続・シリコンバレー物語~創業者群像と課題
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
世界支配企業に成り上がったITベンチャーの問題点
続・シリコンバレー物語~創業者群像と課題(10)SVを再点検する
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
GAFAMNTが体現してきたのは、産業革命に比肩する世界史的技術革新だろう。それは、私たちの生活、社会、産業、国家、つまり世界の全てが高速に変化し、格差の拡大さえ後押ししているように見える。彼らを生み出したシリコンバレーの風景を再点検し、そこから学ぶべきこと、是正すべきことを考える。(全11話中第10話)
時間:9分10秒
収録日:2021年7月20日
追加日:2022年7月12日
≪全文≫

●GAFAMNTが体現する世界史的技術革新


 シリコンバレーの風景を皆さんとここまでずっと勉強してきましたが、今あらためて何を学ぶかということを、最後にまとめてみたいと思います。

 一つは、GAFAMNTが明らかに世界史的な技術革新を体現していること。これは産業革命に十分比肩する世界史的技術革新といえると思うのです。

 19世紀頃の産業革命では、まず蒸気機関が生産・運輸・海運をまったく変えてしまった。それからモータリゼーション(内燃機関)。これは大きな航空産業をつくり、ニューヨークのような大都市をつくってしまった。その後、電気通信とITによって、効率化とグローバライゼーションが大いに進みました。

 しかし、今やGAFAMNTが代表するのは第四次産業革命です。コンピュータの能力があまりに進化したため、ビッグデータ、ディープラーニング、ターゲティングができるようになった。また、ネットコミュニティができるようになり、個人を確認・確定できるようになった。そういう、これまでになかったことが起きてきたのです。

 GAFAMNTは人びとの生活、社会、産業、国家など、世界全てを変えてしまっています。モバイル端末によって個人が発信できるようになると、SNSの世界になり、ネットコミュニティになる。例えばグレタ・トゥーンベリ氏というスウェーデンの16歳の少女が「世界中の気候変動政策は間違っている」と言うと、ネットを通じて数百万ではなく数千万の人がフォローするようになった。個人の発信の能力が強まり、個人がつながることができるようになったのは、人びとの生活と社会にとって目覚ましい変容です。

 それから、5Gから6Gへと進む高速通信、情報共有、IoTによる産業活動の高速化・効率化にも著しいものがあります。さらにネット情報が普及すると、世界のグローバリゼーションが幾何級数的に加速化します。同時に過小評価できないのは、格差が拡大していることです。イギリスがEUから外れたりしてしまうのも、格差の拡大が背景にありますし、第四次産業革命の結果かもしれないですね。


●プラザ合意後に競争力をなくした日本、日本企業から学んだアメリカ


 GAFAMNTを生み出しているシリコンバレーについては、皆さんと一緒にずいぶん勉強しまし...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
企業改革の核心は何か(1)組織の危機をいかに克服するか
V字回復のためには社員に「個人の痛み」を迫る覚悟を持て
三枝匡
運と歴史~人は運で決まるか(1)ソクラテスが見舞われた「運」
歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える
山内昌之
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー
柳川範之

人気の講義ランキングTOP10
戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(1)総力戦時代の到来
日英同盟の廃棄、総力戦…世界秩序の激変に翻弄された日本
中西輝政
インフレの行方…歴史から将来を予測する(3)戦後の日本経済と海外のインフレ率
オイルショック、バブル…過去と現在の環境の共通点は?
養田功一郎
高市政権の進むべき道…可能性と課題(2)財政戦略3つの問題点
高市政権の財政政策の課題は…ポピュリズム政策をどうする?
島田晴雄
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(2)吉田昌郎所長の機転と決断
なぜ部下たちは「吉田昌郎所長となら死ねる」と語ったのか
門田隆将
こどもと学ぶ戦争と平和(3)「小さな外交官」と少年兵の問題
外国が攻めてきたらどうすればいい?戦争と少年兵の問題
小原雅博
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
これから必要な人材と人材教育とは?(3)無謬性とジョブローテーション
もうゼネラリストを育てる人事制度では時代に対応できない
柳川範之
これからの社会・経済の構造変化(3)新しいファミリーガバナンスの時代
なぜいまファミリー企業への注目が世界的に高まっているか
柳川範之
熟睡できる環境・習慣とは(4)起きているときを充実させるために
夜まとめて寝なくてもいい!?「分割睡眠」という方法とは
西野精治