シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後
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イノベーションの中心地シリコンバレーはどんな場所なのか
シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(3)シリコンバレーの旅
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
シリコンバレーの現状を知るには、実見するのが最適だろう。島田晴雄氏が2019年10月に訪れたグーグルキャンパス、パルク、そして住宅街の様子を紹介いただく。若きIT長者たちがつくった最新・最適化された勤務の環境、アップル伝説の端緒と流布されるIBMの研究所など、学べる場所は多い。(全7話中第3話)
時間:6分36秒
収録日:2021年7月8日
追加日:2021年12月5日
≪全文≫

●IT産業とイノベーションの中心シリコンバレー見学


 シリコンバレーは今や世界のIT産業やイノベーションの中心地になっていますが、なぜそのようになったのかを、皆さんと一緒にフォローしていきたいと思っています。

 カリフォルニア州のベイエリアというところにサンタクララという町がありますが、その周辺が谷というほどではありませんが、少し低地になっているので「バレー」という名前がつきました。「シリコン」は、もちろん半導体のシリコンですから、「半導体基地」ということでシリコンバレーという名前が付けられたようです。

 私は2019年の10月に、シリコンバレーを見学しました。いろいろな人に会い、いろいろな場所へ行って、非常にいい勉強をしました。その情景をスナップショットとして、皆さんにご紹介したいと思います。


●自由で大らかなグーグルキャンパス


 われわれは、グーグルキャンパスというところを訪ねました。グーグルが世界中で雇用している人数までは分かりませんが、シリコンバレーのキャンパスはかなり広く、4万5000人を雇用しているといわれています(当時)。

 行ってみると自転車があちらこちらに置いてありました。敷地が広いので、みんな自転車で移動するのです。いたるところに幼稚園みたいな遊び場があります。食堂がとても美味しいと評判なので食べてみましたが、そこまでとは感じませんでした。

 ともあれ自由で、ここで働いている人は「労働時間の2割は自分のために使っていい」と言われています。とにかく個性があり、やれる人が存分に働けるような場所をつくっているため、そんな雰囲気があるわけです。創業者たちが若いので、そういうふうにしたということもあると思います。

 非常に印象的だったのは、訳4万5000人のうちの約1万5000人が中国人であるところでした。彼らは中堅技術者です。それからインド人が約1万人。われわれが行ったときには、インドの大きなお祭りがあって、みんなで大騒ぎをしていましたが、日本人は40人ぐらいだそうでした。

 グーグルには「TGIF」という日があります。「Thank God(実際はGoogle) It's Friday」の略ですが、これを毎月(毎週)行っています。この集まりは1時間ですが、最初の10分は幹部が出てきて、話します。その後、「Thank Go...

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