続・シリコンバレー物語~創業者群像と課題
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グーグルが独禁法違反で提訴、GAFA規制の真相に迫る
続・シリコンバレー物語~創業者群像と課題(8)GAFA規制の動き〈上〉
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
2000年前後にプラットフォーマーのネットワーク効果で飛躍的発展を遂げたGAFAは、圧倒的な市場シェアを獲得する。その過程で買収・配慮される競合企業が相次ぎ、高額手数料を課せられるアプリメーカーの悲鳴も無視できない。2010年代後半からは、欧米の司法・取引当局からの追及が始まった。(全11話中第8話)
時間:12分41秒
収録日:2021年7月20日
追加日:2022年6月28日
≪全文≫

●GAFA規制に至る批判やマイナス側面


 これまで聞いていただいたことについて、そのままにしていいのだろうかという問題が今、世の中でどんどん出てきています。それを振り返っていきたいと思います。

 GAFAは1990年代から2000年代にかけて、飛躍的な発展を遂げました。一番若い企業は、まだ上場して10年も経っていないほどですが、プラットフォーマーのネットワーク効果で、市場シェアが圧倒的になりました。また、テスラのように莫大な将来価値を見込んだ投資家の関心を集め、企業価値が破格の水準に達した企業もあります。

 そうした輝かしい側面の一方、多くの競合企業が買収されたり、いろいろな競争により排除されていきます。それから、高額手数料を課せられるアプリメーカーからの声もある。アップルなどは基本的に、アプリを出す場合3割の手数料を課しますし、アマゾンも出店企業から高く取ります。さらに買収で成長の芽を摘まれてしまうハイテクベンチャーなどからも、いろいろな批判が出てきています。

 それからもう一つ、フェイスブックなどがそうですが、ユーザーから膨大な個人情報を調達して、勝手に加工して販売していくのはプライバシー侵害ではないかという指摘があります。これは、競争の抑制、イノベーションの阻害などのマイナスの側面があるということで批判が募っているわけです。

 2010年代の後半から、彼らはヨーロッパやアメリカの司法当局、取引当局から法的な追及を受けるようになりました。この後、その経緯と焦点を展望して、問題点を指摘したいと思います。


●フェイスブックと個人情報流出問題


 まずフェイスブックを取り上げましょう。

 2018年3月17日、イギリスのガーディアン紙の報道で、イギリスのデータ分析会社ケンブリッジアナリティカが、フェイスブックのユーザーデータ5000万人分を不正取得したという大変な報道がありました。しかも、そのデータが2016年の大統領選でトランプ陣営に有利に働くように利用された可能性があるということで、大問題になりました。皆さん、記憶に新しいところだと思います。

 この個人データの不正流出に関して、個人データ管理にいったいどういう問題があったのか。そもそも個人データ保護の思想が弱いのではないか、欠けているのではないかと...

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