりというのは、どこの大企業もそこまでは全然いけていないのです。そのいけていない企業のまま、今残っているとしたらこれから倒れていきます。そういうものを壊して、今動き始めている、攻めの経営に転じている会社は間違いなく伸びていくと思います。


●エネルギー問題は喫緊の課題


 【質問2】エネルギーや食料の需給問題について。マクロベースでも個別ベースでもいいので、もしお考えがあればお聞かせください。

石黒 私どもがエネルギーを直接は扱っていないので触れなかったのですけれど、これは大問題で、データセンターがこれだけ増えて、かつAIの時代になったときに、今の電力の需給はすごく危ないのです。

 今、関東の(電力需給の)予備率は3パーセントぐらいしかないのです。だからよく真夏で、ときどき「皆さん、節電をお願いします」などと言っているのは、それぐらいエネルギーの需給は逼迫しています。そういう意味で、さらにこれからデータセンターなどがボンボン立地していくと、おそらく足りないのです。

 だから、正直言って、チラッと新聞に出ていて、今でもまだネガティブですけれど、いわゆる新潟の東京電力の柏崎(原発)はもう動かさないとおそらく足りなくなります。

 それから、LNG(液化天然ガス)なども、気をつけないと中長期的には足りないので、アメリカから例えばそれこそトランプとのディール材料になるかもしれま...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?
トランプ政権の極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視
柿埜真吾
独立と在野を支える中間団体(1)「中間団体」とは何か
国家の中で個人が楽しく生きるために、なぜ「中間団体」が重要か
片山杜秀
紛争が絶えない世界~私たちは何ができるか(1)「戦争の世紀」から再び戦争の時代へ
再び戦争の時代へ――私たちは何を考え、どう動くべきか
小原雅博
日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(1)電動化で起こる「カンブリア爆発」
日本のエネルギー政策を「デジタル戦略」で大転換しよう
岡本浩
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉

人気の講義ランキングTOP10
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(6)漢字と理性と想像力
漢字と理性と想像力…いま日本人が考えるべきこととは?
橋爪大三郎
「ホメロス叙事詩」を読むために(7)オデュッセウスの冒険
ホメロスの『オデュッセイア』が描く苦難と誘惑の冒険譚
納富信留
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
なぜ第二の人生のためにキャリアの棚卸しが必要か~組織から自律へ
田中研之輔
マルクス入門と資本主義の未来(1)マルクスとはどんな人物なのか
マルクスを理解するための4つの重要ポイント
橋爪大三郎
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(1)なぜ「中国史はつまらない」のか?
驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
宮脇淳子
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(1)お金の機能とその要件
お金の「3大機能」とは何か? そしてお金のルーツとは?
養田功一郎